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「理想の人は、私の両親と仲良くできる人!」の罠 by ぱぷりこ

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『妖怪男ウォッチ』ぱぷりこです。よく婚活・恋活相談を受ける時、私は「ゆるふわ言葉と形容詞は爆破せよ!」と主張しています。なぜなら、考えているようで何も考えていないから。

本連載では、「どんな人が好み?」への回答によく見られる「あいまい・ゆるふわ表現の罠」を分析します。

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本日のゆるふわ表現「私の両親と仲良くできる人」

「うちの両親と仲良くやってくれる人がいいな」

両親と仲が良い人、成人してからもずっと実家住まいの人、両親の言うことに従ってきた優等生女子は、付き合う相手や結婚相手を選ぶ時に「親」を条件に挙げがちです。

「家同士の結婚」という考え方は古くなりましたが、結婚すれば実家や親族づきあいはついてくるものです。「俺と付き合ったらちゃんと両親と絶縁してくれるね?」と要求してくる人よりも、「君のご両親とも一緒に仲良くやっていきたい」と言ってくれる人のほうが安心です。
私の両親と仲良くできる人
=両親に気に入られるスペックと社交性がある人

この表現は、主語がそもそも「自分」ではないうえに、「仲良くできる」というゆるふわ言葉を使っています。具体的にはどのような意味なのでしょうか?

「両親は、やっぱり大学をちゃんと出て大手の正社員じゃないと安心できないって言うんだよね。学生時代の彼氏は起業のためにバイトしながら勉強してたんだけど、その年で正社員として働いてない人との結婚は許しませんって、両親が猛反対して結局は別れちゃった。だから次の人は両親に気に入られる人がいい」

「彼氏の両親は離婚していて、彼はお母さんに育てられたんだけど、うちの両親が心配してくるんだよね。離婚家庭で育った人なんて大丈夫なの?とか、お母さんに育てられたからマザコンなのでは?とか、彼の父は浮気性だったというから彼もそうなんじゃないの?とか…。彼のことが好きだけど、両親のことも安心させてあげたいから、彼との結婚を迷ってる」

「前の彼は無口で、うちの両親と合わせた時に話が合わなくて、あまり気に入られなかったんだよね。だから婚活では、うちの両親とちゃんと盛り上がれる人がいいなと思って、両親と同じ業界の人とかゴルフが趣味の人を探してる。結婚したら結婚資金とか育児のこととかで両親に頼らざるをえないし、ちゃんと仲良くできる人がいいなって」

中身を紐解いてみると、「両親が気にいる学歴や会社に勤めている」「両親世代の価値観から見た"ちゃんとした人"」「両親と話が合う社交性を持ち合わせている人」という意味のようです。
両親に気に入られるスペックと
社交性がある人を求めると陥りがちな罠

「私の両親と仲良くできる人」を「両親世代の価値観において"ちゃんと"していて、両親に気に入られるスペックと社交性がある人」という意味で使っている場合、下記の罠に陥る可能性があります。

・親とマッチングするが、自分とはマッチングしない相手を選ぶ

・親世代の古い価値観を基準にするため、現代とずれた「ちゃんとした人」を選ぶ

・DV男に引っかかる

・モラハラ男に引っかかる

・助けを求めて、不倫する

・助けを求めて、宗教やスピリチュアルに重課金する

最大の問題点は「自分」ではなく「両親」を基準に相手を選んでいるところです。この基準で選んでしまうと「両親とはマッチするが自分とはマッチしない」人を選ぶリスクが跳ね上がります。

たとえば両親の「男が家庭を引っ張り女は家庭を支えるべき」という価値観を基準にすると「君は結婚したらすぐに帰れる仕事に転職してくれるね?」という人を選ぶことになります。

それでいいなら問題はありませんが、もし仕事が大好きで仕事を辞めたくない場合、「彼と自分、どっちを優先すればいいんだろう…」と悩むことに。両親に相談したとしても「彼の言うことが正しい」と返されます。

人間は多数派の意見に流されがちなので、「やっぱり女は家庭にいなくてはならないんだ」と思い込んで自分の好きなことを辞めて、「自分以外の皆はハッピーだけど自分だけはとても不満」という結婚生活を送ることになります。

