竹野内 豊に学ぶ(?)「押入れCAR」ならではの快感


▲「広くて天井が高い部屋だと逆に落ち着かない」という人、けっこう多いかもしれません。そんな人は、もしかしたらあえて室内空間が狭い車を選んだ方がシアワセになれるのかも?
▲「広くて天井が高い部屋だと逆に落ち着かない」という人、けっこう多いかもしれません。そんな人は、もしかしたらあえて室内空間が狭い車を選んだ方がシアワセになれるのかも? 実は「押入れっぽい車」の方が落ち着く人もいる

天井の高さがウリである大和ハウスの注文住宅シリーズ「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」のテレビCMを、ご記憶の人は多いかと思います。
「天井が高い家にしてホント良かったわね」と微笑む妻、そして室内でボール遊びをする愛娘たちを見ながら、実は押入れの中や机の下、カプセルホテルなどの、天井が低くて狭い場所にいることが大好きな夫(竹野内 豊)が、なんとも言えない表情で「そうだな……」と答えるアレです。
そして、あのCMを覚えている人のなかには、「そうそう! 自分も広いとこより狭いところの方がめっちゃ落ち着くんだよ!」と共感した人も割と多いのではないかと思います。
かく言う筆者もその一人。出張などの際にクライアントが気を利かせてゴージャス系ホテルのダブルの部屋なんかを取ってくれた日には、もう落ち着かなくて落ち着かなくて。せっかくの広い部屋なのに、部屋の隅にある椅子&テーブルから終日動きません。
子供の頃、家の中で好きだった場所は「押入れ」で、大人となった現在は「トイレ」が好きです。

▲写真は大和ハウスのジーヴォシグマではありませんが、もしもこんなに広くて天井が高い部屋にいたら、筆者の場合はもうどこで何をすればいいのかまったくわからなくなります!
▲写真は大和ハウスのジーヴォシグマではありませんが、もしもこんなに広くて天井が高い部屋にいたら、筆者の場合はもうどこで何をすればいいのかまったくわからなくなります!
で、この現象というのは「車」に関しても当てはまるのかもしれません。
現代社会の多くの人は、狭苦しい車よりは「天井が高くて車内も広いSUVやミニバン」を好みます。しかしなかには「子供の頃、空想上の秘密基地にしていた押入れみたいなサイズ感の、囲まれ感が強い車の方が断然好き!」という人だっていることでしょう。
まぁ、そういった人は少数派だとは思いますが、そんな少数派であるあなたのため、「囲まれ系名車」をいくつかピックアップしてみました。例のCMの竹野内 豊さんになったつもりで読んでみてください!

最強の「押入れCAR」はやはりスマートか?

まず注目したいのは、なんといってもスマート フォーツークーペ(3代目)でしょう。

▲コレが3代目(現行型)のスマート フォーツークーペ。とにかくちっちゃいです。当然、乗車定員は2名
▲コレが3代目(現行型)のスマート フォーツークーペ。とにかくちっちゃいです。当然、乗車定員は2名
▲その車内はこんな感じ。メーカーの広報画像なので「なるべく広く見える感じ」に撮影されてますが、実際はちょうどいい囲まれ感があります。かといって狭くて不便なわけでもないという絶妙な塩梅です
▲その車内はこんな感じ。メーカーの広報画像なので「なるべく広く見える感じ」に撮影されてますが、実際はちょうどいい囲まれ感があります。かといって狭くて不便なわけでもないという絶妙な塩梅です
スマートというのは、時計でおなじみのスウォッチ社がダイムラー(メルセデス・ベンツ)をパートナーに「2人乗りの超マイクロカーを作ろう!」ということで始めたプロジェクト。
スウォッチは2000年にこのプロジェクトから撤退しましたが、現在は3代目のスマート フォーツークーペがダイムラー系列から販売されていて、人気を集めています。
3代目フォーツークーペのスリーサイズは全長2690mm×全幅1660mm×全高1550mmとカプセルホテル的(?)で、フットペダルから荷室後端までの長さはわずか約2m。
NBAの選手や故ジャイアント馬場さんがそこに寝そべるとすると、完全に頭がはみ出ることでしょう。押入れ好きにはたまらない、最高の囲まれ感です。
一方で、スマート ロードスター(初代)の方にグッとくる人もいるかもしれません。

