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NHK大河ドラマで有名に 奈良・宇陀の「又兵衛桜」

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先人たちが愛した宇陀の自然は、春に一層の輝きを放ちます。今年は、やわらかで温かな日差しが続き、通年より早い4月初旬には一斉に花開き、美桜の競演を楽しむことができました。宇陀の桜は一本一本にストーリーがあり、歴史や人に関わる背景に思いを馳せることにより、一層味わい深い桜巡りとなります。

奈良県大宇陀区西部本郷には、樹齢300年とも言われる通称「瀧桜」と呼ばれる見事な枝垂れ桜があります。大阪の夏の陣で活躍した戦国武将・後藤又兵衛の屋敷跡にあることから「又兵衛桜」の名でも親しまれています。少し離れた駐車場から、又兵衛桜を目指し、桃の花の鮮やかなピンクと山の新緑をバックに存在感抜群の又兵衛桜が見えた瞬間、自然と急ぎ足に。周辺には、桃・木蓮・馬酔木・水仙・菜の花が同時に咲き誇り、主役を引き立てます。





石垣から滝のようにしだれる姿は圧巻で、枝ぶりも素晴らしく、夏の夜空を彩る大きな花火のようでもあり、心奪われ立ち尽くしてしまいます。




古武士の風格漂う又兵衛桜。「槍の又兵衛」の異名を持ち、大阪夏の陣で討ち死にした、いや実はひそかに本郷の地で生き続けたなど数々の逸話を持つ又兵衛の魂がそこに残っているような感覚に陥りました。たった一本の桜が、NHK大河ドラマのオープニングで使われたことで有名になったこともあり、全国から数万人の見物者を集めているといいます。又兵衛の夢は夏の陣で散りましたが、人々は今にも動きそうな大迫力の滝桜に豪傑又兵衛を重ねます。又兵衛桜をずっと見ていたい衝動にもかられましたが、本郷を離れ、宇田川沿いの桜並木に立ち寄り、宇陀市の室生区大野にある大野寺に向かいました。



(つづく)

筆者:澤口美穂。カナダへのワーキングホリデー、グアテマラ留学含め、約2年半北米、中米、南米を中心に周遊。帰国後、ヨーロッパ本社の外資系企業日本法人2社で勤務し、アジア、ヨーロッパへ数多く出張。20代からの訪問国数は約30か国以上。平成28年、生活拠点を東京から札幌に移す。様々な国の人々と共に働いてきた経験や自分の想いを形にした新しいビジネスと人生のセカンドステージを構築中。

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