LG Gram 15レビュー:軽さを追求しすぎた大画面ラップトップ

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Photo: Sam Rutherford

LG(エルジー)のGramシリーズといえば、薄くて軽いラップトップシリーズの注目株です。Gram 14が2017年に発売されたときは、14インチながらに13インチMacBook Proよりも軽い、と話題になりました。そして今回米GizmodoがレビューしたGram 15もその系譜を受け継ぎ、15インチながらに13インチより軽いという空気感マックスな一機となっています。

身軽が良いけどラップトップは15インチ以上がマストという方は、もはや他に選択肢などないでしょう。


LG Gram 15
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Photo: Sam Rutherford

これはなに?:15インチラップトップ(でも13インチより軽い)

値段:2000ドル(約21万3000円)

好きなところ:非常に軽くてバッテリー持ちが良い

好きじゃないところ:もっと小型で安価なラップトップより遅くて、1080pの画面が残念なところ

初めてLG Gram 15を手に取ったとき私は、「あれ? これ家具量販店とかで使われてる模型のやつかな?」と思いました。だってこれめちゃくちゃ軽いんですよ。15.6インチのラップトップなのに13インチのMacBook Proより軽くて、プラスチックみたいな感触の、たわみやすい合金を使っているんです(2.41lb:約1.09kg)。だからどうにもこうにもニセモノ感が拭えなくて…。
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キーボードはokです。でもナンバーパッドが右にあるため、他のキーが左寄り。初めの頃はミスタイプに気をつけてね。
Photo: Sam Rutherford

でもGram 15はれっきとしたコンピューターで、2000ドル(約21万3000円)というお値段がついています。ただしその価値があるかと問われると……、「YES」とは言えません。軽量であることはいいのですが、とにかく残念なことに中身が価格に見合うレベルに達していないのです(他社の13インチに及ばない)…。
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SDカードスロットはない代わりに…MicroSDカードスロットが?
Photo: Sam Rutherford

あれ? なんかこれ、LG Gramらしくないですよね。だって今までのLG Gramは、どんな形状をしていても、処理能力・バッテリー性能・軽量を十分なレベルで実現しつつ、価格も手の届く範囲に抑えられていて、「これぞ私たちが求めていたラップトップ」という感じだったのに……(Gram 14は第7世代のCore i5・256GBを搭載して約13万3000円)。
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不便な電源ポートがあるけど、USB-Cからも充電できるよ(こっちのが良いよ)
Photo: Sam Rutherford

LG Gram 15ときたら「軽量」なだけな気がします。確かに一部にはGram 14より性能の高いパーツ(第8世代のCore i7・1TBのストレージ)が採用されていますが、他社の13インチより劣ります。それに、ディスプレイは1080pのままです(15.6インチという大きさなのに)。これでは人々が15インチラップトップを選ぶ理由を拾いきれていません。
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電源ボタンは指紋センサーも兼ねてる
Photo: Sam Rutherford

15インチには13インチ以上の性能の高さと画面の良さが求められるものですが、Gram 15はそのどちらにおいてもDell(デル)のXPS 13(2.67lb:1.21kg)に負けています。性能の比較には、ウェブブラウジング時の性能を測るWebXPRTと、ストレージ・メモリ・プロセッサの性能を測るGeekbench 4のふたつを使いましたが、いずれにおいてもGram 15が勝ることはありませんでした。画面においても、XPS 13は4Kです。1080pのGram 15は敵いません。
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LG Gram 14と違って、カメラがあるべき場所にある
Photo: Sam Rutherford

念のためにゲームの性能も試しましたが、「オーバーウォッチ」で9fps(XPS 13は16fps)、1080p設定の「シヴィライゼーション VI」で1フレーム表示するのに平均188.7msかかったので(XPS 13は140.9ms)、こちらも惨敗。結局、Gram 15が性能面でXPS 13に勝てたのはバッテリー持ちだけです。YouTube動画を延々と再生し続けるテストでGram 15は10時間39分もちましたが、XPS 13は9時間28分でした。
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裏側
Photo: Sam Rutherford

ではGram 15は誰が買うのか。それは、「どうしてもめっちゃ軽い15インチが欲しい」人だけでしょう。なにせこれほどの性能差がありながら、XPS 13の方が安いのです(1650ドル:約17万5000円)。だから、性能と画面がそれほどでもないけど、15インチで軽量なら20万円以上の価値がある、と言える人しか手に入れられなラップトップになっています。
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十字キーも変な配置されてない
Photo: Sam Rutherford

こうやって2台を並べてみると、改めて実感しました。私にはLG Gram 15を買う理由が見当たりません。かつては(2016年まで)15インチラップトップをこよなく愛していた私も、最近は高性能で高解像度な13インチに満足しています。それにたとえ15インチを買うにしても、XPS 15を買いたいです(大体20万円)。Gram 15より重く、遅く、ストレージが少なくても、4K画面とグラフィックプロセッサがありますから。
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Photo: Sam Rutherford

LG Gram 15は一言でいえば「時代遅れ」です。2018年の今、(いくら軽量でバッテリー持ちがよくても)15.6インチで1080pのディスプレイを搭載した(低速な)ラップトップに20万円も払う・払いたい人はほとんどいません。Kindleでフォントサイズを40にしてるどこぞの親(やぁ母さん)ぐらいなものです。だからほかの人たちは、Gram 15より小さくて、ちょっとだけ重いラップトップを買った方が良いですよ。

まとめ


・すっごい軽い!

・これより小型で安価なラップトップより遅い

・バッテリー持ちがいい!

・値段が高すぎ

Image: Sam Rutherford

Alex Cranz - Gizmodo US[原文
(西谷茂リチャード)

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