細谷佳正&安元洋貴、「あしたのジョー」連載開始50周年記念作「メガロボクス」で宿命のライバルに! 分厚い人間ドラマで2人が拳を交わす!!

ザテレビジョン

2018/4/12 21:00

「あしたのジョー」連載開始50周年記念作として製作されたTVアニメ「メガロボクス」(毎週木曜深夜25.28-25.58、TBSほか)が、去る4月5日より放送を開始した。

「メガロクス」は肉体とギア・テクノロジー(身体能力を強化させる強化外骨格)を融合させた究極の格闘技・メガロボクスを舞台にした作品で、メインキャラクターとなる2人――実力はありながらも非合法の賭け試合に立ち、八百長を強いられるメガロボクサー・ジャンクドッグを細谷佳正が、表世界のメガロボクスで絶対王者として君臨する勇利を安元洋貴が演じている。

ボクシングをテーマにした作品性、登場人物のバックボーンに「あしたのジョー」の因子を継ぐ本作の見どころと共に、演じるキャラクターの魅力などを細谷、安元の2人に聞いた。

■ 泥臭くも分厚い人間ドラマ

――今回の「メガロボクス」は「あしたのジョー」連載開始50周年記念作品になります。漫画をお読みになったことはありますか?

安元:僕たちより上の世代の方々が主に愛している作品だと思いますが、漫画史に残る名作ですからね。もちろん触れたことはあります。一番最初に読んだのは小さい頃、床屋さんでだったかな? ああいう場所って少年漫画がよく置いてあるじゃないですか。そこでずっと読んでいた覚えがあって、大人になってからもまた改めて読んだりも。まぁ、今も昔も男の子の好きなものって変わらないですよね。ただただ格好良い。それでいて泥臭くて、人間ドラマがものすごく分厚い。すごい作品だと思います。

細谷:僕はテレビアニメでの印象が強いです。まだ声優になる前、研究生時代に再放送で見たんですが、あおい輝彦さん(矢吹丈役)の台詞回しが格好良いだけでなく、色っぽくて、それがすごく印象的だったんです。研究生になって日が浅かった頃で、「台詞は相手に伝わるようにキッチリ言うこと」という基礎を教わっている時期だったんですが、あおいさんの丈はそれとは全然違っていて。「別に聞いてても聞いてなくても構わないけどさ、俺はこう思ってんだよ…」みたいな感じの台詞回しで、それは当時の自分には「こういうお芝居もあるんだ」っていう衝撃と魅力に溢れていたんです。こういう役、いつかやりたいなって思いながら見てましたね。

――「あしたのジョー」を芝居の観点で捉えるのは役者の方ならではですね。

細谷:もちろんストーリーにも引き込まれましたけど、確かにキャラクターとお芝居を見るという意識の方が強かったかもしれないです。

――オーディションを経てのキャスティングとのことですが、ご出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

安元:とにかく嬉しかったです。男児たるもの、こういう骨太な作品には一度は出演したいと思うものなので、喜びは半端なかったです。これは父が喜ぶと思いましたけど、言えないので秘密にしてました(笑)。発表の時は驚いたんじゃないのかと思います。

細谷:僕はオーディション合格の報せを聞いたのが休業中のことだったんです(2017年、喉の治療のため一時休業)。当時は休むことに集中したかったので、休業後のことは深く考えずに、プライベートで旅行に行ったりしていたんですよ。その時に飛行機の中で「クリード チャンプを継ぐ男」(2015年、米映画)という、シルヴェスタ・スタローン主演の「ロッキー」(第1作1976年、米映画)の続編映画を見まして。感動しすぎて久々に泣いたんですけど、ちょうどその後に今回の報せを聞いて、ボクシングをテーマにした作品で復帰できるなんて、ちょっと自分、ロッキーみたいだなって思いました(笑)。

安元:ありがたいよね。休業していても選んでくれたって、それだけ信頼があり、期待されているということだし。

細谷:これは本当に嬉しかったですね。

――「メガロボクス」は「あしたのジョー」連載開始50周年記念作ですが、リメイクではなく、原案にした全く別の作品ですね。

安元:インスパイアはされてはいますが、知っていなければ楽しめないという作品ではないので、僕らはあまり「あしたのジョー」に捉われずに見ていただきたいと思っています。今の視聴者の年代的に見ていない方も多いと思いますし、むしろ「メガロボクス」をひとしきり楽しんだ後に「あしたのジョー」に触れてみると、「あれ、これって?」ってなって楽しいんじゃないのかと思います。どちらがどっちではなく、今の「メガロボクス」も、過去の「あしたのジョー」も両方を楽しんでもらいたいですね。ただひとつ言えるのは、「メガロボクス」のスタッフは「あしたのジョー」を愛して愛して止まない人たちです。その愛は作中の至るところに感じられるので、「あしたのジョー」ファンにはたまらない作品になっています。

