とんねるずの黒歴史も解禁! 『たいむとんねる』の”今だから言える話”は垂涎モノ

日刊サイゾー

2018/6/8 21:00


 今ではすっかり落ち着いたが、我が世の春を謳歌していた時期のとんねるずの勢いはすさまじかった。彼らが歩いた後は、草木さえ残らない。

誰かがいい目を見れば、ほかの誰かが忸怩(じくじ)たる思いをしている。それが、世間というもの。とんねるずも成り上がる過程で多くの芸能人と緊張関係を築いていた、と記憶している。

■とんねるずの方向性を決定付けた「ひょうきんベストテン」


 6月4日放送『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)のゲストは、爆笑問題太田光。とんねるずと爆笑問題はキャリアこそ違えど、東京のお笑い界でビートたけしの真下の世代に位置する2組だ。お互い、シンパシーを感じ合う関係性にある。しかも、「日本のちょっと前の話」を掘り起こすのが、同番組のコンセプト。石橋と太田は同世代トークのノリで、自らがたどってきた“ちょっと前のお笑い界”を振り返った。

とんねるずがシングル「一気!」をリリースしたのは、1984年12月。『オールナイトフジ』(同)で同曲を歌った際、石橋がカメラを破壊した「カメラ転倒事件」を例に出すまでもなく、あの頃のとんねるずはエネルギーにあふれていた。何しろ、石橋は自ら“カリスマ”と名乗っていたほどだ。

この勢いのまま、とんねるずは『オレたちひょうきん族』(同)の人気コーナー「ひょうきんベストテン」に出演する。実はこれ、彼らにとってターニングポイントであり、黒歴史にさえ数えられる出演回なのだ。

太田は「衝撃を受けたとんねるずの姿」として、この時の放送を紹介する。確かに衝撃だ。とんねるずは歌い始めでいきなりヒップアップからビール瓶で頭を殴られ、ビールを噴射され、コント赤信号からは顔にケーキを投げられている。最後は建物に挟まれ、上からゴミを放られて生き埋めにされるというアナーキーなオチ。

実はこの時のとんねるず、『スーパージョッキー』(日本テレビ系)に出演して断交状態だった日テレと手打ちしたばかりの状況にあった。だから、歌い終わりに木梨は「もう、日テレ系には出ないから勘弁してくれ~」、石橋は「フジテレビ命だよ~」と泣きを入れたのだ。

まるで、借りてきた猫のようなとんねるずをテレビで見ていた太田は述懐する。

太田「当時のとんねるずはどこ行っても暴れ回って。でも、ひょうきんベストテンではあれですよ」

石橋「出始めだから。まあ~、出始めはヤラれるんだなって」

太田「なんにもやらせないの、とんねるずに。怖いなぁ~と思って。だから俺、笑って見てないんですよ。あのとんねるずが何もやらずに、苦笑いしかできないっていうのは」

石橋「完全アウェイですよ」

まさに、完全アウェイ。この時の経験を元に、とんねるずは「先輩芸人とは絡まず、旬のアイドルやミュージシャンとバラエティを作り上げていく」という方向性へかじを切ったとささやかれている。ある意味、タブーと思われていたこの放送が本人の前で紹介されるとは、いささかの驚きがあった。

■石橋の前で「保毛尾田保毛男」について語るミッツ


 今回、番組内で触れられたデリケートなトピックはこれだけではない。『THE MANZAI』(同)直撃世代である2人は、リアルタイムの感想を踏まえ、当時の勢力図を振り返る。

太田「この時、ツービートがトップじゃないですからね。やっぱり、B&Bとザ・ぼんちなんですよ」

石橋「あと、紳助竜介さんとかね。紳助さんたちは結構、若手で」

島田紳助との不仲がささやかれていた時期が、石橋にはある。涙もろい紳助が発する「泣けるやん」や、引退会見での「自分の中ではセーフだと思っていたんですが……」という一節を石橋がネタにし、2人が衝突したという話が流布されていたのだ。もちろん臆測の域を出ない話だが、石橋自ら「紳助」の名前を出した場面にはインパクトがあった。

そして、現代テレビのコンプライアンス事情について。石橋に尋ねる形で、太田が引き出した。

太田「なんか、叩かれてましたよね?」

石橋「保毛尾田(保毛男)でしょ?」

太田 「あっ、保毛尾田だ!」

この話題になると、むしろ共演者のミッツ・マングローブに言いたいことがある模様。

「私は保毛男ちゃんに、むしろ救われた世代ですから。『保毛男ちゃんみたいに振る舞えば、ギャグとしてからかわれずにいけるんだ』と思えた人もいるわけですよ」

さすがに、この話題になると石橋は口を閉じたままだったが、いい意味で空気を読まない太田の誘い水が保毛尾田保毛男の話題を呼び込んだ格好だ。

冒頭で述べたように、とんねるずと緊張関係にある(と目される)芸能人は少なくない。しかし、長く連れ添ってきたファンからすると、“今だから言える昔話”は大好物である。十年ひと昔といわれるが、「ひょうきんベストテン」も『THE MANZAI』も30年以上前の思い出話。……というか、“史実”という表現のほうが近い気がする。

石橋は、いまだ封を開けていないトピックを数多く隠し持っている。番組のコンセプトからして、『たいむとんねる』は封を開けるには絶好の場だ。

視聴率は振るわないようだが、筆者のような40代以上の視聴者からすると、この番組は安定してずっと面白い。そして、今回のように今まで触れてこなかったトピックの封を開ける機会が再び訪れるかもしれない。懐古主義の琴線を、これからもいじり回してほしい。

(文=寺西ジャジューカ)

当記事は日刊サイゾーの提供記事です。

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