桜井日奈子、初主演映画の役作りに苦労「ワナワナしてしまいました」

クランクイン!

2018/4/27 06:20

 2016年から女優活動を始めた桜井日奈子。昨年、ハリウッド映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』で、ヒロイン・イザベラの日本語吹き替え版声優を務めた際「より多くの人に“桜井日奈子”という名前を知ってほしい」と語っていたが、最新作映画『ママレード・ボーイ』では、主人公・小石川光希役として初主演を果たし、“名前を知ってもらう”という意味では、大きなチャンスを得た。

【写真】桜井日奈子、その他のインタビュー写真

本作は、これまでテレビアニメ化や前日譚が劇場アニメ化、さらに台湾で実写ドラマ化されるなど、大人気を博した吉住渉のコミックの実写映画化。劇場公開数も300館近くを数えるなど、非常に注目度の高い作品だ。そんな本作で吉沢亮と共にダブル主演を務める桜井は「数えるほどの作品にしか出演していない私に、こんな大きな映画の主演のお話をいただけるなんて正直信じられなかった」と率直な胸の内を明かすが、一方で「映画の現場に参加できることにワクワクしていました」と期待も大きかったという。

しかしクランクイン前の本読みで、早くも壁にぶち当たった。「漫画の実写化ということで、ややデフォルメしたキャラクターのイメージで臨んだのですが、廣木(隆一)監督から『全然伝わらない』と言われて、ワナワナしてしまいました。そこから監督の言う“ナチュラルで自然に”という演出を理解しようと必死でした。でも意識すればするほど“自然”ではなくなるので、本当に悩まされました」。

撮影が始まってからも、毎日「普通に、ナチュラルに」と廣木監督から言われ続けたという桜井。本人は「なかなか手応えがつかめなかった」と不安の中での撮影は続いていったが、途中から「確実に私のなかに光希が存在して、純度が高まっていく実感がありました。涙を流すシーンが多かったのですが、本番前から自然と涙があふれ出るようになっていました」と役柄と自身が一体になっていったという。それでも「この作品を経験させていただき、自分の演技の幅のなさを痛感しました。内から自然と出てくるものがあれば、もっとお芝居を楽しめたんだろうなと思いました」と自己採点は辛い。

女優として多くのことを得られた現場だった一方で、主演としては「自分のことで精一杯で、本当に何もできませんでした」と表情を曇らせる。本作が映画出演2作目という桜井にとって、ある意味では当たり前のことのように思われるが「吉沢さんがキャストやスタッフさんに話しかけたりして、現場を盛り上げてくださいました。その姿を見て、これから、お芝居以外のことも、もっとしっかりと学んでいかなければいけないと感じました」と非常に向上心が強い。

本作を経験したことにより浮き彫りになった課題に対し、日常生活でも多くのことを意識するようになったという。「ふとした瞬間に人の行動や、言動を意識するようになりました。例えば、電車に乗っているとき、目の前に座っている人の視線や動作で、どんなことを考えているんだろうとか気にするようになりました。映画も『勉強しよう』という気持ちではなく、自然とほぼ毎日2本ぐらい観ています」。

2018年に掲げた目標が「臆せず」だというが「先日、出演させていただいた東京ガールズコレクションや、『ママレード・ボーイ』の完成披露試写会でも、めちゃくちゃ臆してしまいました」と苦笑いを浮かべた桜井。しかし「こうして大きな作品の主演という機会をいただき、さらに女優というお仕事への意欲も高まりました。桜井日奈子という人間にとって、ここからがスタートという気持ちなので、臆してばかりではいられないです」と姿勢を正す。

「私は安藤サクラさんが大好きで、安藤さんが出ている作品はすごく楽しみにしています。私もいつかは『桜井日奈子が出ているから観てみよう』と思ってもらえるような女優さんになりたい。『ママレード・ボーイ』は、その第一歩となる、私にとって宝物のような作品」と本作に強い思い入れがあることを明かした。

「臆してしまうんですよ」と照れながら笑う愛らしさと、物事に対して課題を見つけ、クリアしていこうと努力する硬派な姿勢…そんな桜井の両面の魅力が、本作の光希にも投影されているように感じられた。(取材・文・撮影:磯部正和)

映画『ママレード・ボーイ』は全国公開中。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