また、「両親世代の価値観」を基準にしているところも危険です。両親世代から見て「立派な大企業」は往々にして経営リスクがあったり、働き方が昭和的で残業転勤が当たり前だったりします。

一方で先進的な技術を扱っていて将来に大きく伸びるであろうIT企業やベンチャー企業などは「よくわからない怪しい仕事」と切り捨てられがち。

20年前とは技術も経済状況も大きく異なるのに、昭和タイムスリップした価値観で相手を選ぶと「将来安泰だと思ったのに夫の会社が経営破綻」「昔に別れた彼の会社が上場して親に"なんであんな立派な人と別れたの"と責められる」といった虚無展開になる可能性があります。

さらに、「両親世代に気に入られるかどうか」だけでは、モラハラ男やDV男を見抜くことができません。彼らは、自分にとってメリットがある人間の前では「良い人」を演じるスキルにとてつもなく長けています。彼らの戦法は「発言力と決定権がある人間に好かれることで、自分に有利な環境を作り出す」こと。

そのため、結婚してからモラハラDVが全開になったとしても「まさかあの彼がそんなことをするわけがない」「ナーバスになってるだけだからもっとがんばりなさい」などと、親が丸め込まれてしまうことも。

不満で不安な結婚生活を長く続けていると「誰かこの状態から救って」と思うようになり、不倫やスピリチュアル、宗教に重課金するようにもなります。
結論:思考を他人に丸投げせず、「自分」を主語にして考えよう

この罠にハマるのは、「自分にとって幸せな結婚とはなにか」をまるで考えていないからです。

「両親との関係は大事」「両親と仲がいいから仲良くしてほしい」と思うこと自体は問題ないですが、「両親の言うことに従っておけばいい」と、「思考を他人に丸投げ」するのは大★問★題です。

両親がたまたま自分と似た価値観であればそこまでズレないかもしれませんが、両親と自分で価値観や「幸せ」の基準が違う場合、「ちゃんと親の言うことに従ったのになんか不満」「夢が実現して結婚したのにぜんぜん満たされない」と、結婚生活へ不満や不安を抱いたまま何十年も生きなくてはならなくなります。

「他人に自分の人生を任せる」ことは、端的に言って博打です。気に入れば「思考するコストを省けて幸せ」ですが、気に入らないと「なんか不満だけど自分で改善できずにずっとグズグズ不満だらけ」な人生を送ることになります。しかも自分で考えていないので、すぐに他者の意見を求めて「親でない別の誰か=宗教やスピリチュアル、不倫相手」に依存せざるをえません。

この罠を避ける方法は2つ。まず、自分が「他人に思考を丸投げしている」ことを自覚すること。「両親の意見に従いたい」という人は、「自分で自分の理想を把握する」ことや「他者と意見が衝突した時に自分の意見をちゃんと言う」ことが苦手なことが多いです。苦手でやりたくないことから逃れるために「両親と仲良くしてほしい」というキレイで心があたたまる言霊でごまかして、思考を丸投げしている自分を正当化していることに気づく必要があります。

もう1つは、「自分」を主語にして考えることです。「両親」という他人を主語にせず「自分はどういう結婚生活がしたいか」「自分はどういう時に幸せを感じるか」と、「自分」を主語にして考えましょう。確かに両親づきあいは必要ですが、一緒に住むのでもない限り、24時間365日一緒にいるのは両親ではなく「自分」です。

結婚生活とは「自分の生活」そのものなのですから、両親の意見を考慮する前に、自分の意見をくっきりはっきりさせましょう。
前回の記事:「理想の人は、仕事への熱意がある人!」の罠 by ぱぷりこ

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著者:ぱぷりこ

『妖怪男ウォッチ』を書くインターネットの妖精&外資OL。恋愛市場で観測した百鬼夜行を供養中。チャームポイントは筆圧。

ブログ:『妖怪男ウォッチ』
http://papuriko.hatenablog.com

Twitter:https://twitter.com/papupapuriko?lang=ja

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