片付けへの心理的負担がグンと減る!簡単2ステップ
片付けてもすぐに散らかるからと諦め半分、悩み半分……。掃除・片付けをするたびに、気合を入れて重い腰を上げているという方も多いのでは。ここでは、片付かない家によくある悩みを無理なく解消できる「片付け2ステップ」と、手頃な収納グッズをご紹介します。よくある悩みとは、たとえば「書類と郵便物がたまる」「出かける間際にモノを探すことが多い」などなど。シンプルな「片付け2ステップ」をふまえれば、片付けへの心理的負担がグンと軽くなります!
悩み1:書類と郵便物がたまる
郵便物、チラシ、プリントといった紙モノは、毎日のように増えていきます。後で目を通そうと思って「とりあえず」カウンターやテーブルの上に置いたつもりだったのに、いつのまにか山盛りにたまっているというのが実状な方も多いのでは。多かれ少なかれ、ついやってしまいがちな行動パターンなのです。
でも、そのパターンを根本から変える必要はありません。とりあえず置きたいモノを仮置きできる場所を作るのが第1ステップ。さらに、仮置き用の入れ物を用意して、そこが満杯にならないように中身を整理するのが第2ステップ。点検のタイミングとして、たとえば「寝る前に」「1日おき」「週末」などと決めておけば、それだけで気持ちが楽になります。
悩み2:出かける間際にモノを探すことが多い
「鍵がない」「小銭入れが見つからない」「腕時計はどこ?」など、出かける寸前に探し物をしたりしませんか? 「カバンから出した後に、何となく置いてしまった」と、その行動が思い出せたらいいのですが、モノの陰に隠れて見えなくなると厄介です。
あるいは、カバンや上着のポケットに入れたまま忘れていることもあるのかもしれません。
出掛ける前のこうした時間の浪費は取り戻しようがなく、ヤキモキした気持ちになるのもイヤなものです。そんなロスを防ぐための第1ステップとしては、外出用の小物を上着やカバンからいったん取り出して、わかりやすいところにまとめておくこと。
第2ステップでは、小物用の入れ物を用意することです。そこを目印として、探し物を予防しましょう。
悩み3:床の上が散らかる
家族みんなで過ごすリビングは、散らかすのは全員なのに、片付けるときには自分1人。「いつも片付けてばかりで疲れる」というお母さんたちからの苦情が多い場所です。
リビングの場合は、見た目を考えて、棚や引き出しにしまって見えないようにしたいところ。でも、「また使う」という理由でしまいたくない、面倒だと思う家族がいるのではないでしょうか。
片付ける手間を掛けることなく、散らかりストレスを減らしたいときには、部屋に出しておけるようにするのもいい手です。それには第1ステップで、おもちゃ、ゲーム用品、雑誌など散らかったモノを1カ所に集めます。
部屋のあちこちに散らばった状態を解消したら、第2ステップでは、リビングのイメージを損ねないカゴやボックスを用意。集めたモノをその中に入れていきます。アイテムが多い場合は、それを使っている人で分けたり種類で分けたりして、整えていきましょう。
悩み4:玄関に靴が脱いだままになる
その日にはいた靴を脱いだままにしていると、数日のうちに玄関のたたき(靴を脱ぐところ)が靴だらけになってしまいます。そのため、出入りのたびに靴を踏みつけてしまい、邪魔な思いをしているという声をよく耳にします。
そもそも靴には湿気や臭気が残っているので、風を通してから下駄箱にしまうのが正解です。とはいえ、何日も出しておくほどではないので、一晩おいたら翌朝には収納してもいいのです。
そのため第1ステップは、靴をそろえて玄関のたたきの脇に寄せて、出入りするためのスペースを確保しておくことです。家族の人数分が一列に並んでいるだけで、玄関がスッキリとします。
さらに第2ステップとしては、収納グッズを活用することです。靴用のラックを使って、一時置きできる指定席をキープ。プラスチック製レタートレイやコの字ラックなら、100円ショップでも手に入るので手頃です。また、積み重ねておくことで玄関スペースが狭くならないので助かります。
悩み5:カバンやランドセルが片付かない
家に帰ってきた直後は、散らかりやすいタイミングだと思いませんか? 買い物袋、通勤カバン、ランドセルなど、家族が思い思いに部屋のあちこちに持ち物を置いてしまいがち。玄関まわり、ダイニングチェア、ソファ、床の上に放置されているという家庭が多いのではないでしょうか。
まずは家族に「片付けて」と声を掛けるのが第1ステップ。部屋に持っていったり決められた場所に収めたりしてもらいます。とは言っても、毎日がその繰り返しでは疲れてしまいます。そこで、引っ掛ける道具を活用する第2ステップがおすすめです。
上着、カバン、買い物袋、帽子、ストール、ネックレス、ベルト、ネクタイなど、ついつい置きたくなる場所の近くで引っ掛け収納。戸棚や引き出しを開ける動作がいりません。これなら、誰もが実践しやすいから長続きするはずです。
扉の上部にセットするドアフックや、壁に付けるフックを使えば、収納場所をとらずに済みます。
いかがでしたか? ぜひこの2ステップをふまえて、気が重い片付けから解放されましょう!
(文:すはら ひろこ)