「産休・育休中にもできるおこづかい稼ぎ」は本当にお得? お金の専門家が解説

ウレぴあ総研

2018/4/20 06:30



■授乳中にできる?「おこづかい稼ぎ」が気になる!

子育て中のママは産休・育休期間中は、仕事をお休みしていることになります。この間は、健康保険や雇用保険から給付金を受けられるものの、出産から半年までがお休み前の3分の2、それ以降は2分の1が収入になるため、税金や社会保険料負担が軽くなるとはいえ、お休み前より年収が下がっていることになります。

もちろん0歳児や1歳児の子育て中ですから、フルタイムの仕事は難しいと考えてお休みをしているわけですが、ちょっとしたすきま時間、例えば授乳中にスマホをいじってちょっとおこづかい稼ぎができないか、考えている人もいるでしょう。

ネットの広告で「アプリでおこづかいを稼ごう」と見かけたので、これはチャンスと考えてクリックしたことがある人もいるでしょう。

すきま時間に育休中のママでもできる「おこづかい稼ぎ」は本当のところどうでしょうか。お金の専門家であるファイナンシャルプランナーが解説します。

■ポイントアプリでおこづかいをためる

ポイントを貯めるアプリというのがいくつかあります。iPhoneならApp Store、AndroidスマホならGooglePlayストアで検索してみるといくつかのアプリがヒットするはずです。

まずはポイントを貯めるアプリをインストールします。そのあと初期設定を行い、メニューに従ってポイントをもらえそうなアクションを取る、というのがポイントアプリの使い方です。

代表的なものとしては、

  • 「毎日ログインするとボーナスポイント獲得」
  • 「指定したアプリをインストール(会員登録まで必要なことが多い)するとポイント獲得」
  • 「クイズや歩数計などの一定条件をクリアするとポイント獲得」
  • 「特定の商品、特定のサイトでショッピングするとポイント獲得」
  • 「簡単なアンケートに回答するとポイント獲得」
のようにいろんな形でポイントを貯められるようになっています。

気をつけなければいけないのは、ポイントをもらおうと別のアプリをインストールしたら、アプリで課金してしまった、というような形です。ショッピングも不要なものを買っていてはポイントをどんなにもらっても実質マイナスですから吟味が必要です。

貯めたポイントは、一定の単位(100ポイントずつなど)で、別のポイントに交換したり(別アプリの課金に回せたりすることもある)、Amazonの商品券に交換したりします。

ただし、それなりの時間を使っても、貯まるポイントの額が毎月何万円にもなることはないと思います。時間泥棒になってたいしたポイントを獲得していない、ということのないようにしたいものです。

■アンケートサイトに登録してみるのも方法のひとつ

ニュースでは、よく「○○の調査で分かりました」のような情報があります。こうした調査はかつては郵送で送られていたものですが、最近ではインターネット調査が主流になっています。

ネットで「アンケート登録」のような形で検索をするといくつかのサイトでモニターとして登録をしませんかと案内をしています。マクロミル、マイボイスコム、楽天リサーチ、infoQ(GMOの子会社)、NTTコムリサーチ、サイバーパネル(日本リサーチセンター)など、いくつかのサイトでモニター(会員)登録をしておくと、メール等でアンケートの案内が届くようになります。

アンケートを取りたい企業によっては「30歳代に質問したい」「女性に質問したい」「子育て中の家庭に質問したい」のように何らかの条件を設定していることが多いので、該当するアンケートが届けばそれに回答していくことでポイントが貯まることになります。

ポイントをため、それをAmazonの商品券やSuica等の電子マネー、図書カードなどと交換できるのは、ポイントアプリと基本的に同じです。

回答ができるアンケートがなければ、毎日ログインしても仕方がありませんので、お知らせをチェックし、アンケートの対象となった場合に回答してはまとまったポイントをもらうような使い方になるでしょう。

一般にはポイントアプリより得られるポイントは多いのですが、一回あたり100ポイント以上もらえるとしても、アンケートの回答にも数分以上はかかるはずです。あくまですきま時間の有効活用と考え、ほどほどに回答していくのがコツだと思います。

■株や為替で稼ぐ「ミセスワタナベ」は儲かるの?

最近ではインターネット回線とパソコンやスマホがあれば、誰でも株や為替取引ができるようになりました。ときどき主婦がすきま時間に売買をして稼いでいる「主婦トレーダー」が登場して憧れの的となっていますが、これはどうでしょうか。

日本人の為替取引は、かなりの割合を個人が行っています。これは世界的にも有名で、そうした一般個人の売買を総称して「ミセスワタナベ」と言われます。ワタナベ、というのは日本人の一般的な名字ですが「ミセス」とつけることで、主婦を示唆しています。

しかしミセスワタナベというのは、賢い売買をする人ではなく、下手な売買をする素人、という意味合いが込められています。海外のプロのトレーダーからしてみると、日本人の主婦が変な売り買いをしているから、これを使って儲けてやれ、というわけです。

主婦がきちんとした知識もなく、株や為替で儲けられると思っているなら、それはやめておくようおすすめします。

特に主婦トレーダーが「夫のボーナスを軍資金に売買して半減」となり、「なんとか損失を取り返そうとレバレッジをかけて大勝負するもまた負け」、「ボーナスゼロどころか借金が残りパニック」となるのがミセスワタナベの最悪のパターンです。

簡単そうに書いてあるからと、興味本位で手を出さないように注意してください。

■やはり、復職に勝る「稼ぎ」はなし

実際のところ、どんな「おこづかい稼ぎ」もアルバイトやパートの時給を上回ることはできません。ポイントアプリやアンケートサイトで、瞬間的には時給1000ポイントを稼ぐことがあるかもしれませんが、何時間も連続して稼ぎ続けることは難しいはずです。

1カ月ほどコツコツアクセスしてチャレンジしてみても、月10000ポイント程度であったりして(それはそれでポイントアプリ活用としては上出来なのですが)、まじめにやるほどその時給換算額の低さにがっかりすることになります。

先ほどの10000ポイントも、毎日3時間くらいログインしていたら、約100時間での成果ということになり、時給100円になってしまうからです。

確かに「子育てのすきま時間(できれば別のことをしながら)にお菓子代を稼ぐ」くらいの感覚でいれば、ちょっとしたおこづかい稼ぎといえます。しかしあくまで「おこづかい」です。これで年数百万円を稼ぐことはほとんど不可能でしょう。

あなたがもし育休期間中であれば、復職がもっとも効率的にお金を稼ぐ方法であることは間違いありません。

1年復職を遅らせてポイントアプリをするくらいなら、認可保育園の年度途中の空き枠(下半期から入園する子どものために0歳児の枠が少数あるケースも)をダメ元で申し込んでみるとか、新年度の保活をしっかり成功させて来年の春から予定通り復職することのほうが稼ぎはいいわけです。

あともうひとつ。仮にあなたが効率的にポイントを稼ぎまくったとしたら、それは所得税や住民税の対象となる雑所得です。本当は確定申告をしなければなりません。もしバレた場合にはさかのぼって申告漏れということになり税金が引かれる恐れがありますので、こちらも注意してください。

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