細谷:矢吹丈がそうであったように、ジャンクドッグも自分の生き方を見つけ、歩んでいく。これは人生を選んでいく男の話だと思うんです。夢とも言い換えられる目標に向かって進んでいく、強いメッセージ性のある作品だと思っています。

――キャラクターのポジションにデジャブを感じさせるんですが、ジャンクドッグと南部の最初の関係は矢吹丈と丹下段平の最初の関係とはちょっと違っていて、世代の人にはそういうところも楽しいと思います。

安元:そこがテーマを同じくしつつも、別作品という部分ですね。ジョー世代の人たちが当時熱くなりながら見ていたように、「メガロボクス」も今の若い世代が拳を握ってしまうような作品です。もちろん、ジョー世代の方にも楽しめるし、そこで限定されるような作品ではないと思います。

■ 2人の芝居が表現する“鉄”と“人”

――メインキャラクターのジャンクドッグと勇利ですが、それぞれどんなキャラクターで、芝居ではどんなことを意識されていますか?

安元:勇利は身体一体型ギアを身に付けた唯一の人間で、メガロボクスに君臨する絶対王者です。意識しているのはメガロボクサーという特異な存在の中でも、さらに異質な存在であるということです。ジャンクドッグに対して圧倒的でなければいけない人間で、自分の中では“鉄”をイメージしています。

――鉄?

安元:細谷さんのジャンクドッグ(芝居)からは“人”を強く感じたので、それならば僕は人ではない、鉄でいようと思ったんです。

細谷:僕が演じるジャンクドッグは世の中や自分の置かれた環境に対して諦めと苛立ちを持っているキャラですね。生きていくために八百長試合をし、市民IDがないから日陰で生きていくしかない。自分の人生なのに、本気で生きることすら許されないという立場にいます。

ちょっと話は変わるんですけど、声優の仕事も事務所に入ったからといって、すぐに仕事が入るわけではないんです。むしろ仕事の来ない期間の方が長かったくらいだし。その時によく先輩に言われたのが、「腐るなよ」っていう言葉なんですけど、ジャンクドッグは最初腐っていたんですよね。腐っているからこそ、勇利に対して嫉妬や敵愾心を剥き出しにしていく。そういう決して綺麗ではない感情をちゃんと持っているところが『人らしさ』として感じてもらえているのかも知れません。

――メガロボクスの試合シーンも大きな注目ポイントですが、そこについてはいかがでしょうか?

安元:リング上でグローブをはめて殴り合うのはボクシングと同じなんですが、ギアの存在により全く違う競技のように描かれていますよね。火花が弾けて、そこに見える危険な感覚に目がどんどん集中していきます。

細谷:見え方が普通のスポーツアニメと違うんですよ。 (試合中の)相手との会話やモノローグが少なくて、それが試合の緊迫感とリアリティを作っているんじゃないのかと感じます。

安元:言われてみれば確かに。「ここで右が来る! 何? 左だと!?」みたいのがないですね。

細谷:フラッシュバック的な演出はあるにせよ、「メガロボクス」ではそれで試合の物語を作ろうとはしていないんです。途切れない映像と音楽で演出していて、あとはカメラワークですね。よくインタビューではお芝居の部分について答えていくんですが、「メガロボクス」の場合は映像部分を挙げていく比率が多いなと自分でも感じています。とにかく映像と音楽が素晴らしいというのが僕の印象です。

――1話ではジャンクドッグは八百長試合を強いられている状態で、メガロボクス本来の激しさはまだ発揮されていない気がします。そこはジャンクドッグと勇利が戦う2話で全開になるのでしょうか?

細谷:そこは見てのお楽しみというところなんですが、2話での試合というのは、2人の人生が交わるためのある種の儀式なんですよ。

安元:腐っていた男が意味を持つための儀式ですね。まぁ、皆さん何となく予想はしていると思いますが、説明されるより見てほしいというところです。2話を最後まで見ればまた「そこでか!?」という展開があり、3話が待ち遠しくなること間違いありませんから。

細谷:映像、音楽、効果、音声のクオリティが非常に高いですし、脚本も本当に素晴らしい作品です。その総合力ももちろんですが、キャラクター個々のドラマにも注目しながらご覧いただけたら嬉しく思います。

安元:ジャンクドッグ、勇利だけでなく、南部贋作、白都ゆき子たちも、みんなが何かに向かって歯を食いしばり、戦っているんです。その戦いを感じ取りながら見てほしいですね。(ザテレビジョン・取材・文:鈴木康道)

https://news.walkerplus.com/article/143537/

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