「執事 西園寺の名推理」上川隆也が遂に解禁したアクションシーン、だが冴羽リョウとは全く違う件

エキレビ!

2018/4/27 09:45

上川隆也主演のドラマ『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系)。今考えると、出演者の顔見せ要素が多分だった初回はごちゃついていた。4月20日に放送された第2話、面白さが跳ね上がっているのだ。(関連)


第2話あらすじ
西園寺一(上川隆也)と伊集院百合子(八千草薫)は親を亡くした子どもに星を見せようと、社長の山名進一(平岳大)と弟・亮司(岡田義徳)らが最新技術の天体望遠鏡を作る「山名光学工業」に協力を依頼。そんな中、進一が頭を殴られて殺害される。
生前、進一は「開発データをライバル会社に流しているスパイの正体がわかった」と言っていた。警察は社内にいるスパイを犯人だと睨むが……

社長室のパソコンを調べる刑事・丸山昭雄(佐藤二朗)は、パスワード不明でどうしても開けられないフォルダに苦慮。ここに、スパイの正体を記録したファイルがあるのか?
その夜、覆面を被った何者かがパソコンを盗みに入った。待ち構えていた警察をキック、パンチで蹴散らした覆面男は逃走する。そこにたまたま通りがかった西園寺、覆面男を追った!

待望の上川隆也のアクションシーンは『エンジェル・ハート』を彷彿
ドラマ公式ページで、西園寺は「高い身体能力で格闘技にも通じ、果てはピアノの演奏までこなしてしまう」と紹介されている。その一端が垣間見れる場面が遂にやってきた。
刑事をやっつけるほど格闘者の覆面男(実は元キックボクサー)を相手に、余裕綽々の西園寺。パンチ、キックをさらりとかわし、相手の腕を取って魔術のように極めるのだ。上川隆也、『エンジェル・ハート』以来の格闘シーン! 上川クラスタにとって、待望の展開がいよいよ登場だ。

もちろん、西園寺と冴羽リョウはキャラクターが全く違う。西園寺からは、人間らしい温度が感じられない。表情一つ変えず覆面男を凝視し、無表情のまま、汗もかかないまま、相手に悲鳴を上げさせる。質感として、ターミネーターに近いかもしれない。
このテンションは、平場でも同様。軽薄なノリの丸山と対峙する時も、感情の起伏はまるでなし。サイボーグのように完璧な執事は、どんな時も沈着冷静だ。

でも、稀に人間味がこぼれ落ちる。主に従順な西園寺、百合子にだけは滅法弱い。事件の真相解明を百合子が命じた際、彼女が西園寺をからかったくだりにはほっこりだ。

百合子 「そういうことは警察に任せておけばいい」って顔ね。
西園寺 とんでもないことでございます! もしもそのようにお取りに取られたのならば、私の落ち度でございます……!
百合子 ウソよ(笑)。常に完璧なあなたが困った顔になる時が面白くて、わざと言ってみたの。
西園寺 その辺で、ご勘弁ください……。

「完璧」と「人間味」の同居。絶妙なバランスだ。

挽回の推理パートの肝はギリシャ神話
推理パートにも注目してみよう。正直、第1話のそれは平坦だったが、今回は挽回した印象。

西園寺は進一と会う約束をして山名光学工業へ訪れるが、進一はなかなか現れず。副社長でいとこの山名裕美(冨樫真)が進一に電話すると、会社の中にスマホを置き忘れていることが判明。その時、部下から進一が死んでいると知らせが入った。
犯行現場には、進一が残したダイイングメッセージが。進一が血痕で描いた2つの丸。これを、西園寺は「カストル」と「ポルックス」という兄弟星だと解き明かす。

裕美は「亮司さんにはたくさんの不満があったと思います」と、兄・進一と弟・亮司の複雑な関係性を西園寺に打ち明ける。この兄弟は血がつながっていない。先代社長の実の息子は進一で、亮司は養子なのだ。
では、当の裕美はどうなのか。進一は疎ましくなかった? そして、次期社長は副社長の彼女が務めるのか?
「ヤダ、ヤダ。社長なんか絶対やりません! 今でさえ婚活で苦労しているのに、社長なんてやったらますます縁遠くなっちゃう。……ちなみに、西園寺さんはご結婚は? どんな女性がお好き?」(裕美)

