レスリング・栄和人監督だけじゃない!? 「パワハラ認定」で戦々恐々な“鬼監督”たち……次の標的は?

日刊サイゾー

2018/4/10 18:00


 女子レスリングで五輪4連覇の偉業を成し遂げた伊調馨がパワハラを受けていると告発があった件で、日本レスリング協会は6日、栄和人監督のパワハラがあったと認定。栄監督は強化本部長を辞任した。国民栄誉賞も受けた英雄がパワハラを受けていたとは大きな驚きだが、実際、スポーツ界ではパワハラまがいの指導を行う者は少なくない。高校バレーを取材した記者が語る。

「とりわけ女子に目立ちますが、高校の強豪校では、人格を完全に否定するような指導をする監督は、いくらでもいます。関東地方の某強豪高校の監督は、生徒を呼ぶ時は『テメー』『お前ら』が基本形。“熱血監督”としてテレビに取り上げられた時は、1人の生徒を徹底的に罵倒し、生徒が号泣しているシーンがなぜか美談として扱われていて、唖然とさせられました。都内の某強豪高校の監督は、不甲斐ない負け方をすると『歩いて帰れ!』が決まり文句でしたね。大きなバックを持ってテクテク歩く姿がスポーツ新聞に載ったこともありました」

高校野球のPL学園高校やサッカーの国見高校なども猛練習で有名だが、パワハラ寸前の鬼監督が集まっているのは、なぜか女子ばかりだ。スポーツライターが明かす。

「有名なのは、シンクロナイズドスイミングの井村雅代監督でしょう。彼女はとにかく選手を追い込む指導法が特徴で、『寝る時と食べる時、トイレ以外はすべて練習』と言って憚らず、練習時間は1日12時間にも及びます。五輪でメダルを何個も取っており、実績は申し分ありませんが、合宿途中でリタイアしたり、メンバー招集を辞退した選手もおり、シンクロ界はデメリットにも目を向ける必要があるでしょう」

また、ソフトボール女子日本代表を率いてシドニー・アテネ両五輪でメダルを獲得した宇津木妙子監督も、選手に猛練習を課すことで知られている。

「宇津木監督は、より“パワハラ度”が高かった。彼女の場合、練習中は私語厳禁で、内容の厳しさも半端ありませんでしたが、それに加えて体罰もありました。高校スポーツで体罰問題がトピックになった際、コメンテーターとして出演した番組で、体罰を肯定するようなコメントをして一般視聴者を呆れさせたのは記憶に新しいところです」

さらに、現役の代表監督にも“鬼監督”として知られる人物がいる。

「女子バレーの中田久美監督でしょう。もともと日本代表として活躍した彼女の有名なエピソードといえば、2004年に出演した『すぽると!』(フジテレビ系)での『てめえらコノヤロー』事件です。これは、アテネ五輪出場を決めた全日本女子代表チームのメンバーが番組に出演した際、浮かれきった選手の態度に、一緒に出演していた中田がブチ切れたものです。中田はCMに入ったと思って怒鳴ったものの、音声がオンエアされてしまい、大変な話題になりました。中田は現在、全日本女子の監督ですが、目つきの鋭さで選手を存分に威嚇しています。東京五輪を前に、スポーツ界は暴力やそれに準ずるパワハラの根絶に必死です。法律的にはパワハラの時効は3年ですが、告発されれば無視することは難しいでしょう。今回の騒動をきっかけに、“告発ブーム”が起こっても不思議ではありません」

栄監督も熱心な指導で有名だったが、熱血コーチが良しとされる時代は終わりに近づきつつあるようだ。

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