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SPARTA LOCALS・安部光広×フジファブリック・加藤慎一 対バン企画を前に、公私ともグルーヴするベーシスト同士が語り合う

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2016年12月に再結成、以降、精力的にライブ活動を行っているSPARTA LOCALSと、フジファブリックの対バンイベント『YOTSU-UCHI FANTASY Ⅲ』が、5月23日新木場スタジオコーストで開催される。彼らが同イベントを最初に行ったのは2005年5月11日渋谷クラブクアトロ、その次は2007年10月8日新木場スタジオコースト、今回が11年ぶり・3回目になる。
SPARTA LOCALSの本格再始動を知ったフジファブリックの3人が、最初に話したことが「じゃあまた『YOTSU-UCHI FANTASY』やれる!」だったという。というわけで、それぞれのバンドを支えるベーシストであり、両バンドの中でも特に距離が近いという安部光広と加藤慎一に、お互いの過去と現在のこと、イベントのこと等について、下北沢の居酒屋にて話してもらう対談を企画しました!


■スパルタ、ピリピリしてるなあっていう印象はありましたね(加藤)


──最初におふたりが会ったのがいつか、憶えています?

安部:僕と加藤ちゃんが会ったの? 新宿ロフトですよね。あれ何年前なの?

加藤:えーっとね……僕らデビューした年ぐらいだから、13年前か14年前かな。

安部:くー、怖いねぇ!そんなになるんだねえ。

──フジファブリックは知ってました?

安部:名前は知ってました。でも、ライブ観たりしたのはその時が初めてで。そしたら、めちゃめちゃかっこよくて。僕、当時、ライブ終わったあととか、社交的な感じじゃなくて、対バンとかと関わりも持たなかったんですけど。でも加藤ちゃんはタメ歳っていうのもあって、同じベースだし、ちょっとね、会話して。やっぱ、かっこいいなと思った人としゃべりたいじゃないですか。ひょっとしたら当時、かっこいいと思えるものが少なかったのかもしれないですね。

加藤:それは光栄です(笑)。

──加藤さんのほうはどんな印象でした?

加藤:いやあ、最初はもう、やっぱ怖いというか。

安部:あははは!

加藤:ピリピリしてるなあっていう印象はありましたね。でも対バンした時に、同い歳っていうことで、一番しゃべりやすかったかもしれない。お兄ちゃん(安部コウセイ)は、尖りまくってような気がするけど(笑)。

安部:尖りまくってたな。その時はね、(加藤を)「プレイヤーとしてうまいなあ、この人」と思ったんですよ。なので「普段どんな練習してんですか?」って聞いたら「僕、家でも立って弾いてる」って。「えー! 俺、座ってしか弾いてないんですけど、やっぱ立って弾いたほうがいいんですかねえ」みたいな。

加藤:その会話は僕も憶えてます。

SPARTA LOCALS・安部光広
SPARTA LOCALS・安部光広


■音楽をやめていた時、唯一、加藤ちゃんとはたまに会って、暗黒を吐き出してたんです(安部)


──それ以降は、イベントで一緒になるとかじゃなくても、会ったりしていました?

安部:うん、ふたりで。

加藤:お互いの家に行き来したりしてたよね。

安部:あ、そうね。あはは、思い出すわ、明大前とか。

加藤:その前の、俺が都立大に住んでた頃から来てたよ。よく一緒にゲームしたり。

安部:うん。あとね……ちょっと話飛んじゃいますけど、スパルタが解散して、僕がなんにもしてなかった頃とかも、ちょこちょこ会ってて。僕のダークゾーンをさんざん見てる(笑)。完全に鬱状態になっちゃってる頃を。

加藤:ああ、会ってたね。でもその頃は、会う頻度はちょっと減ってたかもしれないね。

安部:うん。会いにくくなっちゃったんですよね。その頃、僕、音楽をやってないじゃないですか。音楽やってた頃に付き合いあった人と、疎遠になっちゃったんですよね。会ってもいまいち話題が作れなくなっちゃって……それでも唯一、加藤ちゃんはたまに会って、暗黒を吐き出してたんです。

加藤:「俺はもう絶対音楽はやらん」って言ってたもんね。

──当時は加藤さんはどう思ってたんですか?

加藤:まあでも、本人が選んだ新しい道だから。それに……あの、音楽を抜きにしても友達だと、僕は思っているので。それはそれでっていうか、人と人として会ってましたね。

──じゃあケツを叩いたりとかはしなかった?

