佐川氏の官邸関与否定に一斉に疑問の声! オリラジ中田「強烈な違和感」真矢ミキ「台本がある」若狭元検事「嘘反応の典型」

リテラ


「あとは国民のみなさまがご判断いただくことだと思う」──昨日の佐川宣寿・財務省前理財局長の証人喚問を受けて、さっそく安倍首相は国民に丸投げする発言をおこなった。

しかし、あのような安倍自民党との"出来レース"証人喚問を見て、国民が納得できるはずがない。さすがのワイドショーもきょうの放送で、一斉に"出来レースとしか思えない"と批判した。

たとえば、昨日の『バイキング』(フジテレビ)では、露骨な誘導尋問をおこなった自民党の丸川珠代議員に対し、元テレビ朝日アナウンサーの南美希子が「(テレ朝の)後輩ですけど、恥ずかしいですね」とバッサリ。今朝の『ビビット』(TBS)でも、司会の真矢ミキが「(佐川氏の証言には)しっかり台本があるんじゃないかと思いましたね」と言うと、オリエンタルラジオの中田敦彦も、佐川氏が安倍夫妻や官邸の関与だけははっきり否定する場面に「強烈に違和感をみんな覚えたと思う」「逆に関与があったからじゃないか、そのために来たんじゃないか」と言及した。

そんななか、今朝の『とくダネ!』(フジテレビ)では、東京地検特捜部副部長の経験もある元衆院議員の若狭勝氏が、今後の動きについて示唆に富んだ指摘をおこなった。

じつは昨日の証人喚問では、若狭氏いわく「今回においてはここが唯一、専門的に見ると、非常に(大きなものを)得た」「佐川さんの尻尾が見えたと思っても不思議じゃない」というシーンがあったという。

それは、自由党・森裕子議員が今井尚哉首相秘書官との関係について問いただした場面のことだった。今井首相秘書官といえば、土地取引と改ざん問題の両方に関与していたという疑いが日に日に増しつつある「総理の右腕」だが、若狭氏は森議員が「今井秘書官と森友問題で話したことがあるか」と尋問した際の佐川氏の反応をクローズアップ。「人間が嘘をつくと本能的に嘘反応が出るんですね。この嘘反応が典型的に出ているのがこの部分なんです」と指摘したのだ。

●3度目に「今井秘書官と話をしたことない」と言い切ったのは"嘘反応"と若狭氏

その森議員と佐川氏のやりとりを書き起こしてみよう。

森議員「官邸の今井秘書官と森友問題で話をしたことは、まったくありませんか?」
佐川氏「私は国会答弁中は、下の者と部下職員とやっておりますし、官邸との関係につきましては、官邸の秘書官が、私どものたぶん課長クラスと思いますが、課長クラスと調整をしていたということだと思っております。調整というのは、こういう答弁ができたので、こういう答弁をお届けするという、そういうことだと思っています」
森議員「いや答えてませんけども。今井秘書官と森友問題で話したことは、ないんですか?」
佐川氏「私の国会答弁に関して、私が今井秘書官と話をしたことはございません」
森議員「そんなことは聞いていません。答弁に関してとは聞いていません。森友問題について、官邸の今井秘書官と話をしたことはないんですね?」
佐川氏「この森友問題について、今井秘書官と話したことはございません」

──質問を2度もはぐらかし、3度目になってキレ気味に「森友問題を今井首相秘書官とは話したことはない」と言い切った佐川氏。

この反応について、若狭氏は「35年間、嘘の見抜き方の研究をしてきた」と自らの検事としての取調べキャリアを誇示したうえ、以下のように分析した。

「森裕子議員が訊いて、最初の質問に対して(佐川氏は)はぐらかすんですよね。はぐらかし方というのは、一般論を述べると。これ、嘘反応の典型なんですが、2回目に訊かれて少し小出しにすると。で、3回目で、曖昧なことは言えないから思い切って言ってしまうということなんですが、そういうことで嘘反応が表れていると思われる」

