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高齢者を狙った強盗常習犯、78歳宅侵入し返り討ちで死亡(英)

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高齢者をターゲットにした悪行を繰り返し指名手配中の男が、このほどある高齢者宅に侵入。しかし返り討ちに遭い、命を落とすという事件がイギリスで起こった。犯人を刺した高齢者男性は殺人容疑で逮捕されたものの、その後保釈、不起訴となっている。この事件は自宅を守る住民の権利について、国民討論にまで発展した。『Mirror』『Metro』など複数の英メディアが伝えている。

ロンドン南東部ヒザー・グリーンで4月4日未明、ヘンリー・ヴィンセント(37歳)と共犯者のビリー・ジーヴスはリチャード・オズボーン=ブルックスさん(78歳)宅に強盗目的で侵入した。

関節炎の障がいを抱えた妻モーリーンさんとの2人暮らしだったリチャードさんは強盗2人が押し入った時、身動きできずに恐怖に慄く妻を守ろうとしたのかヴィンセントを刺した。共犯の男はドライバーを凶器として持っていたという。その後2人は逃走、ジーヴスは刺された傷に呻いているヴィンセントを引きずるようにして停めてあったバンのそばまで連れて行き乗り込もうとしたが、ヴィンセントが路上で倒れたため、ジーヴスはそのまま車で現場から逃走した。

駆け付けた「London Ambulance Service(ロンドン救急サービス)」の救急隊員らが救命措置を試み病院へと搬送したが、ヴィンセントは午前3時37分に死亡した。結果として犯人を刺殺してしまったリチャードさんは、被害者から加害者に一転し殺人容疑がかけられメトロポリタン警察に逮捕された。しかしこの事態に、国民からは大きな同情と怒りの声があがった。

2万人近くがリチャードさんの正当防衛を主張して署名に参加し、7,000ポンド(約100万円)の募金がリチャードさんの法廷費用にと集められた。また「自宅を守る住民の権利」について大きな国民討論へも発展した。6日、メトロポリタン警察と公訴局はヴィンセントの死に関してリチャードさんを不起訴とすることを発表した。既に保釈されているリチャードさんは、モーリーンさんとともに現在も警察の保護下にあり、どこかに身を隠していることが伝えられている。リチャードさんは友人にこのように話していたという。

「自宅には戻りたくない。自分の容疑が晴れて安堵しているが、祝うことでもない。命を落とした強盗犯には心から気の毒には思うが、他に選択肢がなかった。警察は、私と妻のことをとても気遣ってくれている。」

6日の午後、警察はリチャードさん宅に複数の監視カメラを設置し、階下の窓を板張りにした。ヴィンセントと揉み合ったのか両腕に痣ができているリチャードさんは、自宅に戻ることへの恐怖を周囲に漏らしている。ヴィンセントの共犯者が未だ逃亡中であることに加え、ヴィンセントが悪行を働いてきた犯罪者一家であることから、復讐を恐れているようだ。

死亡したヴィンセントはこの15年間、薬物依存に陥りながら常に高齢者をターゲットにして詐欺や強盗を働く常習犯であった。2003年には、父親ヘンリー=チャールズ・ヴィンセントと5人のおじらとともに「家がこのままでは崩れ落ちてしまうので改築が必要だ」と言葉巧みに高齢者らに言い寄り、いい加減な改築工事を行い総額100万ポンド(約1億5千万円)の金を騙し取った罪で一家揃って懲役刑を受けた。しかし出所後、2009年に再び父親と一緒に81歳の高齢者から屋根のタイル修理と称して72,000ポンド(約1,085万円)を騙し取っている。2013年にヴィンセントはグレーブセンドでも強盗事件を起こし、ケント州警察で「最も重要な指名手配人物」と言われており、昨年11月にも同州ファーニンガムの70代高齢者宅に押し入って以来、同警察がその行方を追っていたところであった。

そんな中で再び高齢者宅を狙い強盗を働こうとしたヴィンセントが、正当防衛で刺殺されたことに世間の同情は皆無に等しい。しかしながらヴィンセントのいとこである女性(名は公表されず)は、メディアの取材で保釈されたリチャードさんに怒りを露わにし、このように話した。

「警察はもっと調査すべきです。あの家で何が起こったのかは私にはわかりませんが、私にはいとこを亡くしたという事実しかありません。私が知っているヘンリーはとてもいい人でした。何かが原因で過ちを犯したとしても、命を奪われるには値しないはずです。」

また7日には、ヴィンセントの親族か友人かは定かではないが、ちょうどヴィンセントが倒れた場所の木製の柱に3つの花束が括り付けられカードが添えられているのが見つかった。献花をした人物は、住民らが寝静まった夜にこっそり訪れたのであろう。カードにはこう綴られていた。

「多くの人に愛されて親しまれたヘンリー、あなたはとても思いやりのある心優しい人だった。神のご加護とともに天国での安らかな眠りが訪れますように。あなたがこの世からいなくなってしまってとても寂しい。」

カードには、親しい間柄に使う“キス”を意味する「xxx」マークまで添えられていたという。このことが再びニュースで報じられると、世間からは怒りの声が沸き上がった。

「『とても思いやりのある心優しい人』!? このカードを書いた奴へは笑いが込み上げる。」

「よくもそんなことがカードに書けるわ。思いやりのある人は普通高齢者を助けるでしょうに。この男がやったことは全く逆でしょう。」

「同情なんか全くないね。高齢者宅を狙って強盗に入ったり悪行を犯す犯罪者一家じゃないか。」

「花束で追悼する価値などこの男にはない。」

「自分のこれまでの悪行を考えたら、死んで当然。」

「強盗に押し入らなければ死ぬこともなかったんだから、結局、強盗犯が自分で自分の死を招いただけ。」

「被害に遭った高齢者が本当にお気の毒。そうでもしないと、きっと反対に殺されていたに違いない。」

「なんで強盗被害に遭った高齢者夫婦が、こんなに怖い思いをしなきゃならないの。家に押し入った強盗犯から自分たちの命を守ったまででしょう。」

「犯人一家が被害者ヅラするのが間違っている。強盗の常習犯なんだから『いい人だった』ってことはまずないだろう。」

「リチャードさんはもう二度とこの自宅で安心して暮らせない気がする。リチャードさん夫婦がかわいそう。」

長年にわたり高齢者を苦しめ続けてきたヴィンセントへの世間の怒りは、収まりそうにない。

画像は『JOE.co.uk 2018年4月8日付「Flowers and card left outside pensioner’s home for burglar stabbed to death in Hither Green」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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