『Missデビル 椿眞子』エロ&ドS炸裂の菜々緒に悶絶…新人シゴキに「極論だが正論」


 今クールの連続テレビドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)の第1話が14日、放送された。

名門の損害保険会社・共亜火災保険に入社した斉藤博史(佐藤勝利)たち新入社員は、2週間の新人研修初日を迎え、講師で人事コンサルタントの椿眞子(菜々緒)から、いきなり退職届を書くよう指示される。さらに、研修期間中に今ここにいる50人のなかから10人を選抜し、残りの40人を退職させることが目的だと告げられ、動揺する。

始まった研修のメニューも、泥まみれになってランニングをしたり、スコップで地面に穴を掘るといった過酷な内容が延々と続き、さらには、スマホ禁止なのにある新人が夜こっそり恋人と長電話していることを全員の前で椿に暴露され、研修生の間で“密告”が蔓延しているのではないかと疑心暗鬼になり、全員パニック状態になっていく。

そして1週目が終わり土日の休みが明けた月曜の朝、博史が研修所の教室に行くと、机の上には大量の退職願が置かれ、30人以上が退職してしまった事実を知り呆然とする。そんななか、博史が仲の良い南雲陽一(前田航基)がストレスに耐えきれず、研修所の屋上から飛び降り自殺を図るのだ。

南雲は軽い打撲ですんだものの、混乱を受けて新人研修は急遽中止されることになったが、椿は、10人選抜するためにあと1人会社を辞めさせる必要があると言い出し、新人たちに“辞めるべき人”の名前を紙に書かせ、投票によって脱落者を決めると宣言。そこで博史は椿の名前を書き、協調を乱している椿こそ辞めるべきだと主張するが、椿は無視。票が過半数に達する人が出なかったため、椿は、陰で南雲に暴力を加えイジメていた日下部を脱落者に指名する。

なんとか研修を“生き残った” 博史は、配属された人事部人材活用ラボに出社するのだが、なんとその部署の室長室には、研修で楯突いたはずの椿の姿が――。その場で椿から、博史の仕事は椿の部下として共亜火災の社員の“クビ切り”をすることだと告げられ、恐れおののくところまでが第1話で放送された。

●強烈なキャラにノックアウト

第1話を見た感想としては、なんといっても寸分の隙もない化粧の超美人でエロい雰囲気をまき散らしながら、“ドSぶり”全開で新人たちをイジメまくるのには悶絶してしまった。共亜火災会長の喜多村(西田敏行)や人事部長の千紘(木村佳乃)に対しても、何を言われようが人をくった態度で氷のような表情一つ変えない冷徹さを崩さないなど、椿の強烈なキャラが際立っている。

黒いロングヘアをなびかせ、なぜかいつも股下10センチくらいしかないんじゃないかと思しき超ミニスカートをはいて長い脚を露出させ、胸のあたりがスケスケの服をまとい、新人たちを追い詰めていく姿には、爽快感すら感じてしまう。

研修冒頭で大勢の新人を前に、「退職願とは、いわば会社におけるあなたがたの遺書。まずはその、死に方を学んでください」とかます菜々緒。凶器で襲ってきた日下部をさらりとかわし、ミニスカ姿で日下部の首に鮮やかなハイキックを決める菜々緒。人材活用ラボでの仕事を知ってビビりまくる博史を壁に追い詰め、“壁ドン”態勢で至近距離に顔を寄せて「これから、いろんな人の人生、捻じ曲げ、ゆがめ、終わらせてもらうってこと。私の部下として。とっても楽しみね、齋藤、博史君」と囁く菜々緒――。なんでこんなキャラ設定なのか理由はよくわからないのだが(おそらく意味なんてないのかもしれないが)、とにかく強烈なキャラにノックアウトされてしまった。

●意外に的を射ている?

ただ、滅茶苦茶のように聞こえる椿の指令なのだが、「よく考えると、意外に的を射ているんじゃないか?」と感じてしまうのは、このドラマの魅力の隠れた見どころの一つかもしれない。

たとえば、研修冒頭で退職届を書くよう命じるシーンで、椿は次のように語る。

「みなさんには、これから会社で働く上で、とても有意義なことをやっていただきます
それは退職願を書くことです。現在、何者でもないあなたがたですが、唯一にして最大の権利を持っています。それは、なんでしょうか。自らの意思で会社を辞めることです。その権利を確保することで、あなたがたは初めて会社と対等になれる」

どうしても企業のなかでは一社員個人の力は弱く、ときに組織の論理で理不尽なことを強いられ、それが最悪、精神疾患や過労死などの不幸な結果を招く現実があるなかで、“会社を辞める選択肢を持っている”という意識を持っておくことは、組織に潰されないための重要な処方箋の一つともいえるのではないか。

また、グループの仲間同士でお互いの悪い点を指摘するよう命令するシーンでは、椿はこう語る。

「自分が他人からどのように思われているのか。その姿を知ることは、働く上でとても役に立ちますから」

言っていることはもっともだし、部下や同僚、さらには取引先などに対して、相手の気分を損ねたりモチベーションを下げたりしないように、相手の改善すべき点を伝える技術というのは、非常に重要だろう。

菜々緒のキャラだけがやけに印象的な同ドラマだが、第2話以降でもリストラに悪戦苦闘する博史の目を通じて「会社とは何か?」を考えさせられる、奥の深い作品に仕上がっていくのかもしれない。インターネット上でも「スカッとした」「爽快」「極論だけど正論」など好評の声も多くみられるだけに、今後の視聴率も期待できるのではないだろうか。
(文=米倉奈津子/ライター)

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