小池百合子とタッグを組んでいた若狭氏を全面的に信用することはできないが、佐川氏が嘘をついていたというのは、その通りだろう。

●若狭氏は「大阪地検が携帯の通話記録を照会して偽証をついてくる」可能性も指摘

先日も安倍首相が参院予算委員会で今井首相秘書官の名前を出されてあからさまに慌てふためき、挙動不審になるという一幕があったばかりだが、不当な土地取引と文書改ざんの核心部分で動いていたのが今井首相秘書官であることは間違いない。そのような重要人物との関係を佐川氏が否定することは、最初から証人喚問のシナリオで織り込み済みだったはずだ。

だが、官邸で森友対応を担っている今井首相秘書官と騒動発覚時に理財局長だった佐川氏が「森友について話したことがない」などということは、多くの元官僚が指摘しているように、霞が関の常識に照らしてもありえない話だ。

典型的な嘘反応を示していたという指摘だけではなく、こうした官邸と省庁の関係を考えても、佐川氏が嘘の証言をおこなったことは明らかなわけだが、問題は、東京地検特捜部副部長の経験もある若狭氏が、大阪地検特捜部もこの答弁を突いてくるのではないか、と語っていたことだ。若狭氏はこのように述べた。

「今井秘書官と佐川さんが電話か何かでやりとりしてるんじゃないかということで、特捜部は携帯電話会社に交信記録を照会するんです」
「じつは証人に出る前にやりとりがあったのか、ということが出てくれば、これはあきらかに『話したことはない』と言い切っている佐川さんは偽証じゃないかと。そこに特捜部は大きな武器をもてるんですよね」

もし、交信記録によって佐川氏と今井首相秘書官の接点が明らかになれば、安倍首相や官邸の関与という"本丸"にもメスが入れられることになる。いわば、昨日の佐川氏の証言が「蟻の一穴」になる可能性もあるのだ。

●また安倍首相が嘘!「妻の名誉校長は数多」、名誉校長は加計と森友だけなのに

いずれにしても、あのような茶番劇でこの問題の幕引きをはかろうというのが無理な話なのだ。これからも、安倍首相と森友問題に動いた政府関係者が真相を話さない限り、次々とボロが出て、嘘がどんどん明らかになっていくだろう。

事実、きょうもさっそく、安倍首相が嘘をついてすぐバレるという一幕があった。安倍首相は先日26日の参院予算委員会で「妻が名誉校長を務めているところは数多あるが、それが行政等に影響を及ぼしたことはない」と断言したのだが、この件について、本日の同委で共産党・小池晃議員が「数多あるという名誉校長を務めている学校は一体どこか」と質問。すると、安倍首相はしどろもどろになって「名誉校長ではなく名誉職に訂正したい」「名誉職は相当な数がある」「そのほとんどは辞退することになっている」と返答。重ねて小池議員が「名誉校長・園長を務めているのはどこか」と訊いても、安倍首相は「名誉校長というのは私の言い間違い」「ちょっと待って下さい......えーっと、校長と園長ということでは現在の段階ではありませんが」「おそらく校長とか園長はない」などとごまかしつづけた。

だが、安倍首相が自席に戻ると事務方からペーパーを渡されており、すかさず小池議員が「メモきてますから、答えてください」と促すと、「すでに......えー、現在はですね、それはあと2つあったわけでございますが......すでに辞めているというわけでございます」と答弁。無論、「それはどこなんですか」という声があがる。すると、安倍首相は、しぶしぶこう答えた。

「えー、これは、あの......えー、学校としては、御影インターナショナルとですね、えー、あ、あの、み、瑞穂の國記念小學院ですか? はい」

言うまでもなく、瑞穂の國記念小學院は森友学園で、御影インターナショナルこども園は加計学園が運営する学校である。ようするに、「名誉校長を務めているところは数多ある」というのも嘘、さらには「行政に影響を及ぼしたことはない」というのも真っ赤な嘘だったわけだ。

行政を歪め、権力によって政治を私物化する元凶は誰なのか。証人喚問すべきは昭恵夫人、そして安倍首相だ。
(編集部)

当記事はリテラの提供記事です。

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