舞台『魔界転生』 天草四郎没後380年の命日に、天草由来の地を訪れた溝端淳平、堤幸彦、マキノノゾミからコメントが到着

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2018/4/13 18:49


2018年10月6日から福岡・博多座で皮切りし、11月に東京・明治座、12月には大阪・梅田芸術劇場メインホールで舞台『魔界転生』が上演される。4月12日(木)は天草四郎没後380年の命日ということで、天草四郎役の溝端淳平、演出の堤幸彦、脚本のマキノノゾミが成功祈願を行うため、天草由縁の地を訪れた。

由縁の地は、島原の乱(江戸時代初期に起きた大規模なキリシタン一揆)の主戦場となった長崎県南島原市の原城跡で、4月12日は島原の乱で総攻撃が行われ、原城が落城し、総大将の天草四郎が討ち取られた日である。溝端、堤、マキノの3人は古戦場の城跡、天草四郎の銅像、天草四郎のお墓などを巡りながら、慰霊・鎮魂の祈りを捧げ、舞台の成功を祈願した。その後、一行は天草四郎の生まれ故郷である熊本県の天草諸島へ移動。天草キリシタン館や殉教公園、天草四郎ミュージアムなどを訪れ、キリシタンの歴史資料に触れながら、作品のイメージづくりや構想を練った。
(左から)堤幸彦、マキノノゾミ、溝端淳平
(左から)堤幸彦、マキノノゾミ、溝端淳平
(左から)マキノノゾミ、堤幸彦、溝端淳平
(左から)マキノノゾミ、堤幸彦、溝端淳平

天草四郎役:溝端淳平


天草四郎役をやらしていただく上で、ちょうど380年の命日にこうやってその場所に来られて、役作りの上でこんなに贅沢でありがたいことはないと思います。
墓前には、「今度天草四郎さんを演じさせていただきます」という謙虚な気持ちで手を合わせました。
言葉で言い表すのは難しいですが、この場の風や空気・においなど色んなものを感じ取って、持ち帰って、天草四郎を演じる時に役立たせたいと思います。
(誰かを蘇らせることができるとしたら)天草四郎ご本人にこの場でひと目お目にかかれたら、こんなに素敵なことはないと思います。
台本はまだこれからで、どういう舞台になるのかとても楽しみで仕方がないですし、こうやって堤さん、マキノさんと一緒に、実際に天草四郎の、島原の乱の地に立ったという経験は、絶対にいい舞台を作るのに繋がると思います。あとはお二人に身を委ねながら精一杯天草四郎を演じたいと思います。素晴らしい舞台になると思いますので、是非たくさんの方に観に来て頂きたいです。

演出:堤幸彦


以前、島原で『まぼろしの邪馬台国』という映画を撮らせていただいたことがあるのですが、改めて芝居を作るにあたってこの場所に来て感じるのは、風と海の音に強い印象があります。380年前も500年前も同じ音がしていただろうし、この日差しも同じだっただろうと思うと、本当に来てよかったです。これを出発点にして、どんなストーリーができるのか、どんな人がいて、そして死んでいったのかと、それがこの舞台の始まりになると思います。
『魔界転生』はお芝居なので架空のストーリーですし、多くの方がご存知の話ではありますが、墓前には、天草四郎さんに「お名前をお借りします。最後まで人々に感動を与えるものを作りたいと決意しています。」とお伝えしました。
また、四郎の美しさが見どころになると天草四郎さんの前で誓います(笑)。皆さんがご存知の話に、マキノさんが大胆にアレンジを加えて頂き、3時間ほどの息をもつかせぬ「なるほどそう来たか」という話になると確信しています。
私はキャストの皆さんと面白おかしくテンポよく作り上げていくことが勝負であり、いま舞台でできる最新のテクニックやマジックに近いような演出を取り入れ、スピーディーでスリリングな舞台にしていきますし、それが最大の見どころになると思います。

脚本:マキノノゾミ


(原城跡に来て)印象的だったのが、風の音と海の音、そして日差しです。380年前の今日という日に戦が終わり、天草四郎が打ち取られたのだとするなら、歴史上はとても血塗られた日だったけれども、実際にはこんな風光明媚な場所でこんな穏やかな日だったかもしれないと思うと、実際にこの場所に来て、この空気を吸い、この音を聞くと、想像力が掻き立てられるものがあります。
天草四郎は実在し、非業の最期を遂げられた方ではありますが、もともと芸能の出発点が死者をいぶするものという原点があるので、我々がワクワクする芝居を作ることによって天草四郎の御霊が慰められるのではないかと思います。
私は、実在した方を登場人物に物語を書くことが多く、本人たちに草葉の陰で見ていただき、その人が苦笑いされるようにというのを夢想しながら書きますので、今回もできることなら天草四郎や但馬の守、柳生十兵衛たちに芝居を観て、少し苦笑いで帰ってもらえたらと思います。
山田風太郎さんの原作が小説として抜群に面白いので、それをどうやったら舞台で面白くなるのか、かなり大胆な再構築しないと面白さを伝えきれないものになってしまうので、作品と格闘する気持ちで新しい魔界転生を作り出そうと意気込んでいます。それを堤監督の最新の演出術を駆使して頂いて、全編見どころの作品になると思います。
溝端淳平
溝端淳平

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