男たちよ、冒険せよ──トライアンフ 新型タイガー

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2018/4/13 12:00

パリ・ダカールラリー由来のアドベンチャーツアラー、トライアンフ『タイガー』


アドベンチャーツアラーとも呼ばれるこのカテゴリーの起源は、パリ・ダカールラリーなどのラリーレイドにまでさかのぼることができる。

単純に悪路での走破性を求めるだけなら、軽量で機能に徹したオフロード車のほうが良い。しかし、長距離走行のための大きな燃料タンク、パワーが吸収される砂地に負けないトルクフルなエンジン、そして、メンテナンスに必要な装備やキャンプ道具まで収納できる積載性も求めるなら、オフロード車では物足りない。

その追求の結果が、今日のアドベンチャーモデルとなったのだ。

「タイガー」の名称は、1950年代のトライアンフのロードモデルにも存在していた。ただし、カジュアルなイメージのツアラーとして誕生したのはトライアンフがメーカーとして復活した1994年のことだ。トライアンフは業績悪化などにより、何度も経営母体が変遷した歴史を持つ。

アドベンチャーツアラーとして大きく変貌したのは1999年に登場した『タイガー955i』以降のことで、現在に至るまでさまざまな進化を遂げてきた。

2018年モデルとして発売される『タイガー800』『タイガー1200』には、その集大成といえるような技術の投入と装備の充実を見ることができる。

アドベンチャーに求められる機能を最先端技術でパッケージングした新型『タイガー』


『タイガー800』『タイガー1200』には、先代モデルから200カ所以上の変更が加えられたが、その中身にはアドベンチャーとして求められる機能を最先端技術の採用によって高度なパッケージとする目的が見て取れる。

800と1200に共通するアップグレードはTFTディスプレイをはじめとした電装系だ。リーン角度に応じて動くコーナリングライトやキーレスイグニッションを備え、バックライト付きスイッチハウジングには5方向に操作できるジョイスティックなどが装備された。ヘッドライトを含むすべての照明はLED化されている。

ライディングに直接関わる変更点では、6種のライディングモードが選べるようになったほか、シフトアシスト、エンジンレスポンスの向上、ライディングポジションの見直し、5段階調節式スクリーン、ブレンボ製ブレーキの採用、SHOWA製アジャスタブルサスペンション、さらに切り替え式ABSや切り替え式トラクションコントロールの採用などがある。

幅広い多くのユーザーにとって、より快適なツアラーとなるようなデバイスが盛り込まれた形だ。

多様なタイプを用意、最上位モデルの『タイガー1200 XCA』の価格は273万1500円


ライバルの多いこのカテゴリーで「タイガー」が支持されてきたのは、同じアドベンチャーツアラーのラインのなかでも、ロード寄りからオフ寄りまでそのフォーカスによって5つものタイプを用意してきた点が大きい。

日本で販売されるのは、800が5モデル。キャストホイールが装着されているロード寄りの『タイガー800 XR』『タイガー800 XRX』『タイガー800 XRT』、さらにオフ寄りの『タイガー800 XCX』『タイガー800 XCA』だ。

1200は、ロード寄りの『タイガー1200 XRT』とオフ寄りの『タイガー1200 XCA』の2モデル。1200にはこれまでトップモデルとして「エクスプローラー」があったが、新しい1200では「XCA」が事実上の最上位機種となった。

価格は『タイガー800 XR』が143万円、『タイガー800 XRX』は161万4600円、『タイガー800 XRT』が181万3400円。そして『タイガー800 XCX』は169万9800円、『タイガー800 XCA』が185万6000円となっている。『タイガー1200 XRT』は265万3400円、『タイガー1200 XCA』が273万1500円だ。

1日1000kmにも及ぶツーリングをする欧州のライダーに応えるためのアドベンチャー


ヨーロッパでは、1日1000kmにも及ぶツーリングをするライダーが少なくない。

しかも、中東地域やアフリカ大陸にまで足を伸ばすことが可能な地理的な条件もあり、出くわす路面のバリエーションもじつに多様だ。彼らが愉しんでいるのは、まさに“アドベンチャーツーリング”であり、そこに求められる機能や性能は自ずと街乗り用や単機能的なストリートモデルとは違ってくる。

トライアンフの新型「タイガー」は、そうしたヨーロッパのアドベンチャーライダーの要望に応えるための最新技術を存分に取り入れて組み上げられている。

ツーリングファンなら、そんなトライアンフの意思を「自分の肌で感じてみたい」と思わずにいられないに違いない。

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