
子供が遊んで壊れてしまったおもちゃ、もう使えないからと捨てていませんか?
壊れても、すぐに新品が手に入るこのご時世だからこそ、子供には物を大切にする心を育んでほしいですよね。でも、そのためにはまず、親がお手本を示してあげるのが大切です。
そこでおすすめしたいのが、子供の一番身近なおもちゃを修理してくれる『おもちゃ病院』を利用する方法です。
おもちゃ病院とは
おもちゃ病院は文字どおりおもちゃの病院で、おもちゃのお医者さんである『おもちゃドクター』が、壊れたおもちゃを原則無料で修理してくれるボランティアグループです。
正式には『日本おもちゃ病院協会』といい、2017年3月31日現在、全国各地に1,407名のおもちゃドクターがいて、おもちゃ病院のボランティア活動を展開しています。
活動している場所は、全国各地にある児童館や子育て支援センター、市民センターや図書館などで、日本おもちゃ病院協会の公式サイトの『
登録おもちゃ病院一覧』で確認することができます。
「ボランティアなのに、本当に修理できるの?」と、心配になってしまいますよね。しかしその心配はいりません。
おもちゃ病院の完治率は、なんと90%以上! かなり高い割合を誇っているのです。しかもそのときだけの応急処置ではなく、きちんと直してくれる点もうれしいポイントです。
利用するには
おもちゃ病院を利用するための手順と注意点をご紹介します。
事前の準備まず日本おもちゃ病院協会の公式サイトの『登録おもちゃ病院一覧』で近場のおもちゃ病院を検索して、開院スケジュールを確認しましょう。
開院スケジュールは変更の可能性もあるため、出かける前に電話などでチェックしておくと安心ですね。電話番号は、各おもちゃ病院のサイトで確認できます。電話をかけるときは、最初におもちゃ病院についての問い合わせであることを伝えましょう。
来院時にあれば用意しておきたいものおもちゃの説明書や外箱、おもちゃの取れた部品や破片などを持っていきましょう。また来院時には、いつどのように壊れたのか、正常な動きがどのようなものかを説明できるようにしておくと修理がスムーズです。
利用時の注意点修理は原則無料ですが、部品代がかかる場合があります。また、物によっては、修理ができない場合もあります。
修理ができないもの- エアガン、ガスガン、電動ガン
- 浮き輪、浮き袋、子供用プール
- AC100Vに直結するもの
- 価値がある工芸品や骨董品
- 法的に規制されるもの
- 防犯ブザー
などがあります。
物を大切にする心が育つ!
子供の物を大切にする気持ちを育てるためには、壊れたら直す、を意識させるようにしましょう。そうすることで、「また買ってもらえばいい」という発想が根付いてしまうのを防ぐことができます。
子供は親が大好きで親のすることをよく見ています。親がまず壊れたおもちゃを直せるかどうか試してお手本を見せてあげるのも、子供の物を大切にする気持ちを育てる良い栄養になることでしょう。
日本おもちゃ協会では、家庭でできるおもちゃ故障時の対処方法についても紹介していますので、参考にしてみてください。それでももし修理ができないときは、親子でおもちゃ病院に出かけてみてはいかがでしょうか。
日本おもちゃ病院協会「家庭でできるおもちゃ診断」大切なおもちゃが壊れたそのときを、子供の物を大切にする優しい心を成長させる良い機会にできるかどうかは、その後の対応次第です。おもちゃ病院も活用しつつ、親子でおもちゃとの付き合い方を見直してみてくださいね。
PHOTO/pterwort/Shutterstock参照/
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