安部:いや、でも、「ベース弾いたほうがいいよ、光広は」っていうのは言ってくれた気がします。「やめない方がいいんじゃない?」って。それは憶えてますね。

加藤:で、一回、自分でやろうとしたんだよね? ひとりで、ソロ・プロジェクトっていうか。

安部:うん。でも、やっぱ無力でしたね、ひとりは。何もできなかったですね、正直。

──逆の時期はあるんですか? 加藤さんがダウンな状態で、それを光広さんが見守る的な。

安部:いや、加藤ちゃんは不思議なもんで、テンションが落ちてるとか上がってるとか……いや、上がってるのは見たことあるけど、落ちてるのは見たことないんですよね。落ちることあんの?

加藤:うーん、まあ、あるっちゃあるけど。

安部:それを出さないっちゅうか、あんまりわからんよな。いつ会ってもこの感じなんですよ。

フジファブリック・加藤慎一
フジファブリック・加藤慎一


■「光広がベースもう一回弾くのはうれしい」って言ってくれたんですよ(安部)


──その後、光広さんがHINTOに入る時も、報告があったりしました?

加藤:「俺、入るわ」って話を聞いた気がしますね。でもその時も、やっぱり悩んでたっていうか。

安部:やっていいものなのか? っていうのが、やっぱりあるじゃないですか、正直。これはHINTOによく飛んでくる言葉なんですけど、「ドラム違うだけでほとんどSPARTA LOCALSじゃん」っていう(笑)。僕が入ると余計にそうなっちゃうし。あと、正直、自分がもう一回ベース弾くっていうこと、カムバックすることに対する不安もありました。

──でも、お兄さんに誘われたんですよね。その頃は会ってたんですか?

安部:兄貴と僕は、釣りが共通の趣味なんで、たまに会ってたんですよ。たぶん、彼も俺のことを心配してくれてたんですよね。スパルタが解散して半年くらい経ってから、HINTOを始めるって聞いて、「ああ、そうなんや」って。真くん(伊東真一)とまたやるっていうのも、兄貴から聞いてたんですよ。
それで、HINTOの最初のライブを観に行ったんです。で、観て、やっぱ悔しくなったんですよね。悔しくなったっていうか……なんか……俺は心が卑しいのかもしれないですけど、観たくなかったな、うらやましいなあ、みたいな。で、うらやましいって思ってる自分も中途半端だなと思って、もう観に行かないようにしようかな、とか。

加藤:うん。

安部:それもあって、音楽の人たちとも接せなくなったんですよね。でも、兄貴と釣りは行っていたんで。その時も……朝6時ぐらいですかね、釣りに行く途中でコンビニ寄るんですよ。コンビニ行って、タバコ吸いながら「そういえばさ、(林)束紗、やめるんよね。ちょっと身体的な理由で……おまえ、やる?」って言われて、「え?」って(笑)。さらっと言うけど……それ大丈夫か? みたいな。いろいろな意味で。



──加藤さん、その時には話を聞きました?

加藤:はい。今言ったように、「やっぱり悩むとこはある」って。その「ほぼスパルタじゃん」ってこととか。

安部:「それでも俺、入っていいのかね?」みたいなね。

加藤:「いいと思うよ」と言ったんですけど。

安部:単純に「光広がベースもう一回弾くのはうれしい」って言ってくれたんですよ。「ああ、そうかあ」と思って。で、ちょっと悩んで……まあ兄貴はそう言うけども、実際入ってやってみたらHINTOには全然合わねえな、っていうのも、ありえない話じゃないんで。一回やってみて、俺がバンドに合ってたらそれでいいし、合わなかったらやめればいいし……っていうので、スタジオに入りました。入って……でも、なんかやっぱり、それなりに形になるね(笑)。

加藤:(笑)。

安部:「一発目なのにそれっぽくなるね。バンドっぽくなるね」みたいな。

加藤:それで最初のライブ、観に行きましたね。

安部:FEVERね。復帰一発目がFEVERでワンマンだったんですよ。頭真っ白とかいうレベルじゃなかったですよ、最初。俺、加藤ちゃん来てるのもわかんなかったもん(笑)。

加藤:そん時、束紗さんも観に来ていて。終わった後に3人で「すごいよかった」っていう話をしたのを憶えてます。最初からなんの違和感もなくて。

SPARTA LOCALS・安部光広、フジファブリック・加藤慎一
SPARTA LOCALS・安部光広、フジファブリック・加藤慎一


■どのパートを聴いても覚えられるキャッチーさがスパルタはある(加藤)


──それぞれが思う、今のお互いのバンド、ここがおもしろいっていうのを言うなら?

