ヌードのフェミニスト──エミリー・ラタコウスキー

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2018/6/8 16:00

美貌に豊満なバスト、エミリー・ラタコウスキーはまるでコミックのヒロイン


誰からも愛される美しい顔立ちに、豊かなバスト、それでいてスキニー。まるでコミックから抜け出してきたかのような完璧なボディをSNSで惜しげもなく披露し、世界中から注目を集めているエミリー・ラタコウスキー。

しかし、セクシーな魅力をアピールする一方で、彼女はフェミニストであることを公言し、数々の女性運動に関わる一面も持っている。

ヨーロッパ系の名前から推察されるように、エミリーはイギリスの首都ロンドンの出身で、アイルランド、ポーランド、ドイツの血を引く。とはいえ、両親はともにアメリカ人。父親は芸術家で美術教師、母親は英語教授というインテリ一家で育った。

家族でカリフォルニア州サンディエゴに移住したのはエミリーが5歳のときのこと。この頃からエミリーは演劇に興味を持ち、舞台出演などの経験を積んでいたという。

14歳になるとモデル業を本格的にスタートさせた。大手モデルエージェンシー「Ford Models」と契約し、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の芸術学部で学びながら芸能活動を開始。2009年には、コメディドラマ『iCarly(アイ・カーリー)』に数エピソードの出演をはたしている。

ロビン・シックの大ヒット曲のMVで見せたセクシーダンスでブレイクスルー


エミリーの美貌が世界中の注目を集めたのは、その数年後。ロビン・シックの18枚目のシングル曲で、T.I.やファレル・ウィリアムスなどが客演で参加した『Blurred Lines(ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪)』のミュージックビデオに出演し、セクシーなダンスを披露したのがきっかけだ。

『Blurred Lines』は全米ヒットチャートで12週連続1位を記録した大ヒット曲である。それだけに、エミリーの姿は人々の目を惹きつけ、多数のパロディ映像が動画サイトにアップされるなど大きな話題となった。

これにより、エミリーは一気にブレイクスルー。男性ファッション誌『GQ アメリカ版』の表紙を飾り、また、イギリスの男性誌『マキシム』が選出する「世界で最もホットな女性100人」、アメリカの男性向けウェブメディア『AskMen.com』が選ぶ「最も理想的な女性99人」などで軒並み上位にランクインし、セクシーアイコンとして世の男たちの視線をくぎ付けにするのだ。

2014年にはデヴィッド・フィンチャーが監督をつとめた映画『ゴーン・ガール』にベン・アフレックの愛人アンディ役で出演。演技もさることながら、その豊かなバストで映画ファンをも虜にした。

ブレイクしたエミリーは、マーク・ジェイコブスのショーでランウェイデビューするなど、モデルとしても活動の幅を広げる。『ヴォーグ イタリア版』や『ハーパーズ バザー』ではベストドレッサーに選ばれ、その飾らないファッションが女性ファンの支持も集めた。

そうしたなかで彼女が発信し始めたのが、フェミニズムに関するオピニオンだ。とりわけ「『セクシーであること』と『フェミニストであること』は両立する」というエミリーの主張は、賛否両論を巻き起こした。

「私にとってセクシーとは『美しさ』であり『自己表現』。ひとりの女性として自信を持って表現する人は、フェミニストだと思う」

そうはいっても、雑誌でヌードになるのは結局、男性たちに性的搾取されているだけではないか? こうした声に対して、エミリー自身も「表面的に見れば、私は矛盾に満ちた生き方をしている」と語っている。

しかし、セクシーな姿を見せるからといって、「フェミニストではない」ということにはならない。「それがその女性の選択であるなら、素晴らしいこと」というのが、エミリーの主張なのだ。

エミリー・ラタコウスキーはただのヌードモデルか、それとも美しき活動家か


エミリーは私生活でも最近、注目を集めている。彼女はミュージシャンのジェフ・マジッドと3年間交際していたが、2017年1月に破局。その数週間後に映画プロデューサーのセバスチャン・ベア=マクラードとの交際が明らかになると、さらにその約2カ月後に結婚を発表したのだ。この異例ともいえる超スピード婚に、世界中のメディアは驚きの声を上げた。

インスタグラムを通じて伝えられた結婚式は、ニューヨークの市庁舎に親しい友人たち数名だけを集めた簡素なもので、新婦のエミリーの衣装も上下合わせて200ドル程度のパンツスーツというカジュアルなスタイル。婚約指輪もジェフがチャイナタウンで金を買い、その場で加工して作った即興のものだったという。

人妻となっても、エミリーは脱ぎ惜しみしない。「夫の『いいね』のためにポーズ」とコメントされたインスタグラムの写真は、なんとオールヌード。バストトップこそ見えていないものの、インスタが定める規定ギリギリのセクシーな写真に、またしても賛否両論が巻き起こった。

エミリーは先日、デイリーフロントロウ(The Daily Front Row)が主催する第4回LAファッションアワードでモデル・オブ・ザ・イヤーに選ばれたが、その授賞式のステージで行ったスピーチは、なんとも彼女らしいものだった。

「ファッション業界が定義する美しさだけが唯一の理想ではありません。『美』とは自分と他人との違いをどう表現するかにあるのです」

画一化された美を否定し、個性と自由、そして女性の体そのものを賛美するエミリー・ラタコウスキー。「自分の体をどう見せるのかは、その人が決めること」。そう主張し続けるエミリーは、ただのヌードモデルなのか、それとも美しき活動家なのか?

どちらにせよ、彼女の完璧なボディから目が離せなくなってしまうことはたしかだろう。

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