ヘンリー王子&メーガンさん「結婚祝いの代わりにこちらに寄付を」7団体を発表

昨年11月に婚約を発表し、5月19日にはウィンザー城・聖ジョージ礼拝堂で挙式する英ヘンリー王子とメーガン・マークルさん。5週間後に迫ったロイヤルウェディングの聖なる誓い“I do.”を、イギリス国民は待ちきれないといった様子だ。2人の挙式を一目見ようとする人々でウィンザーはもちろんのこと、近郊の小さな町も宿泊予約率が今までにないほどアップしているという。そんな中、ケンジントン宮殿公式ツイッターで、ヘンリー王子とメーガンさんが結婚祝いの代わりに寄付を願い、7つの慈善団体を選択したことが発表された。

9日付の英王室公式サイト『The Royal Family』によると、ヘンリー王子とメーガン・マークルさんは婚約発表以降、人々から示された善意に深く感謝しており、より多くの人がこのような思いやりの精神の恩恵を受けることを望んでいるという。その思いから2人が決断したのは、「結婚祝いのギフトとして慈善団体への寄付をお願いしたい」ということだった。

選ばれた7つの慈善団体は、いずれも2人が公式に関わりをもっているものではなく、あくまでも個人的に情熱を持って支援している団体とのこと。『The Royal Family』では「社会改革を目指したスポーツや女性の社会進出、自然環境の保護・管理、環境やホームレス問題、HIV、軍に関連した慈善団体で、ほとんどは規模が小さいものですが、寄付を通してこれらの団体が注目され活動が広がっていくことを2人は望んでいます」と綴られている。7つの団体は「CHIVA(チバ)」、「Crisis(クライシス)」、「The Myna Mahila Foundation(マイナ・マヒラ基金)」、「Scotty’s Little Soldiers(スコッティーズ・リトルソルジャーズ)」、「StreetGames(ストリートゲームズ)」、「Surfers Against Sewage(サーファーズ アゲインスト スーウェイジ)」、「The Wilderness Foundation UK(英国ウィルダネス基金)」で詳細は下記の通りだ。

■CHIVA(チバ Children’s HIV Association)

イギリスやアイルランドでHIVを抱えて生きる子供たちとその家族を支えていく団体で、HIVを持つ児童や青少年たちが将来希望を失わずに生きていくことができるよう、健康と福祉の向上を図ることを目的としている。団体の理事を務めるアマンダ・ウィリアムズさんは、同団体がヘンリー王子とメーガンさんに選ばれたことについて喜びを露わにしており「私たちはとても小さな団体ですが、HIVを抱えて生きる1,000人以上の子供たちを支援しています。寄付により私たちの活動は大きく広がり、子供たちの生活の改善にも繋がります」と話している。

■Crisis(クライシス)

ホームレスのためのナショナルチャリティ団体で、スタッフらが毎年何千人という路上で暮らすホームレスの人々の生活を立て直す支援に日々奔走している。同団体の最高経営責任者であるジョン・スパークスさんは「お2人にこの団体への寄付を呼びかけて頂くことほど光栄なことはない。ホームレス問題は、我々が早急に解決しなければならないことの1つです。寄付をして頂くことで、国内のホームレスの人々に住居や雇用、教育を支援することができ、それらはまさにホームレスの人たちの危機を救うことに繋がるのです」と語っている。

■The Myna Mahila Foundation(マイナ・マヒラ基金)

インドのムンバイのスラム街に暮らす女性たちを支援する団体で、貧しい地域でも手頃な価格で購入できる生理用品を製造・販売し、月経時の衛生管理の改善にも力を入れている。また、女性のために信頼できるネットワークを築き上げ、自宅からほど遠くない距離で安定した雇用を提供するなど、女性への様々なサポートを行っている。昨年、初めてこの団体を訪れたメーガンさんは『Time』誌にこの団体のことを綴っていたという。2015年に同団体を設立したスハニ・ジャロタさん(Suhani Jalota)は、寄付によりムンバイのスラム街に暮らす女性たちへの雇用機会や生理用品への提供が広がることを期待している。

■Scotty’s Little Soldiers(スコッティーズ・リトルソルジャーズ)

イギリスの軍に仕えた親を亡くした子供たちを支援する団体で、自らも戦争で夫を亡くしたニッキー・スコットさんにより設立された。ニッキーさんは昨年、バッキンガム宮殿でヘンリー王子に会った時、兵役で親を亡くした子供たちへの支援はとても重要なことと王子が考えていることを知ったそうだ。同団体では、そんな辛い経験をした子供たちに必要不可欠なサポートネットワークを提供しており、同じような境遇で親を亡くした子供たちと集まって、親の命日には何かしらのギフトを与えることで、子供たちに「あなたは1人じゃない」と心を寄り添わせた支援をしているという。

■StreetGames(ストリートゲームズ)

この団体ではスポーツを通してイギリスに住む人々や地域に、健康、安全、成功をもたらすだけでなく、若者の生活をよりポジティブなものへと変化させることで地域の活性化を図っている。大英帝国勲章(OBE)受勲者で最高責任者のジェーン・アッシュワースさんは「スポーツが人々の生活やコミュニティーをより良いものに変えることができるということが、このような形で認識されたことを光栄に思う」と話している。

■Surfers Against Sewage(サーファーズ アゲインスト スーウェイジ)

イギリスの海洋保護に努め慈善事業も展開する団体で、海やビーチ、野生動物の保護に取り組んでおり、何千人というボランティアスタッフが毎年参加しているという。最高経営責任者のヒューゴ・タッグホームさんによると、現在団体が最も力を入れていることはプラスチック汚染への取り組みだそうで、支援が広がれば“Plastic Free Coastlines(プラスチック・ゼロの海岸)”を目指すことが可能になるそうだ。

■The Wilderness Foundation UK(英国ウィルダネス基金)

傷つきやすい若者たちが自然の恩恵や喜びを味わいながら逆境に立ち向かうことができるようサポートする団体で、都会の若者に田舎での雇用を紹介したり、自然科学をより魅力的なものにするアウトドア活動を行っている。最高経営責任者のジョー・ロバーツさんは、「お2人がこの団体を選んでくださったことに感激しました。世界の人口は急激に増えていますので、自然やその資源は脅威に晒されています。私たち人間にとって、命を与えてくれたこの地球を守り続けていくことほど大切なことはないのです。私たちは自然保護の大切さを人々に伝えていく一方で、自然が持つ素晴らしい力を利用して、障がいや弱い心を持つ若者や大人の人生がより充実したものになるようにサポートしています」と語っている。

各々の慈善団体はそれぞれの目的のため日々尽力している。ヘンリー王子とメーガンさんの呼びかけは、これらの団体に絶大な効果をもたらすことだろう。なお、2011年に結婚したウィリアム王子とキャサリン妃もその時に慈善団体への寄付を呼びかけ、100万ポンド(約1億5千万円)以上の寄付金が集まったそうだ。

画像は『Kensington Palace 2018年4月9日付Twitter「Prince Harry & Ms. Meghan Markle are incredibly grateful for the goodwill」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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