▲3代目スマート フォーツーよりもパワフルな0.7L3気筒ターボエンジンをリアに搭載したスマート ロードスター。立ち位置としてはホンダS660にちょっと似た感じのマイクロスポーツです
▲3代目スマート フォーツーよりもパワフルな0.7L 3気筒ターボエンジンをリアに搭載したスマート ロードスター。立ち位置としてはホンダ S660にちょっと似た感じのマイクロスポーツです
2003年当時に発売されたスマート(初代)のスポーツバージョンで、電動ソフトトップを備えるオープンモデルです。スリーサイズは全長3430mm×全幅1615mm×全高1205mm。
ここで特筆すべきは、約1.2mという全高の低さでしょう。これぞまさに押入れCAR。竹野内 豊(が演じる夫)にとっての憧れの地です。
しかしルーフを開ければ頭上の開放感は高まりますので、例えて言うなら「狭小住宅の屋上にいるような感じ」も楽しめるわけです。最高です。

▲「狭小住宅の屋上で日光浴を楽しんでるような感じ」と言えるでしょうか?
▲「狭小住宅の屋上で日光浴を楽しんでるような感じ」と言えるでしょうか? 現行世代のフィアット500、または往年の名作小型車という選択も

もう少し実用的な車種でいくならフィアット 500の囲まれ感も注目に値します。

▲こちらがフィアット 500。エンジンは1.4Lまたは1.2Lの4気筒と、0.9Lの2気筒をラインナップ。筆者のオススメは0.9L2気筒の「ツインエア」ですが、4気筒版ももちろんいい感じの車です
▲こちらがフィアット 500。エンジンは1.4Lまたは1.2Lの4気筒と、0.9Lの2気筒をラインナップ。筆者のオススメは0.9L 2気筒の「ツインエア」ですが、4気筒版も、もちろんいい感じの車です
▲さすがに70年代のフォークミュージックに出てくる「三畳ひと間の小さな下宿」というほどの囲まれ感はありませんが、おおむね四畳半ぐらいのニュアンスと言えばいいでしょうか。天井はちょっと高めですが
▲さすがに70年代のフォークミュージックに出てくる「三畳ひと間の小さな下宿」というほどの囲まれ感はありませんが、おおむね四畳半ぐらいのニュアンスと言えばいいでしょうか。天井はちょっと高めですが
これは、映画/アニメ「ルパン三世」でお馴染の往年のフィアット 500(チンクエチェント)のリバイバル版として、2008年に登場したイタリア製のコンパクトカー。
見た目以上に痛快な走りと可愛らしい内外装デザインで人気の車ですが、我々「囲まれ派」としては、その絶妙なサイズ感(全長3570mm×全幅1625mm×全高1515mm)に注目したいところです。
全高はフォルクスワーゲンの旧型ポロより55mm高いのが難点(?)ですが、ポロより60mm狭く、現行ミニより100mm狭い1625mmという全幅は評価したいところです。1人で乗るにも落ち着きますし、仲の良い異性と2人、くっつき気味に乗るのもステキかもしれませんね。
そして、もしもあなたが究極の囲まれ感をお望みであるならば、リバイバル版のフィアット 500ではなく、いっそのこと往年のフィアット 500や、てんとう虫というニックネームで有名なスバル 360を選ぶ次元まで突き進んでもいいのかもしれません。

▲1957年から1977年まで販売された往年のフィアット 500。エンジンは排気量0.5Lの空冷直列2気筒OHVです
▲1957年から1977年まで販売された往年のフィアット 500。エンジンは排気量0.5Lの空冷直列2気筒OHVです
▲で、こちらがスバル 360。1958年から1970年までに39万台以上が生産されたスバルの軽自動車で、1960年代の日本では「国民車」的な感じでありました。今なおマニアが多く、レストアしながら普通に乗られています
▲で、こちらがスバル 360。1958年から1970年までに39万台以上が生産されたスバルの軽自動車で、1960年代の日本では「国民車」的な感じでありました。今なおマニアが多く、レストアしながら普通に乗られています
こういった車というのは当然ながらもはや流通量は少ないですし、買った後もメンテナンスフリーなんてわけには絶対にいきません。また衝突安全性についても気になるところではあります。
しかし、それでもこういった車種を今なおフツーに実用車として使っている人は結構いますし、メンテナンスについても、専門店やオーナー同士のネットワークなどを活用すれば、(その気になれば)意外となんとかなるものです。
まぁ、その維持にはかなり高ステージな気合が必要とされる車種および年式ですので、全員にオススメはしません。
ただ、こういった「究極」もいちおう視野に入れつつ、囲まれCAR生活について楽しく検討していただけましたら幸いです!

紹介した「押入れCAR」の中古物件を見てみる▼検索条件スマート フォーツークーペ(3代目) × スマート ロードスター(初代) × フィアット 500(初代) × フィアット 500F × スバル 360(初代) × 全国 text/伊達軍曹
photo/フィアット・クライスラー、photo AC、ダイムラー、SUBARU

当記事は日刊カーセンサーの提供記事です。

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