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ジャパニーズメタル入門者はまずこれを聴け! ジャンルを築いた名盤5選

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<文/山野車輪 連載第24回>

◆“ジャパニーズメタル”を代表するアルバム5選!

本連載で紹介してきたジャパニーズメタルにおいては、勃興の1980年から現在までの40年近くの間、多くの国産メタル・バンドが優秀なアルバムを送り出してきた。その数は膨大で、初心者の方には、何を聴けばいいのかわからないだろう。そこで今回は、“ジャパニーズメタル”を代表するアルバム5枚を紹介したい。

アルバム選出にあたっては、基本的にはジャパニーズメタルの歴史の中で最初の10年間、80年代のアルバムに絞らせていただいた。ジャパニーズメタルは、黎明期の10年で形成された。

その後、90年代以降は、洋楽ヘヴィメタルの細分化が進み、多くのサブジャンルが生まれたように、ジャパニーズメタルも同様に細分化が進み、それぞれのサブジャンルで名盤が生み出されていった。つまり、90年代以降のアルバムを含めると、かなり広範囲な期間およびサブジャンルからの選択となり、まったく収集がつかなくなってしまうのだ。

ここにあげたのは、今に続くジャパニーズメタルというジャンルを切り拓いた名盤たちばかりだ。これからジャパニーズメタルを聴いてみたいというみなさまは、まずは以下のアルバムを、じっくりと味わっていただきたい。

◆“ジャパニーズメタル”を代表するアルバム5選

●LOUDNESS『THE BIRTHDAY EVE ~誕生前夜~』(1981年)

ジャパニーズメタルの起点となったバンドの1stアルバム。元LAZYの高崎晃と樋口宗孝を中心に結成。1曲目「Loudness」での高崎のエレキギターのアーミングは、ジャパニーズ・メタルの産声だった。

帯キャッチコピーは、“悪魔に魂を売った天使(エンジェル)たち!”。二井原実<vo>は元Earthshaker。オススメするのは4thアルバム『DISILLUSION~撃剣霊化~』(1984年)だが、まずは原点を押さえておきたいところ。全てはこのアルバムから始まった。

彼らは1985年、旭日旗ジャケットの5thアルバム『THUNDER IN THE EAST』にて全米デビューし、いきなりビルボードチャート74位を記録した。同アルバムは日本でもオリコンチャート4位に入り、日本レコード大賞の優秀アルバム賞を受賞した。

●Earthshaker『FUSITIVE~逃亡者~』(1984年)

「記憶の中」「More」「FUGITIVE」収録の2ndアルバム。死ぬほどメロディアスなのに、歌謡曲に堕していない! この踏ん張りこそがジャパニーズ・メタルであり、洋楽メタラーにも認められた理由だろう。「ナイフを握りしめた~」の歌詞が心に刺さるB面1曲目「More」は、メタルの枠に留まらず、日本のロック史に残る永遠の名曲。興味がなくとも、教養のひとつとして聴いておきたい。当時、多くのギター少年が、シャラ<g>のギターソロをコピーしたそうだ。

●VOWWOW『III』(1986年)

完全な洋楽であり、数ある洋楽メタルの中で勝負してもトップクラスに位置するアルバム。日本人にとって洋楽は、文化的ルーツを異にするが、30年以上前、すでに洋楽バンドと並ぶ国産バンドが存在していたのだ。洗練と勢いが同居しており、歌メロに日本人らしさが残っている。個人的には厚見玲依のキーボードが好み。人見元基<vo>は、2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)で議論される歌の上手いヴォーカリストランキングなどで、常にトップクラスに名が上がっており、ヘヴィメタル界以外でも有名である。

●ANTHEM『BOUND TO BREAK』(1987年)

正統派で硬派でマッチョなヘヴィメタル。関東メタル勢を代表するバンドで、ジャパニーズ・メタルの良心とも言える存在だ。初期ANTHEMのヴォーカル坂本英三時代のラストアルバム。米国産マッチョなメタル・バンドMANOWARがRAINBOWを演ったかのような世界観。坂本は90年代半ば、“さかもとえいぞう”名義にてアニメタルで復帰し、頭角を現した。

●OUTRAGE『The Final Day』(1991年)

1982年に結成、1987年にインディーズでミニアルバム「Outrage」をリリース、1988年に1stアルバム『Black Clouds』にてメジャー・デビューした名古屋出身のスラッシュメタル・バンド。本作4thアルバムを代表作とする見方が多い。初期にあったMETALLICAっぽさが薄まり、独自の正統派ヘヴィメタルを確立した名盤。国産スラッシュ勢を代表するバンド。

◆濃いメタラーに「分かってる!」と高評価間違いなし

上記の5枚は、メタラーにとってはあまりにも順当すぎてつまらないと思われるだろうが、入門者用として受け取っていただければ幸いだ。唯一OUTRAGEのアルバムは1991年発表だが、1982年に結成され、1987年にデビューしたバンドであり、洋楽メタラーを納得させ、かつ現在に至るまで、洋楽メタラーが望む“ジャパニーズ・メタル”のあり方を示し続けている点を評価して選出した。

ここで紹介された名盤を聴いておけば、濃いメタラーに「分かっている人」「本質を知っている人」と思ってもらえるだろう。さらに、紫『紫』(1976年)、SABBRABELLS『SABBRABELLS』(1983年)、TerraRosa『The Endless Basis』(1987年)なども押さえておけば完璧だ。“ジャパニーズ・メタル”かくあるべし!

【山野車輪(やまの・しゃりん)】

昭和46(1971)年生まれ。平成17(2005)年『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)を出版し、日韓関係のゆがみを鋭く指摘。『ニューヨーク・タイムス』、『タイムズ』など海外の新聞メディアでも紹介される。同シリーズは累計100万部突破。平成22(2010)年『「若者奴隷」時代』(晋遊舎)で、いち早く世代間格差と高齢者の問題を取り上げ、社会に警鐘を鳴らす。他に『なる☆まん!』(辰巳出版)、『マンガ海の武士道』(原作:惠隆之介、育鵬社)、『革命の地図 戦後左翼事件史』(イースト・プレス)など著書多数。ヘビメタマニアとしても5ちゃんねるや一部メタラーの間で有名。本連載を大幅に修正・加筆してまとめた『ジャパメタの逆襲』が扶桑社新書より、いよいよ5月1日発売!


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