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路線バスの自動運転化は実現するのか?

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赤字や運転士不足が叫ばれる路線バス。今年2月には岡山県を中心とした両備グループが赤字路線バスの4割を廃止すると発表するなど、業界は崖っぷちに立たされている。

◆運転士が減るバス業界の救世主!? 自動運転バス

今や、各自動車メーカーがこぞって自動運転の開発に力を入れる時代。国土交通省でも自動運転の公道実証実験に積極的な姿勢を見せるなど、その機運は高まるばかりだ。そんななか、路線バスの世界でも自動運転は注目を集めている。内閣府が昨年に沖縄県内で実施したバスの自動走行システムの実証実験をSBドライブが先進モビリティと共同で受託。具体的な動きが始まりつつあるのだ。SBドライブの担当者は次のように話す。

「自動運転車両による路線バスの運行は、運転士不足や不採算路線維持などの課題を解決するための手段のひとつとして期待されます。昨年の実験では部分運転自動化、条件付き運転自動化で実際に公道を走行。最終的に目指している高度運転自動化に向けて着実に進んでいると考えています」

同社では、運転席を持たない完全自動運転シャトルバス「NAVYA ARMA」を所有する。GPSで自車位置を測位、レーザースキャナーで障害物を検知しながら自律走行することも可能な車で、同社によって一般公開試乗会などが実施された。

「他にも、自動運転バスの運行を鉄道などのように管制センターで管理する機能の開発、運転士が行っている車内監視・運賃収受などの無人化システムの開発にも取り組んでいます。こうした面からも自動運転バスの実用化に向けて努力していければ」(SBドライブ)

また、民間では日本最安運賃で知られる岡山県の宇野自動車でも今年度から自動運転バスの実用化実験を開始する予定だという。

「自動運転の自家用車が普及すると、路線バスはさらに厳しい環境になると思われます。そうした点からも、我々も自動運転バスの導入は不可欠。最新技術の導入を積極的に行うことで、よりよいサービスを提供し続けなければなりません」(同社・担当者)

自動運転が実現すれば、運転手不足も赤字路線の維持も解決しそうだ。が、前出の鈴木氏は、「そう簡単な話ではない」と釘を刺す。

◆完全無人ではなく部分導入を進めるべき

「実用化されるとしても、10年単位の未来の話。運転士不足はせいぜい5年以内になんとかしないとマズい。自動運転バスの実用化ですぐに問題解決というのは難しいでしょう。また、バス停で待っている客が乗るか乗らないかを適切に判断するなど、技術的な課題もある。ただ、他の車が進入しない専用レーンなどを導入すれば、早期に実用化される可能性もあります。完全な無人自動運転ではなくても、早く実証実験を進めれば今後に大きな期待が持てますね」

自動運転の実用化にはまだ時間がかかりそう。ただ、いったん実現すればバスの苦しい環境を一変させる武器となることは間違いない。自動運転バスの一日も早いデビューに期待したいところだ。<取材・文/古澤誠一郎>

― [路線バス]が消滅する! ―


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