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HKSソアラ・C240高速極限耐久テスト。1時間+αの走行の間に何があったのか? その3【OPTION 1984年12月号より】

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チューンド・コンプリートカーの極限耐久テストに挑んだHKSスーパーソアラC240。250km/hオーバーで高速巡行した時間・・・1時間+α。その間にはどんなドラマが待ち構えていたのでしょうか? 今回のその3では、そんなトコロをプレイバックしてみましょう!

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OPT独占レポート 高速極限耐久に挑む!
HKSニューコンセプトカー・スーパーソアラC240

1984年10月2日、AM4:40。HKSスーパーソアラC240はウォーミングアップランを開始した。ファーストドライバーはDai稲田。タイヤやサス、エンジンなどの調子を見ているのかスピードは速くない。2周ほど試走しピットに戻った。そして各部のチェック。マシンに問題はない。ハイチューンドカーとは思えない安定したアイドリングが熟成の高さを物語る。

実はこの日の不安は別なところにあった。再び試走した時、その一番心配していた小雨がパラついてきたのだ。雨はまずい。谷田部のフラットなコースは水溜りができやすいのだ。ウェットなバンクというのもまたシビれる。が、かろうじて空は小康状態を保っている。

AM5:07、耐久テスト開始! 暗闇の中、ソアラははじかれたようにピットを出た。1周め、計測地点の通過速度は243.24km/h。7周めあたりから空が少しずつ明るくなってきた。Daiは安定した速度で周回を重ね、16周走行した後、ピットインした。ここまで計測区間の平均速度は245.79km/h。

が、ラップの平均車速は234.95km/h。これはちょっと遅い。とにかくファーストランは安全第一でブーストを0.7kg/cm2まで落とし、ガスのセッティングもグッと濃くしてあったからだ。もちろんマシンに異常はない。

約3分のピットインでドライバーチェンジ。C240はブーストアップとガスをリセッティングする。2番手は新鋭ドライバー栗山純一。Daiに比べ一段とアウト側に走行ラインを取っている。そのため計測スタッフの直前を通り過ぎるときの風圧はさらに凄くなった。C240が通過するたびに計測地に停車中の電源車が揺れる。ハイスピード時の距離の見切りはさすがにレーサーだ。マシンも快調で走行ペースは徐々にアップ、16周めには256.22km/hを記録しピットイン。

3番手はベテランドライバー、津々見友彦。いつやんだか忘れていた小雨が、ここになってまた降ってきた。しかし、ドライバーは快調に走らせる。3周めには259.45km/h、10周めには最高の259.92km/hを記録した(この頃、小雨が大粒に変わったがすぐにやむ)。ラップ平均でも連続250km/hオーバーだ。あっという間に15ラップが終わる、ピットイン。

C240は快調。エンジンの水温、油温、特別にミッションとデフに装着されたオイルテンプも安定した数値を示している。一番気になったタイヤだが、タイヤ温度はフロント左右とも55度と、まったく異常なし。だが、念のため交換を行った。

いよいよ、ドライバーも2巡め。今後はラップ速度を一段と高めるよう指示が出る。初乗りではガスが濃すぎていまいち吹け切らなかっただけに、Daiの走りにも気合が入る。

しかし、交替して5周めに異音と共にC240はピットに戻ってきた。誰よりも早く、長谷川社長、松村チーフメカがマシンに駆け寄った。ガラガラッという大きな異音は、ミッション部分から発生していた。マシンをチェックした松村メカが横に首を振る。「じゃあ、ミッション乗せ換えるか!」と長谷川。しかし、それは即時というわけにはいかない。しばし沈黙が流れる。そしてC240のエンジンキーが切られた・・・。

後でバラしたところ、インプットギヤが破損していたという。計測断念時間、AM7:30。

さぁこれから本格的にペースアップするゾ!という矢先である。エンジンが全く快調だっただけに心が残る。しかし、振り返ってみて、実走行時間1時間09分18秒46、52周のラップ平均速度242.83km/hは、掛け値なしの大成果といっていいだろう。

スーパーソアラC240、そのニューコンセプトは今回のトライアルで完結を見たのではない。まさにこの耐久への挑戦で、今、そのスタートを切ったのだから……

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この1時間+α、超高速で走り続けたソアラC240。80年代中盤の時代に、です。一発キメればいいだけではない、耐久性をも併せ持たせる様々なパーツ開発の中、HKSによるこのチャレンジはさすが大チューニングメーカーですね! 次回その4では、この高速耐久をピットから見守ったOPTスタッフからの印象を聞いてみましょう。

[OPTION 1984年12月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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