その後、進一のスマホにカメラのシャッターを遠隔操作するアプリがあることを西園寺は発見する。進一は天体写真撮影が趣味だった。天体写真は手ブレが厳禁。進一にとっては必需品のアプリだ。
殺害当日、進一は会社屋上で天体写真撮影を行っていた。なのに、翌日、進一のスマホは社長室にあった。犯人が屋上→社長室へスマホを移動させたことがわかる。これは、警察にスマホを押収させたくなかったため。スマホには、犯人が不利益になる情報があったのだ。

ここで、重要な糸口になるのはダイイングメッセージだ。進一が残したのは、「カストル」と「ポルックス」という兄弟星。ギリシャ神話で、兄のカストルは何者かに殺され、ポルックスは深く悲しんだという。カストルは誰に殺されたのか?
西園寺 カストルを殺したのは……
亮司 いとこです。

いとこであり、副社長の裕美が犯人!? 進一がデータを残すクラウドには、ライバル会社の社員と仲睦まじい裕美の画像が残されていた。開発データをライバル会社に流すスパイは彼女だったのだ。
「10年ぶり……、10年ぶりに恋人ができた。『結婚しよう』って言ってくれた……! 彼を逃したら、きっともう次はない。私は、彼に付いていくって決めた……!」(裕美)
スパイ行為を働く裕美に気付き、ハニートラップを図ったライバル会社社員に激怒した進一は、「その男を告訴します」と宣言。後がない裕美は「私は彼と幸せになるー!」と、進一を殺害したのだ。

序盤、結婚を焦るあまり西園寺に迫った裕美。笑いを誘うコメディ的なシーンだったのに、それがまさか伏線だったとは! 結婚を焦る彼女の感情が動機につながっていたのだ。

1話でも同様だったが、このドラマはあまり怪しくない者が犯人となり着地する。ほぼほぼ、亮司が犯人の流れだったのに! 今回も、見事に騙された。

ドラマのクライマックスは後日談
起承転結で分けると、犯人逮捕はまだ「転」のタイミング。「結」は、後日談にある。

養子の亮司は、幼い頃より父親から言い聞かされていた。
「お前は月だ。月が輝いて見えるのは、太陽の光があるからだ。山名家の太陽は、進一だ。お前がどんなに優秀でも、太陽の光がなければ輝けない。兄を敬え。兄を支えろ。それが月の役目だ」

進一のパソコンには、ロックのかかったファイルが一つだけあった。丸山が苦慮していた、あのファイルだ。
「次世代超大型望遠鏡の国家プロジェクトに亮司様が参加できるよう、進一様はほうぼうに働きかけていました。ロックされていたファイルの中身は、そのための書類でした」(西園寺)
ファイルを解くパスワードは「78B Gem 34」。それぞれ、78B=ポルックスの別名、Gem=ジェミニ(ふたご)、34=地球からポルックスまでの距離、を表している。進一の残したダイイングメッセージは、これを亮司に伝える意味も含まれていた。

「弟の能力を僕がいつまでも独り占めするわけにはいかないでしょう。亮司には力を発揮できる環境が必要なんです。いや、そりゃあ弟がいなくなったらこっちは困りますよ。でも、亮司を輝かせるのが僕の役目なんです」(進一)
月を輝かせるのは太陽の役目、ということ。
「気付かなかった……。ごめん、兄さん」(亮司)

前回と同様、謎解きが早々に終わった今回。兄弟のエピソードに時間をたっぷり割いていた。まるで、推理パートの方がおまけのようだ。事件周辺のドラマが本命の役割を果たすのが『執事 西園寺の名推理』。面白い構成ではないか。

そして次回放送の第3話では、なんと主の百合子が誘拐されるとのこと。ということは、西園寺と百合子のエピソードが露わとなる!? 今晩8時スタートだ。
(寺西ジャジューカ)

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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