“飯豊まりえ叩き”が加速する『花のち晴れ』、視聴率ダウン&イライラの原因は「無駄な改変」か

日刊サイゾー

2018/6/5 23:00


「きみは~しんでれらがーる~♪」と、平野紫耀くんら「King & Prince」が歌う主題歌もだいぶ聴き慣れてきた火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。第7話の視聴率は7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回から0.8ポイントダウン。4話以降、数字が下がりっぱなしです……。

7話からオリジナル展開に突入したため、原作ファンからは不満の声も上がっているようですし、ネット上では平野くんファンから、“メグリン”こと西留めぐみ役の飯豊まりえさんへの批判が大きくなるばかり。ドラマも終盤にさしかかりましたが、正直、期待よりも今後への不安要素が残る展開でした。というわけで、今週もあらすじから振り返ります。

*前回までのレビューはこちらから


■C5が“庶民狩り”をする理由


 音(杉咲花)にフラれて落ち込む晴(平野)は、西留めぐみ(飯豊)の転入により評判が上がった英徳の株を下げたくないC5メンバー・海斗(濱田龍臣)の提案をすんなり受け入れ、“庶民狩り”を再開。音が仲良くしていたクラスメイト・麻美(牧内莉亜)がターゲットになってしまいます。音は、自分のせいだと晴を止めようとしますが、一茶(鈴木仁)と杉丸(中田圭祐)に制止されます。なんでも、晴が庶民狩りを始めたのには、あるキッカケがあったそうです。

晴たちが高等部に上がったころ、学園は政財界を牛耳るフィクサーを父に持つという3年の森口(吉村界人)が仕切っており、彼は生徒の弱みを握って人間関係をメチャクチャにして楽しんでいたそう。晴はビビリながらも、本人に学費を滞納していることを問いただし、その結果フィクサーの息子という嘘がばれ、晴が神楽木グループの子息と知った森口は学園を去っていきました。これを知った生徒たちから持ち上げられたこともあって、晴は「正しき5人=コレクト5」のリーダーとして、英徳を守るために庶民狩りをするようになったとか。

森口みたいな生徒はともかく、お金がないという理由だけで悪いことを一切していない無害な生徒を追い出すのってどうなの? とは思いますが、そのあたりは一茶も杉丸も承知の上。ただ、晴と海斗が学園のために頑張っていることは認めてあげようと、応援しているようです。そして、音にもそうしてほしいと2人は言います。C5の中でこの2人の影が薄いのは、一歩引いたところでみんなを見守っているからということなのかもしれません。はい。

■神楽木親子の溝と男前なメグリン


「神楽木家の後継者にふさわしいものを身に付けろ」と、父・巌(滝藤賢一)にオーダーメイドスーツを作ってもらい、さらに週末には食事に誘われた晴。わかりやすいくらいにおめめをキラキラさせて、お口をキュッとつり上げ喜びます(この時の強張った笑顔は、平野くんのあえての演技だと思っておきます)。

が、その「食事」というのは、リゾートホテルチェーンのご令嬢であるメグリンを、晴の婚約者にしようと巌パパが企んだ「お見合い」でした。てっきり後継者として認めたれたと思っていた晴はショックを受けながらも、父には抗えず、「お前程度の男にはもったいない女性だ」「10点満点でいえば5点がいいところ」と、メグリンとメグリンパパの前でケチョンケチョンにされます。『花男』の道明寺(松本潤)であれば、「うるせぇババア!!!」とぶち切れていると思いますが、ヘタレ男子である晴は、黙って聞くことしかできません。そんな晴に代わって口を開いたのは、メグリン。

「晴くんの素晴らしさは数字なんかじゃ言い表せない! 私はちゃんと自分の力で晴くんの心を手に入れます! 私たちをビジネスに利用しないでください!」

そう言って晴の手を引き、レストランを後にします。「お前かっこいいな」と思わず晴が言ってしまうくらい、とても男前でした。連絡先交換してなかった晴に、わざわざ自分の顔と連絡先がプリントされた特製ジグソーパズルを作ってプレゼントしたり、「ラブパワーMAX! 注入」と晴に体当たりしたり、ちょっとイタくてめんどくさいタイプですが、それだけじゃなくて、ブレない芯の強さを持った女の子です。

メグリンの株が上がったこのシーン、原作にはないオリジナル展開だそうです。世間の飯豊さんに対する評判をみると、突然の“メグリン上げ”展開のように感じないこともありませんが、巌パパに啖呵を切るシーンは、『花男』のつくし(井上真央)を見ているみたいでスカッとしました。そして、このシーンがあったからこそ、後半の音と晴のシーンがとても淡白に思えてしまったんです……。

