【ジブリ】崖の上のポニョの知られざる秘密と噂9選! 死後の世界が描かれているとされる衝撃の理由


日本のみならず世界中で高い評価を受けるスタジオジブリ宮崎駿監督によるアニメ映画。2008年に公開された『崖の上のポニョ』もそのひとつです。公開当時、宮崎監督最後の長編映画になるのではという話もあったため、興行収入150億円を超える大ヒットとなりました。

ポニョの秘密を大公開!


多くの観客を動員し、初めてテレビ放送された際には30%に迫る視聴率をも記録したこの作品。今回はそんな『崖の上のポニョ』にまつわる秘密や裏設定、制作秘話、信じられない噂の情報まで、たっぷりとお届けします!

1. 水を描きたいという監督のワガママから始まった
『崖の上のポニョ』は宮崎監督が「水を描きたい」という強い思いから構想が決まりました。宮崎監督は前作の『ハウルの動く城』では炎を描くことにこだわって制作し、見事に大ヒット。このヒットを受けて宮崎監督は「炎の次は水だ」と意気込んだそうで、作品の構想を練り始めたのだとか。宮崎監督は「生き物のような波」の表現にこだわり、波を巨大な魚と見立て、圧倒的なボリューム感で荒れ狂う波を描き上げました。



2. 子どもに配慮したエンドロール
『崖の上のポニョ』のエンドロールは、一般的な映画作品と比べ、とてもシンプルで短いという珍しいものになっています。主題歌と一緒に「このえいがをつくった人」というエンドロールが流れ、全出演者とスタッフの名前がアイコン付きで50音順に表記されていくのですが、役職や肩書きは表記なし。誰が何の担当だったのかわからないものになっているのです。そしてエンドロールが流れる時間は主題歌『崖の上のポニョ』が流れる間だけというとても短い時間になっています。これらは幼い子どもたちが最後まで集中して見ることができるようにという配慮から、このようなエンドロールになったそうです。

3. モデルは瀬戸内海の港町
『崖の上のポニョ』の舞台は、瀬戸内海の港町である広島県福山市の鞆の浦(とものうら)がモデルになっています。宮崎監督は2004年にスタジオジブリの社員旅行でこの場所を訪れた際にとても気に入り、その翌年の春に鞆の浦の海に隣した崖の上の一軒家に2ヶ月間滞在しました。そして2006年の夏にも再訪し、『崖の上のポニョ』の構想を練ったのです。特に作品のカギとなっている生き物のように描かれた波は、鞆の浦の景色から大きなヒントを得たのだと言われています。

また、宮崎監督は鞆の浦滞在中によく一人で散歩をしていて、町の人から慕われていたそうです。鞆の浦には宮崎監督がプロデュースしたカフェ兼旅館もあります。

4. 宮崎作品の中で最も作画枚数が多い
『崖の上のポニョ』は宮崎監督の映画の中では一番作画枚数が多い作品です。その枚数はなんと17万枚を超えています。さらに、その全ての作画がCGではなく人の手で描かれていて、上映時間が約100分と短めにも関わらず、宮崎監督作品史上最も作画枚数が多い作品となったのです。

また、作画を担当したのはスタジオジブリのスタッフだけではありません。宮崎監督も自ら絵コンテを制作しています。500日以上に渡って連日机に向かい、ブツブツつぶやきながらも鬼気迫る表情で作業を進め、誰も口を挟むことのできない迫力があったそうです。

5. 小トトロが登場している
実は、『となりのトトロ』に登場している小トトロが『崖の上のポニョ』にも登場しています。登場しているのは、宗介とリサの家でのシーン。夫の耕一が帰ってこないことに腹を立てたリサが、缶ビールをあけると泡が噴き出してしまうシーンに映る冷蔵庫に注目すると、小トトロのマスコットがさりげなく飾ってあるのです。

他にもリサが宗介を抱きながら『となりのトトロ』の主題歌『さんぽ』を歌うシーンも描かれています。


6. ラーメンのネギはほうれん草の予定だった
宗介とポニョが食べる即席ラーメンには大きなハムとゆで卵、ネギがトッピングされています。しかし、もともと宮崎監督はほうれん草ののったラーメンが好きで、ネギではなくほうれん草をトッピングする予定でした。しかし、ほうれん草をアニメーションで描くことがどうしても難しく、仕方なくネギに変更することになってしまったのです。

7. 水没しても透明感のある街へのこだわり
宮崎監督作品には「水没している街」がたびたび登場しています。これまでにも『ルパン三世 カリオストロの城』の最後に現れるローマの街や、『天空の城 ラピュタ』で水没したラピュタの街などが描かれました。そして、『崖の上のポニョ』でも宗介とリサの住む街は海に飲まれて沈んでしまいます。

これらのどの街にも共通しているのは、透明で澄んだ水という点です。宮崎監督は透明な水に沈んでいると表現することによって、水没というアクシデントを描きながらも、悲劇的な面ではなく、誰もが子どもの頃に感じた非日常的なワクワク感を思い出せるようなシーンにしようと考えていたのです。

8. ポニョはアンコウの子ども説
ポニョの母親・グランマンマーレは巨大なアンコウという設定で、ポニョはアンコウの子どもなのだという説があります。宮崎監督はスタッフに「本当はグランマンマーレは巨大なアンコウだ」というような内容を話したことがあったそう。しかし、グランマンマーレが大きくなったシーンを描く際、1kmにも渡るアンコウを画面の中でどう描けばいいかわからないとなり、最終的には人間の姿にもなることができて、大きさを自由自在に操ることができる設定に落ち着いたそうです。



9. 津波のあとは死後の世界を描いている?
ポニョの世界は死後の世界を描いているという都市伝説があります。これは、津波が街を襲ったのにも関わらず全員無事であること、そして老人ホームにいた座ったままの老人たちが急に歩けるようになったり、水の中で呼吸ができるようになったりすることなどから、死後の世界だという説が誕生したと言われています。

この説を裏付ける理由として、ポニョの本名である「ブリュンヒルデ」は北欧神話に出てくるワルキューレの一人と同名であり、ワルキューレは戦死した者を神殿に連れて行く役割を担っています。つまりポニョは死神を表現しているのではないかと考えられているのです。

また、音楽担当の久石譲さんがインタビューの中で「死後の世界や輪廻転生などの難しいテーマを投げかけながら、子どもたちからは少年の冒険物語に見えるという二重の構造を表現するのが難しかった」というコメントも残しています。これらの理由から、津波後のシーンでは全員が死んでしまった死後の世界を描いているという都市伝説が生まれたのです。

根強い人気のある作品


『崖の上のポニョ』が公開されて早くも10年となりました。未だに根強い人気があり、今後も『となりのトトロ』やスタジオジブリの代表作品と並んで子どもたちに愛され続ける作品となることでしょう。

今回ご紹介したトリビアを頭に入れた上で再び作品を見ると、きっとまた違った印象を受けることができるはずです。

■執筆・監修:Mr. Fox
執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/

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