息子を理髪店に連れて行った父、店主と口論の末に銃で脅す(英)

アメリカでは些細なことですぐに銃を持ち出す事件が多発しているが、イギリスでも2児の父親が銃で脅すという事件があり、このほどその裁判が行われた。銃には非対応の銃弾が2発込められており「使う意図はなかった」と主張する被告に対し、判事は「横暴で悪意のある行為」として5年の懲役刑を言い渡した。英メディア『Manchester Evening News』が伝えている。

グレーター・マンチェスターのベリーにある理髪店「King of Barbers」に息子2人を連れて行ったアムール・ザラフ(32歳)は、店内で店主と口論になった。彼は一旦店を出たが5時間後に再び戻り、店主を銃で脅したのだ。ミンスハルストリート刑事法院で行われた裁判では、マイケル・ノールズ検事がこのように述べた。

「店主が発言した内容もしくはしたことの中に、被告を怒らせる何らかの原因があったようだ。店主が男児の髪を切りながら外にいる女性を見ていたという発言もあるが、それが一連の原因という証拠はない。しかし口論に発展し、一旦2人の息子と店を出た被告は午後4時前に再び車で戻り、店主と言葉を交わした。その後、店の外に停めてあった車まで来るよう被告が店主を促し2人は店の外に出たため、状況を心配した客が2人の後を追った。そこで客は被告が膝の上に乗せていた銃を掴み、地面に投げつけたのを目撃した。被告は店主を乗せたまま車を発進させたが、店主はすぐに車から外に飛び降りている。」

通報を受けた警察官が駆けつけたところ、店の外の路上にあった銃を発見した。銃は「Orbea Hermanos」という回転式拳銃で、20世紀初めに製造されたものとされている。銃は良い状態ではないものの、銃弾を放つことは可能であった。だが込められていた2発の弾丸は規格にあったものでなく、武器としては使用できなかった。そのため銃弾を放つ意図があったという証拠はないが、銃器所持違反によりザラフは逮捕された。

法廷でザラフは、銃器所持の罪を認めたものの「使用可能だとは思っていなかった。使う意図は全くなかった」と主張し、愚かな行為をしたと発言した。しかしザラフは、2003年に偽の銃器を所持して強盗をした罪で3年半の少年院暮らしをしており、今回が初犯ではない。ジョン・ポター判事は、「店でなんらかの出来事があり不快な思いをしたとしても、銃を持って再び店に戻り店主を脅すなどという行為は、非常に危険かつ横暴である。被告自身は『愚かな行為』と述べていたが、愚かというよりは悪意のある行為だ。被告が今後は良き市民となるか、更に悪事を繰り返してより長い懲役刑をくらうかは本人次第だ」とザラフを厳しく糾弾し、5年の実刑判決を下した。

このニュースを知った人からは「子供らにとっても、こんな父親ならいない方がマシだな」「こういう奴は子供のそばにも近寄らせるべきじゃない」「5年の実刑だったら半分で出てくるだろう。そうしたらまた同じことするのでは。判決の甘さが市民を失望させるね」「こういう奴は祖国にとっとと強制送還すべきだ」「こんな父親を持って子供たちもさぞ誇りに思うことだろうね」といった声があがっている。

画像は『Manchester Evening News 2018年4月10日付「Man who argued with barber as he cut his sons’ hair returned with loaded gun」(Image: Greater Manchester Police)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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