おもちゃを使って演出プランを考えた!?『パシフィック・リム』続編を監督と主演J・ボイエガが語る

Movie Walker

2018/4/12 20:30

世界的ヒットを記録したSFアクション『パシフィック・リム』(13)から5年。すべてがパワーアップした続編『パシフィック・リム:アップライジング』(4月13日公開)が、ついにお目見えする。そこで監督のスティーヴン・S・デナイトと、『スター・ウォーズ』シリーズのフィン役で世界的スターとなった主演のジョン・ボイエガに、今作ならではの魅力を聞いた。

■ 東京の地図にフィギュアを並べて、街をどう破壊するか考えた

海底から出現したKAIJUと人型巨大兵器イェーガーのバトルを描いた前作は、日本のアニメや特撮文化への愛とリスペクトに溢れ、ここ日本でも高い支持を得た。『シェイプ・オブ・ウォーター』(公開中)でアカデミー賞受賞監督となったギレルモ・デル・トロからバトンを受けたデナイト監督も、デル・トロ同様「『ウルトラマン』『マグマ大使』『機動戦士ガンダム』シリーズなどを見て育った」と日本の特撮やアニメへの愛を持った人物だ。

「東京が何度も破壊されるのを見て育ってきたので、今度は最先端のCGを使って破壊してみようと思ったんだ。愛を込めてね」と監督が笑顔を見せると、ボイエガも大きな身振りを伴い頷く。そしてクライマックスの東京決戦に関して「大きな東京の地図を広げて、おもちゃやフィギュアを並べたりして、ジョンと一緒に練り上げていったんだ」と監督が裏話を明かす。

ボイエガも日本の特撮&アニメ好きを公言しており、来日中にはインスタグラムにガンダム愛を炸裂させて話題を集めた。東京決戦も監督と一緒に練ったというが、実は本作では主演のみならず、製作にも名を連ねている。

「2015年に自分の制作会社を立ち上げたんだ。出資者を集めて小さな独立作品を作り、サンダンス映画祭に出してといったことを考えていたんだけれど、今回のオファーを受けて話を聞いているなかで、役者としてだけではなく、もっと綿密に、多くの過程に関わりながら作業を進めていきたいと思った」と振り返る。

■ イェーガーの操縦は、モビルスーツを動かすようなビジョンで演じた

俳優として今作では新世代イェーガーを操縦。イェーガーはパイロットと「ドリフト」という方法で繋がり、コックピットでのパイロットの動きが、そのままイェーガーの動きとなる。前作では足が固定された状態での操縦だったが、新世代機では電磁式の床で、パイロットが浮遊した状態になるため、回し蹴りやジャンプといった動きも可能になった。そんなコックピットでの演技はどんなものだったのか。

「大変だったね。イェーガーを、監督のビジョン通り、いわば『ガンダム』のモビルスーツのように動かしたかったんだけど、当然、想像力をかなり使わなければならなかった。それに、あそこは油圧式の装置になっていたから、ローラーコースターに乗っているように完全に身を任せた状態になるんだ。そしてガンっと衝撃を受ける場面では、実際に重力を感じた。だからふりをしているというより、リアルな反応が出ているし、スーツを脱いだときには汗がびっしょりだったよ(笑)」

■ 白昼堂々のバトル演出は、一切ごまかしが効かない

さまざまな面で進化を遂げた『~アップライジング』。監督は「70年代~80年代の特撮のテレビシリーズや怪獣映画、それから80年代に多く誕生した痛快アドベンチャーものといった映画の要素を盛り込めたらと思った」と言い、「デル・トロが素晴らしい土台を作ってくれた」と称賛した上で、前作との違いを意識したと語った。

「今作は太陽光の下、昼間のバトルシーンが多い。1作目の色を決定づけているのは、デル・トロ監督にしかできない、夜のしっとりした雨降りしきる濡れた感じの街の中や、水中で繰り広げられるKAIJUとのバトルだ。それは1作目が極めてしまったからね。繰り返しても仕方ない。そこで白昼堂々のバトルを考えた。背景の細かな部分まで、一切ごまかしがきかないから、技術的にとても大きなチャレンジだったけれどね」

シリーズとして前作の精神を踏襲しつつ、新たなカラーで攻める『アップライジング』。白昼堂々、東京が破壊される様を、スクリーンで確かめてほしい!(Movie Walker・取材・文/望月ふみ)

https://news.walkerplus.com/article/143395/

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