梅沢富美男「『季語ってなんだよ』というところから始めた」【プレバト!!連載】

ザテレビジョン

2018/4/12 06:00

4月12日(木)夜7時から、TBS系で「プレバト!!才能ランキング」が放送される。

「プレバト!!」は、浜田雅功のMCで芸能人の隠れた才能を専門家が査定しランキング形式で発表する知的エンターテインメント番組。

今回の春の2時間スペシャルでは、「俳句タイトル戦!春の俳桜戦」「水彩画・昇格査定スペシャル」、そして新企画である「押し花アートの才能査定」を開催。

名人・特待生だけが参加できる「俳句タイトル戦!春の俳桜戦」では、最高位・名人9段ながらタイトル戦は無冠の梅沢富美男、昨夏の「炎帝戦」覇者で梅沢を猛追する名人8段・藤本敏史、昨春の「俳桜戦」と秋の「金秋戦」を制した名人6段・東国原英夫らが参戦。

さらに、「冬麗戦」で涙の初優勝を果たした千賀健永と、キスマイ俳句名人としてリベンジを狙う横尾渉、三遊亭円楽、中田喜子、千原ジュニア、松岡充がタイトル戦に挑む。

WEBサイト「ザテレビジョン」では番組を盛り上げるべく、短期連載企画を実施。

番組でさまざまな企画に挑戦してきた出演者たちにインタビューを行い、番組への思いや今回の企画への意気込み、自身の成長を感じた瞬間などに迫っていく。

放送当日の今回は「俳句」で最高位の名人9段でありながら、タイトル戦では“無冠の帝王”の“ミスタープレバト”こと梅沢富美男に直撃。

■ 季語さえ知らぬところからの始まり

――この番組が始まる前は、「俳句」のご経験はあったんですか?

一切ない。俳句を作ってくださいと言われた時に、「俳句って何だろう」と。五七五だってことは知ってますよ。けど、俳句を作る術を知らなかったから、「季語ってなんだよ」というところから始めて。

季語辞典を買ってきて読んだら、なるほどなと。“桜の花”というと、季語が2つ入っちゃうんだよ。花っていうのは桜を意味するんだよね。だから“桜の花”だと桜が2つになる。

ただ、ありがたかったのは、僕の父親がやっていたころのお芝居はセリフが七五調なのよね。歌舞伎もそう。

「花の司の牡丹でさえも 冬は菰着て 春を待つ」とかね。「セリフを歌う」っていうんだけど、これが日本人が一番耳に入りやすい言葉の数なのよ。

そういうお芝居をずっとやってたんで、セリフ回しが七七七五とか七七五七七とか、そういうリズムのある言葉が自分になじみがあったから、俳句もできるなと。舞台の役者であったことが、俳句に入りやすかったのかな。

――どんなところに「俳句」の魅力を感じていらっしゃいますか?

俳句って、自分が描きたいもの、感じたものを詠むんです。僕も俳句を始めたころに何も感じてなかったものまでも感じるようになったんですね。

それは何かって言うと、人の影、花びら、風、そういう細かいところまで気になるようになった。それがひとつの俳句の良さじゃないかな。

梅沢、フジモン(藤本敏史)、東さん(東国原英夫)の上位3人、それぞれ個性があって、同じお題でも描き方が違うんですよ。

きっと東さんには俺の描くような俳句は詠めない。フジモンもそうだし、俺も他の二人の世界が描き切れない。フジモンは夢のあるような俳句の読み方、東さんは独特の東節、それぞれの個性を上手に描いている。

そこをちゃんと見抜いているところが、夏井先生はなかなかの俳人ですね。

■ 互いに信頼し合う仲

――梅沢さんご自身の個性、強みというのは何だと思われますか?

見たまんま。お題の写真を見せていただいて、自分の中で消化して詠むというのが俺の読み方。今回は、それがうまくいったかなと思う。あれ以外のことやってみろといわれたら、できないな。

――梅沢さんにとっての最大のライバルは?

タイトル戦で最多・2冠の東さんですね。今回は久々に上位3人がそろって争うことになったけど、東さんが出る回には出ないほうがいいかな、と思う。

そのくらい意識している。努力すればいいってもんじゃなくて、俳句って陸上とか水泳で1位、2位を争うなんて世界じゃないんだよね。世界観が違うからね。

自分が持ってないものを持とうとして手に入れたとしても、東さん以上の句は詠めないんじゃないかな。東さんの持ってる武器が見えないのよ。

何か武器があれば、その武器を持って戦うけど、その武器が分からない。戦いの場が山なのか川なのか道なのか、それが見えないので同じ土俵で戦う術がないというのかな。

役者やっている人たちには「見てまねろ」って教えがあるんだけど、東さんの俳句にはまねられないほどのものがある。そこは越えるに越えられないので素直に認める。

でもね、いつまでも“無冠の帝王”なんて言われたくないですからね。さっきも言ったけど、今回は自分流の描き方でうまくいったと思ってるんで、当然1位を狙ってますよ。

――「プレバト!!」といえば梅沢さんと夏井先生の大バトルが名物となっています。夏井先生やMCの浜田さんに対する思い、そこから生まれるプレバト人気の秘密を教えてください。

3人の掛け合いが楽しいと、僕もよく言われます。二人ともとても息がいいというか、何を言ってもきちんと返してくれる。僕が多少のフォークボールを投げようがワンバンしようが関係ない。みんな拾って打ち返してくれるんです。きっとみんな番組が好きで、お互いを信頼してるからバンバン好きなことが言えるし、それがきっと面白くなってるんじゃ無いかな。

――いつも番組を盛り上げてくださる、「プレバト!!」には欠かせない“ミスタープレバト”梅沢さん。最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。

俳句は小さなお子さんからお年寄りまで日本語ができれば誰でも楽しめる素晴らしい文化です。

せっかく四季があって美しい言葉がたくさんある日本に生まれたんだからぜひみんなに俳句をやってみてほしい。

プレバトをきっかけに俳句人口が1人でも増えてほしいですね。俳句は認知症にもいいらしいので僕はまだまだトップで頑張りますよ!

■ 夏井先生コメント

努力の人ですね。最初お会いした時、出演者がみんなとてつもなく下手だったから、ちょっとした言葉を知ってるだけで、「この人俳句のことちゃんと知ってるのかな」と思ったんです。

でも、聞いてみたら「プレバト!!」が初めてだっておっしゃるから、この人こそホントの意味での努力の人だなと思って。

ここんとこ、ちょっと理屈が分かってきたよね。その句のどこに問題があるかってことを論理的に考え始めたんじゃないかな。

どう変えるかは分からなくても、どこに問題があるかが分かるようになるのが大事なアンテナなので、おっちゃんはひとつ抜けたかもしれないと、今日、思いました。

でもね、ここからがどうなるのか。おっちゃんは苦しんでるんですよ。正統派とは褒められても、自分は発想が飛んでいかないから。

普通の発想で普通の句を作りながら磨き上げる、自分の個性がそういうところにあるんだから、一番大変な場所に立っちゃったんですよ。(ザテレビジョン・文=国川恭子)

https://news.walkerplus.com/article/142705/

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