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妊娠を望む時にチェックしたい「卵巣年齢」って?

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「卵巣年齢」という言葉をご存知でしょうか?

一般的に年齢を重ねると妊娠しにくくなると言うのを聞いたことがあると思われます。

今回は卵巣年齢について医学博士の筆者がご説明します。


▼卵巣年齢ってなに?


そもそも妊娠とは精子と卵子が出会って受精卵となり、それが子宮内膜に着床して妊娠成立ということになります。

ということは子宮内膜の厚さが十分でない場合には受精卵が出来上がったとしても妊娠が難しくなってしまうということが言えます。

それと同時に精子が入ってきたとしても卵子がいなければ妊娠するということは考えにくいということが言えます。

そもそも卵巣とは子宮から続く器官で通常は左右に二つ存在しています。

その卵巣の機能は大きく分けて二つ、卵細胞を蓄えてこれを成熟させて卵子を送り出すと言う役割と、女性ホルモンの供給の二つです。※1)

順番は前後しますが、女性ホルモンが脳にある下垂体と連動することによってきちんと分泌され、“月経周期”が成立し、子宮内膜を厚くしてくれます。※2)

ということは卵巣機能が低下してしまい、女性ホルモンの分泌が低下してしまうことで子宮内膜が十分に厚くならない、妊娠しにくいということが言えます。

さて、卵巣のもう一つの機能である“卵子を作る”ということですが、実は胎生期にその数は約700万個と非常に多く存在しています。※1)

しかし出生時には遺伝的なプログラムによってその数は減り続け、おおよそ200万個までに減少します。※1)

言い方を変えればそれだけの数の卵子の元となる細胞が既に存在しているということが言えるのです。

思春期以降、すなわち初潮を迎えるまでは実にそのままの状態で卵巣の中に留まっているのです。

通常であれば月経が来るたびに排卵を行いますが、この排卵が出来にくくなる状態、すなわち卵子の元となる細胞がほぼなくなってしまうと卵巣年齢が高いということが一般的には言われています。※3)

また、よく年齢を重ねると“卵子の質”が低下してくるということも聞くかもしれませんが、確かに統計的に見てみるとダウン症や流産のリスクは高くなっているということがありますが、医学的に正式な“指標”はありません。

しかし出生した段階ですでに卵子の元となるものの数が決定しているわけですから、※1)年齢とともに古くなってしまい、その分質が低下してしまうことが懸念されています。※3)

▼卵巣年齢の目安「AMH」って?


さて、卵子の数に関して言えばある程度相関しているものがあります。

それを抗ミュラー管ホルモン:AMHと言い、卵巣内に残っている原始卵胞数を反映しているために“卵巣予備能(卵巣年齢)”を推定する指標として用いられることがあります。※4)

このAMHが高いほど、卵子の残りが多いということになり、卵巣の機能も高いということが言えます。※5)

しかしながらAMHと妊娠率とはイコールではないと言うところだけは誤解なさらないでください。

あくまでも卵子の数のおおよその数がわかると言うだけであって、妊娠率とは直接結びつきません。

妊娠はあくまでも卵子の“数と質”の両者が揃って成立するものです。※3)

あくまでも一つの目安として捉えておいてください。

▼AMHはどこでチェックできる?費用はどのぐらい?

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AMHはそれぞれの婦人科やレディースクリニックで行うことが出来ます。

通常は血液検査で行うために強い苦痛を伴うものではありません。

もちろん個人の感覚にもよりますが、血液検査が怖くて出来ない方であれば苦痛に感じるかもしれません。

さて費用に関してですが、こちらは保険適用外のために、それぞれの医療機関によって異なります。

診察や検査代などを含めると1万円前後となるところが多いかもしれませんが、一概には言えませんので、予め検査をしているのかということと、大体の目安金額を問い合わせておくとよいでしょう。

そもそも保険が適応できない理由ですが、“治療”を目的とした医療行為ではないからです。

出産のときも保険がききませんが、出産は人間にとって当たり前のことであって病気ではないからです。

子宮外妊娠など治療を伴う出産の場合には保険適用となります。

▼卵巣年齢を改善するためにできること


卵巣年齢を改善するということは一概には言い切ることが出来ません。

しかし月経と排卵が連動しているということを考えると、月経周期が乱れてしまっていた場合、排卵される卵子の数も一定ではなくなってしまうために、卵巣年齢が高くなってしまう可能性が考えられます。

月経はストレス、栄養状態などによってずれが生じてしまいます。※6)

すなわちストレスを解消し、栄養状態を改善する、すなわち厚生労働省が提唱している健康※7)について理解し、規則正しくすることで生体内部環境が改善され、卵巣の環境が良くなるということが考えられます。

すなわち卵子の元となるものの数は変化することはないので、いかに卵巣年齢を上げないようにするかどうかということが重要となってきます。

実年齢だけではなく、卵巣年齢をチェックして妊活のタイミングや計画の参考にしてみてくださいね。

【参考・画像】
※1 坂井建雄・河原克雅(2012)『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 生殖器 女の生殖器<改訂第2版>』p434日本医事新報社
※2 坂井建雄・河原克雅(2012)『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 生殖器 女の生殖器<改訂第2版>』p446日本医事新報社
※3 不妊症Q&Aよくあるご質問, 年齢が不妊・不育症に与える影響 Q17.女性の妊娠・分娩に最適な年齢はいくつくらいですか? – 一般社団法人日本生殖医学会ホームページ
※4 坂井建雄・河原克雅(2012)『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 生殖器 女の生殖器<改訂第2版>』p435日本医事新報社
※5 AMHについて – 医療法人浅田レディースクリニックホームページ
※6 林正 健二(2006)『ナーシンググラフィカ⑮ 健康の回復と看護 内部環境調節機能障害 性・生殖機能障害 第2部 性・生殖機能障害 性ホルモンの障害と看護<第1版第1刷>』p125 MCメディカ出版
※7 休養・こころの健康 – 厚生労働省ホームページ
※  Africa Studio ,  Kinga / shutterstock

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