■大事なことなので2回言った音


 その後、晴が行方不明になったとメグリンに聞いた音は、なんやかんや言いながらも晴を探しに行き、前に2人で訪れた道明寺邸で発見。道明寺の母の執事である西田(デビット伊東)は、メイド頭のタマさん(佐々木すみ江)が呼んでいると、2人を中に招き入れます。

晴は幼いころバイオリンコンクールで失敗し、「完璧な息子しかいらない」と父に言われたことから失くした信頼を取り戻そうと頑張ってきました。そのとき晴の心を支えたのが、「F4」のリーダーとして英徳を率いた道明寺だったのです。

自分と道明寺を比べ、ますます自信をなくす晴に、西田は「F4」が“暇つぶし”で生徒のロッカーに赤札を貼り、いじめをしていたことや、一人の女性との出会いによって、仲間や学園の生徒を思いやるようになったと、道明寺の昔話を聞かせます。

西田「司坊ちゃんも最初は完璧ではなかった」
タマ「間違ったと思ったら、そこから軌道修正すればいい」

それでもなお、まだ下を向いている晴を、最後は音が励まします。

「前にも言ったけど、完璧になろうと、悩んでもがいて必死に頑張ってる。それが神楽木の良さだと思うから。だから、神楽木らしくいてね」

そうして2人は別れるわけですが、音のこのセリフ、メグリンの言葉に比べたらちょっと弱くないですかね? 演出的には、2話(参照記事)で音が言ったこの言葉に、晴が心をわしづかみにされたことを視聴者に思い起こさせたかったのでしょうが、だったらメグリンとのお見合いシーンは無駄のようにも思えますし、今話だけでいえば、ヒロインは完全にメグリンと言いたくなるくらい、この言葉と音に魅力を感じなかったんですよね。それは、このシーンだけでなく、他にもありました。

■自分の“弱さ”を認めた晴


 翌日、学園で男子生徒から花瓶を投げつけられる麻美をかばう音。そしてその上から2人をかばったのが晴でした。道明寺パワーなのか、それとも音に励まされたからのか、麻美の退学届けをビリビリに破き、「こんなダセエこと、もうやめた」とつぶやきます。

「道明寺さんみたいに英徳学園を守りたかった。英徳のリーダーになりたかった」

「でも、こんなことやってても、ますます自分にうんざりするだけだ」

「俺は全然完璧じゃねえし、馳天馬みたいにはなれねえ。ヘタレで弱っちくて……、でもそんな俺からはもう逃げねえ!」

「庶民狩りなんかしなくても、俺が英徳の品格を取り戻す。だから頼む、俺を信じてくれ! 俺に力を貸してくれ!」

そう言って、生徒たちに頭を下げた晴。これに感動した音につられて愛莉や他の生徒からも拍手が起き、湧き上がる神楽木コール。そんな盛り上がりの中、音は学園を出て、天馬の元へ。「桃乃園には転入できません」と、衝撃発言をするのでした。

■ブレブレな音にイライラが募る


 音は天馬、そして天馬の母・利恵(高岡早紀)と食事に行ったとき、「“18歳になるまで英徳に居続ける”という婚約の条件を出したのは、いずれ学費を払えなくなって退学すると思っていたから」「天馬さんと音さんの婚約には反対だったし」とチクチク嫌味を言われながらも、「私はずっと天馬くんのそばにいたいです」と誓いました。そうして転入へ向けて、婚約者で彼氏の天馬(中川大志)がいる桃乃園学院に見学に訪れています。

なのに、ここへきて「転入しません」とは……。利恵ママはもしかしたら「あらそう」と不敵な笑みを浮かべながらアッサリ許してくれるかもしれませんが、天馬くんが死んだ目になってまたヤンデレを発揮しないか、とても不安です。ブレブレなんですよね、音ちゃん。自分よりも周りの幸せを優先してしまうからこそ、晴への気持ちに気がつかないふりをして選んだ行動で結果的にいろんな人を傷つけてしまっている気がします。

先ほども書いたように、『花男』ではつくしの真っ直ぐな正義感の強さと雑草根性が際立っていて、いろんな困難にぶつかっていく姿がスカッとして気持ちよかったので、音を見ていると、どうしてもイラッとしてしまうんですよねー。原作と違うオリジナル展開もそうですが、視聴率ダウンの原因は、音のキャラのブレもあるんじゃないかと思います。1話で肉の塊で晴を殴ったような、あれぐらいの勢いのある音ちゃんを見てみたいです。愛莉ちゃん(今田美桜)あたりが、ガツンと言ってくれるといいんですけど。

さて、今夜放送の8話の予告によると音と晴は“お友達”になって、晴がメグリンと抱き合うようなシーンが。またまた荒れそうなニオイがプンプンしますが、生温かい目で見守りたいと思います。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

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