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地方の生活コストは本当に安いのか? - FPが地方に移り住んで感じたこと 第18回 若者の自動車離れは本当なのか?

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「東京は物価が高いので、生活費が高い」または、「地方は物価が安いので、生活費が東京に比べてあまりかからない」と世間でよく言われていることは、本当なのでしょうか。

連載コラム「地方の生活コストは本当に安いのか?」では、ファイナンシャル・プランナーの高鷲佐織が、実際に東京から地方へ移り住んで感じたことを交えながらお伝えいたします。
○地方暮らしと自動車

私は東京在住の頃、自動車を保有していませんでした。駅が自宅から徒歩10分以内、バス停が自宅から徒歩1分のところにあったので、公共交通機関を利用していました。自動車を保有していないことに対する不便さは、感じませんでした。

地方暮らしになると決まったときは、住む場所も決まっていないのに「地方で暮らす」ということだけで、自動車は必要になると思っていました。実際に、現在住んでいる地域の周辺の住居を見てみると、自動車が2台以上置ける駐車場スペースがある一軒家や、大きな駐車場を保有しているマンションが多いです。東京に比べて、自動車を保有している人が多いのかもしれないと感じました。

しかし現在の私の自宅は、最寄り駅から徒歩5分以内で、徒歩圏内にスーパーマーケット、コンビニエンスストア、飲食店、郵便局、病院などがあるため、自動車が必要不可欠であると感じていません。

そこで今回は、地方は都市部よりも自動車保有者が多いのか、また最近よく言われている「若者の自動車離れ」は本当なのか、調べてみました。
○都道府県別・自動車保有台数

都道府県別の自動車保有台数を見てみましょう。平成30年2月末現在での全国の自動車保有台数は、6,189万3,782台です(緑色で表示)。

最も自動車保有台数が多い地域は、愛知県418万4,761台で、他に保有者台数が300万台を超える地域は、埼玉県321万4,825台、東京都317万2,159台、神奈川県308万528台であり(黄色で表示)、300万台を超える地域は4つの地域のみとなります。

4つの地域ともに人口が多い地域であるため、自動車保有者も多いのでしょう。また、愛知県は、大手自動車メーカーの本社や工場があることも自動車保有者が多い理由の1つかもしれません。
○新成人の運転免許保有率

世間では「若者の自動車離れ」が進んでいると言われていますが、本当にそうなのでしょうか。

表1での自動車保有台数では、人口の多い都市圏が上位でしたが、新成人を対象にした運転免許保有率を見てみますと、都市部では48.9%地方では58.7%であり(緑色で表示)、地方の方が高いです。また、都市部の男性の運転免許保有率は、2016年は48.4%→2017年は50.0%→2018年は57.9%と2年連続で上昇しています。

つまり、現在の自動車保有台数は、都市圏が多いですが、新成人の運転免許保有率は、地方の方が高いため、地方の若者の方が自動車を保有する可能性が高いということになります。また、都市部の男性の運転免許保有率が徐々に上がっていることから、「若者の自動車離れ」が進んでいるとは断定できないと思います。
○終わりに

今回は、自動車の保有などについて調べてみました。今から20年~30年前は、20代前半の男性がアルバイトなどをして貯めたお金で自動車を購入し、友人や恋人を連れて出かけるというのがステータスのひとつでした。

しかし、社会や価値観が変わり、自動車に対する考え方も、多様になりました。自動車を単なる移動手段としての道具と考える方もいれば、運転することそのものを楽しむ方もいるでしょう。

自動車の保有を維持するには、駐車場代、ガソリン代、保険代や車検代などのコストがかかります。しかしそれ以上に、「マイカー」を持つことで愛着がわき、新しい場所に出かけて、新しい発見ができるすばらしい乗り物です。運転免許を保有している新成人の方は、自動車がある生活を、安全運転で是非楽しんでみてください。

○高鷲佐織(たかわしさおり)

ファイナンシャル・プランナー(CFP 認定者)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/DCプランナー1級。

資格の学校TACにて、FP講師として、教材の作成・校閲、講義に従事している。過去問分析を通じて学習者が苦手とする分野での、理解しやすい教材作りを心がけて、FP技能検定3級から1級までの教材などの作成・校閲を行っている。また、並行して資産形成や年金などの個人のお金に関する相談を行っている。

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