顔にサッカーボール大の腫瘍を抱えた少女、手術で笑顔を取り戻す(カメルーン)

顔の大部分を巨大な腫瘍に覆われて5年間生きてきた12歳の少女。余命3か月と宣告されていたが、このほど医師らを乗せたボランティアの医療船「Africa Mercy(アフリカ・マーシー)」のメンバーらによって腫瘍が除去され、少女は再び笑顔を取り戻すことができた。『Mirror』『Metro』などが伝えている。

中部アフリカに位置するカメルーン共和国に暮らすカルトーミさん(12歳)は5年前にできた顔の腫瘍が肥大し、口から食べ物を入れることはおろか呼吸が制限され次第に窒息していく命の危険に脅かされていた。このままでは余命3か月と医師に告知されていたものの、なす術がないまま過ごしていた。

しかしカルトーミさんを救う一団が現れた。49か国以上から集まる医師らのボランティア団を乗せ、発展途上国に医療ケアを提供する医療船「Africa Mercy」がこのほどカメルーンに着岸、この船の最高医務責任者でもあるギャリー・パーカー医師をはじめとする医療チームが、カルトーミさんの手術を行ったのだ。この手術のために、カメルーン政府はカルトーミさんを港まで飛行機で送ったという。

サッカーボールほどの大きく重い腫瘍が除去された翌日、鏡で自分の姿を見たカルトーミさんは7歳の頃と同じ笑顔を取り戻した。だが回復の道のりは容易ではなく、数か月後には再び乗船して腫瘍があった部分の皮膚を引き締める治療を受けなければならなかった。その間、カルトーミさんは医療船のボランティアスタッフらと打ち解け、特にメンバーの一員カリース・パーカーさんとはとても仲良くなったという。カリースさんは5年もの間、苦難に耐え続けたカルトーミさんのことをこのように話している。

「初めてカルトーミに会った時は、彼女は内気で私とのゲームなども躊躇いながらしていました。でも数週間で慣れてくれて、それからは彼女の笑い声を聞かない日がないほどでした。カルトーミは決して諦めない心を持ち、世界を変えるような可能性を秘めている子です。」

カルトーミさんの手術に成功したパーカー医師も、次のように述べた。

「カルトーミは貧しい国に住み、“必要な時に、安全な手術を受ける”という術を持たない50億人の中の典型例と言ってよいでしょう。そうした手段がないために、この12歳少女は命を脅かす巨大な腫瘍を顔に抱えて生きて来なければならなかったのです。『人はまとった制服のしもべとなる』というナポレオンの名言がありますが、カルトーミの場合はこの腫瘍がまさに制服で、その制服に容赦なく支配され命をも奪われようとしていたのです。」

手術を無事に終えたカルトーミさんは腫瘍が除去された喜びを露わにしており、これからは学校に戻って教育を終えることを望んでいるという。また家族の農場を広げ、地元マーケットで商品を売って家族を助けていきたいとも話している。さらに大きな夢は、いつか自分の家庭を持つことだそうだ。腫瘍が取り除かれた今、カルトーミさんの夢が叶えられる日はきっと訪れるであろう。

画像は『Mirror 2018年4月6日付「Girl, 12, given three months to live can smile again after surgeons remove giant tumour which engorged entire face」(Image: Mercy Ships / SWNS.com)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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