安部:たぶん、いちばん最近ちゃんと観たの、武道館なんですよ。なんかね、やっぱり旧友というか、昔から知ってる人間がああいう舞台に立って華々しくやってんのは、うらやましくもあり……「よかったね!」と思いました。ここまで来れてよかったね! っていう。
あと、プレイヤーとしての加藤ちゃんは、やっぱり技術があるんで。さっきも言ったけど、加藤ちゃんは、ちゃんとベースを弾かなきゃダメだな、って思わせてくれたんですよね。
要するに僕なんか、初期・中期のスパルタとかは、暴れ回ってただけなんで。エモーショナルと言ってしまえばかっこいいですけど、やっぱ演奏荒かったし、ガチャガチャのライブだっただろうし。
そういう時に新宿ロフトで、すごくピッと各プレイヤーの筋が通ったライブを観たんですよ、フジファブリックの。あの時に「楽器の技術って当然必要だよね」っていうふうに、気持ちがスイッチできて。感情的になって暴れ回ってるだけじゃ、いつまでたっても次のステップにいけないなあと思って、クレバーさを学んだというかね。「クレバーなベースもかっこいいよ」っていうことを加藤ちゃんから学んだ感じですかね、僕は。

──加藤さんは?

加藤:スパルタは、同郷から出てきたバンドならではの塊感っていうのは、HINTOやってた時も、スパルタ再結成後も、やっぱりあって。「音が塊で来る!」っていうのは本当に感じますね。それはなんていうか、僕らみたいな地方人が集まって演奏してるバンドには出せないものなのかな、っていう。あと、やっぱり……圧倒的に、各パートのフレーズ感。

安部:フレーズ感?

加藤:うん、楽器の。どのパートを聴いても覚えられるキャッチーさがスパルタはあるなあって。ベースだったらループするじゃない? あれがすごいキャッチーだし、それはギターにもドラムにもあるから。フレーズのループとかで、圧倒的に耳に残るものがスパルタにはありますね。

安部:そうか。でもフジは、すげえ爽やかなのに泥くさい感じもあって。いわゆるポップスにも聴こえるんだけど、でも捻くれてるっちゅうか。なんかね、フジはうまいとこ突いてるんです。一般聴衆を巻き込む何かがありながら、でもコアな部分をしっかり持ってるというか。巧みなんですよ、やり方が。聴衆に受け入れられながら、でもなんかね、退屈じゃないんですよ。

──普通は、聴衆に受け入れられるもの、イコール退屈だと?

安部:退屈じゃないですか。

加藤:あははは!

安部:でもフジはそれ、感じないんですよ。売れてるものって、だいたい……ダサさがないと受け入れられないような気が、僕はしていて。売れてる曲を聴くと、なんかちょっと恥ずかしくなるところが僕はあるんですけど、フジはないんですよね。それがすげえなと思って。ただ単にかっこいいものが売れてんなあって、純粋に思えるっていうか。数少ないですよね、日本でそういうバンドって。

フジファブリック・加藤慎一
フジファブリック・加藤慎一

──5月23日の対バンイベント『YOTSUUCHI-FANTASY Ⅲ』は、どんなことをやるかはまだ白紙?

安部:ですね。内緒じゃなくて、本当に決まってないです(笑)。

加藤:でも、スパルタが復活してから、バンド同士で一緒にやるのは初ですからね。『YOTSU-UCHI FANTASY』っていうイベントをやるのが、やっぱり──。

──3回目なんですよね。1回目はどんな感じでした?

加藤:渋谷のクアトロでやったんですけど……そん時は、けっこうバチバチだったんですよね。

安部:(笑)。バチバチだった?

加藤:そう。仲は悪くないけど、やっぱどっかお互いに意識し合うバンドっていう……「僕たちの方が!」っていう気持ちはお互い強かったのかな。それは憶えてますね。

安部:対バンはそうじゃないとね。「負けねえぞ」っていう気持ちでやんないとね。

──どっちが先にやったとか憶えてます?

安部:さすがにそこまで覚えてない。2回目のスタジオコーストの時も憶えてないもん、どっちが先攻だったか。

加藤:あの時はなんか、ジャンケンで決めたような気もするんだけど。

安部:あ……コーストの時って、フジが最初じゃなかったっけ。俺、確か、コーストの駐車場から海に向かって釣りしてて、フジの出番の直前に1匹釣って、「おー、釣ったぞみんな、行ってらっしゃいー」って見送ったの、憶えてるわ。んで、魚を逃がしに行って、そのままステージを観に行って。

加藤:あははは! そうだった! 光広が魚を持ってる画は憶えてる(笑)。

安部:俺は時間を気にしながら釣りやってたの。「もうすぐフジ始まるなあ、でも釣れねえなあ」みたいな(笑)。

取材・文=兵庫慎司 撮影=風間大洋




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