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来日ベトナム人犯罪が中国人を抜いてトップに……その“劣悪”すぎる環境が生む悲劇

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 昨年、全国の警察が摘発した来日外国人の犯罪1万7,000件うち、ベトナム人による事件が5,000件以上を占め、約3割となっていることが警察庁の統計(「平成29年における組織犯罪の情勢」)により判明。前年まで最多だった中国人を400件以上も上回ったことで、日本での外国人犯罪者はベトナム人がトップとなった。

これにショックを受けているのは、来日ベトナム人の技能研修を支援するボランティア団体の女性だ。過去にベトナムで5年間暮らした経験がきっかけで、5年ほど前から来日ベトナム人に日本語やマナーを教えているほか、技能研修を受け入れる企業との橋渡し役などを行ってきた。

「日本では低賃金で雇用できる労働力として重宝されていますが、それを悪用して日本行きを誘い、大きな手数料を借金させる悪質なベトナム人ブローカーがいるので、真面目に働きたいベトナム人も、きつい返済のために犯罪に手を貸す人が出ています。さらに受け入れる日本側もひどいもので、技能実習生を扱う日本の監理団体が役目を果たさず、職場で虐待やセクハラ、労災があっても放置され、異常な重労働の末、給料未払いも日常茶飯事。ブラック企業よりひどいありさまです。耐えられなくった実習生が職場から逃亡して、不法滞在のまま犯罪に走るケースが見られます」(同ボランティア女性)

数年前まで在留ベトナム人は5万人程度だったが、昨年は26万人を超えた。最近はその劣悪な労働環境が表面化することもあり、一部企業がベトナム人に誓約させた内容に「日本人との恋愛禁止」、「県外への外出禁止」といった奴隷さながらの条項の存在が明るみになったりしたほど。そんな中、ボランティア女性が知った「もうひとつ」のショックがあったという。

「最近の若いベトナム人は、日本とベトナムの友好の歴史をほとんど知らないんです」(同)

というのも、かつてベトナムはフランスに植民地化され、抵抗したベトナム人が1万人以上もギロチンで処刑された時代、憧れの対象となったのが明治維新で活躍した日本の若い志士たちだったのだ。

ベトナムで国際情勢を研究する者たちは、新政府を樹立して近代化を目指した日本に強く触発され、日本に留学した者たちが「日本に学べ」と独立運動の輪を広げていったのである。

これにフランスが、留学生たちの家族を人質にとって帰国を迫るなど日本政府に圧力をかけて運動を終わらせたが、犬養毅首相が暗殺されるまで彼らを援助したのは有名な話。その後、日本軍はベトナム復興同盟軍を支援し、ベトナム北部に進駐。フランス軍との戦いでも共闘し、その勝利がベトナム人の士気を大いに上げたのである。

その渦中で日本の実業家がベトナムで起業し、現地の人々をたくさん雇用した事実もある。戦時となれば、そんなイイ話ばかりではないが、そうした話が口々に伝えられたことから、ベトナムでは日本に対する良いイメージが拡散し、友好の背景になった経緯がある。

「ただ、最近の若者はそうした話に興味ないのか、そんな歴史について話をしても『初めて知った』という人が結構、多いんです。だから以前は『日本人は優しい』という人が多かったのに、最近は『日本は経済的に豊か』としか思わない人も増えていて、お金のために来て実際には過酷な環境だったりすると、日本を逆恨みするような若者もいます。こういうこともベトナム人の犯罪の増えた一因ではないでしょうか」(同)

人口減少による労働力不足は避けられない日本では昨年、外国人労働者の数が100万人を突破した。ベトナム人の労働力も貴重な経済の下支えになっているのだから、受け入れ環境をもっと整えるべきで、できれば訪日ベトナム人には友好の歴史も学んでもらいたいところだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

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