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【保育園】もしかして“はずれ先生”?知っていれば不安にならない「保育士の実情とホンネ」

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子どもを園に迎えに行って帰宅後、ワクワク感いっぱいでカバンから連絡帳を取り出しました。

しかし読んでみると、「給食後に大便をしました」とか、「元気でした」など一行だけで、「保育者がどう感じたか」が一切書かれていない、ただの事実日記でした。

そんな担任の先生だと、「この先生はちゃんとわが子を見てくれているのかしら?」と不安になりませんか。

果たして、この先生はきめ細かく対応してくれない“はずれ先生”なのでしょうか?

長年、幼稚園、保育園の現場を見てきた『「はずれ先生」にあたったとき読む本』の著者の立石美津子がお話しします。

保護者が担任と接するのは子どもの送迎時の数分だったり、連絡帳に書いてある文章だったり…これらの部分だけで、保護者はあれこれ想像を膨らませて先生について評価をします。

親が保育の現場に入って保育者の様子を見ることはできないのですから、ある意味、仕方のないことなのかもしれませんね。

■連絡帳の文章が短い?長い?

保育園や幼稚園には、保護者とのコミュニケーションツールとして連絡帳があります。

保育園の場合、厚労省で出している保育所保育指針解説書には

保育所に入所している子どもの保護者に対する支援は、子どもの保育との密接な関連の中で、子どもの送迎時の対応、相談や助言、連絡や通信、会合や行事など様々な機会を活用して行うこと。

出典:「保育所保育指針解説書」

とあるからです。「毎日書きなさい」という法律や義務はないのですが、それぞれの園の判断の上、様々な方法で行っています。

こうなると、連絡帳を書く場合、保育士の力量(=文章力)に頼って書くことになるわけです。例えば…

  • 担任A…「今日も元気でした」
  • 担任B…「今日は○○ちゃんと遊んで優しい言葉をかけていて、満面の可愛い笑顔が見られて私もとても嬉しかったです。お散歩に行ったときは道端の花をよく見ていました。それから○△○△……」
と、担任により表現方法は異なります。

おそらく、どの保護者もB担任の方が「良い先生」だと一瞬思うはずです。A先生については「あっさりしすぎている、冷たい文章」と、物足りなく感じてしまいます。

ママ友と世間話で「今度の担任、きちんと子どもを見てくれていないのよ。連絡帳にほとんど書いてくれないし」と盛り上がっていることもあります。

■しかし、こんな見方をしてみると…

  • 担任A…保育中、子どもと汗水たらして遊ぶことにめいっぱい時間を割いていたため、連絡帳を書く時間が少なくなり、文章が短くなってしまった。
  • 担任B…大勢の園児の世話をしながら合計20冊くらい保育中に書いている。更に誤字もなく丁寧な字、文章量も多い。仮に1人分書くのに3分かかっていたら、3分×20人分=60分。もしかしたら、子どもと遊ぶよりも連絡帳を書くことを優先しているのかもしれない。
こう考えてみると、A先生の方が良いように思えます。

実際、子どもが話しかけてきても「いま、先生は連絡帳を書いているんだから、あっちに行ってお友達と遊んでなさい」と言っている保育者もいます。

文章だけで判断するのは賢明ではありませんね。

■送迎時の挨拶の仕方

子どものよい手本となるためにも、保育者が明るく元気に笑顔で挨拶することは必要なことです。最低限のマナーが出来ていることが大切です。

けれども、人には得手不得手があって、子どもと遊ぶのは上手だけれども、大人相手に他愛もないお喋りをすることは苦手な保育者もいます。苦手な先生は、保護者に対して気の利いた一言がなかなか出てこないので、人知れず悩んでいることもあります。

更にこの社交性の低さのため、「愛想のない先生」として保護者から悪い評価を受けてしまうこともあります。だからといって、「子どもにとっても良くない先生」と判断してしまうのは、早急すぎるかもしれません。

■筆者が耳にした「現場の声」

連絡帳を書くことは、保育者の負担になっていることもまた事実です。

私が耳にした現場の声としては、

  • 親は自分の子だけのことを書けばよいが、園側は大勢の子の分を保育時間中に書かなくてはならない。保護者からの長い文章が毎日書かれていると「同じように応えなくてはならない」というプレッシャーが保育者にかかり、交換日記状態になってしまっている。
  • 書くための時間を作るため、子どもと遊ぶ時間を後回しにしてしまうこともある。
  • お迎えの時刻の間際に書く時間が取れないので、園児のお昼寝の時間に午後で行う活動を想定して、薄暗い部屋で必死に書いている。

    そうなると、どの保護者に対しても同じような文章、例えば「公園で楽しく遊びました」などコピペ状態になる。こうなると保護者側も「ありがたみのないありきたりの文章だ」と正直感じているのではないかと思う。
  • 忙しい保護者にとっても「書かなくてならない」と負担になっているのではないかと思う。
  • 園側がちゃんと書いているのに保護者欄にはハンコが押してあるだけ、また、空欄の人がいて「読んでくれているのかしら?」と不安に思う。


■それぞれの園の工夫

保育園の0歳児、1歳児クラスには検温など連絡事項として必要なものもありますが、それ以上の学年については各園で様々な工夫をしています。

たとえば、

  • 連絡帳は家庭、園とも特記事項があったときだけにする
  • 細かい文章を書くのは月末にまとめる
  • 「kidsly(キッズリー)」などスマホを連絡帳代わりにする(若い人は慣れている。しかし、文章量が多くなるなど統一が取れない難点も)
  • 最低限、必要な情報だけをチェック式で記入する

    「うんちが出たか ○ ×」

    「給食を食べたか ○ △ ×」

    「何分、昼寝をしたか ( )分間」
先生も大勢の連絡帳を書くと乱筆になってきてしまいます。その都度、ネットや辞書、携帯で確かめる時間もありませんから誤字脱字も多くなります。「努力していました」を「怒力していました」と書いてしまう人も!

こんなとき、チェック印だけで済むと“保育者の文字の綺麗、汚いによる評価”も受けずに済むので、採用している園もあります。

また、保護者にとっても、この3点は最低限の情報として欲しいですよね。大便の有無を把握し健康状態をチェックしたり、給食を全部食べたかどうかで夕飯の量を変えたり、午睡をどれくらいしたかにより寝付きが良いかどうかの判断も出来るからです。

保護者も「保育の質が連絡帳を書くことで低くなるような“本末転倒状態”にならないように、園が工夫している」ことを理解してあげましょう。

■まとめ

連絡帳もしっかり書いてあり、しかも、保育中も子どもに笑顔でちゃんと関わり、送迎時の保護者対応も抜け目なく細かく伝えられる。こんなパーフェクトな保育者が良いに決まっています。でも、そんなに器用にあれもこれも出来ない人もいますし、出来ない事情があります。

年に何回か保育参観があります。仕事がありなかなか見に行くことが難しいかもしれませんが、大切なわが子が長時間一緒に過ごす先生です。文章だけでなく実際の目で見て確かめましょう。

「園で書いてもらった連絡帳が一生の宝物になる。だから毎日、たくさん書いてほしい」という意見もありますが、大事なのは毎日の保育です。

どうか保護者の皆さん、表面に表れる送迎時の言葉や連絡帳の文章内容だけで、“良し悪し”を決めてしまうことのないようにしてくださいね。

<参照>

・「保育所保育指針解説書」

・リクルート 保育園と保護者のコミュニケーションサービス「kidsly(キッズリー)」


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