『マンガ大賞2018』は『BEASTARS』 作者「受け入れてもらって驚きです」

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2018/3/23 04:40


『マンガ大賞2018』大賞を受賞した『BEASTARS』板垣巴留 (C)ORICON NewS inc.
 書店員を中心とした各界の漫画好きが「今、この瞬間一番おもしろいマンガ」をコンセプトに選出する『マンガ大賞2018』の授賞式が22日、都内で開催され、板垣巴留氏の『BEASTARS(ビースターズ)』(秋田書店)が選ばれた。同社の作品が選ばれたのは、11回の歴史の中で初めて。

同作は2016年から『週刊少年チャンピオン』で連載中。肉食獣と草食獣が共存する世界で、全寮制の学校に通う擬人化された動物たちが織りなす群像劇でコミック7巻まで発売。板垣氏は大賞受賞に「変な漫画なのでみんなに受け入れてもらって驚きです」と望外の結果を喜んだ。

漫画家を目指した理由を聞かれると「目指したのは大学4年生。映画の勉強をしていたが、学生ながら映画を作るのは大変だなと。そこで漫画を描くことが好きなので描き始めました」と笑顔で話した。

週刊連載の作品だが、今の生活は忙しくないそうで「ヒーヒーしながらやっていないです。週に1回くらいは新宿に行ったりしている。今のところはマイペースでやっています」といい、今後やりたいことは「マンションを買いたい! 今はボロボロのマンションに住んでいるので」と笑わせた。

ディズニーが好きだという板垣氏。作品にも影響与えたそうで「動物が服を着て二足歩行で歩いているものを、みなさんが受け入れているのはアメリカのディズニー。すごくそこは、この作品は助けられていると思います」と振り返った。

同賞は2008年に創設され今年11回目。昨年1年間に単行本が発表された作品のうち、最大巻数が8巻までの作品が対象で、100人の選考員が最大5作品に投票し、得票数上位12(同率順位含む)作品をノミネート。その後、選考員が全候補作品を読んだ上で、最もポイントが高かった1作が大賞に選ばれる。

これまでの同賞受賞作やノミネート作が、数多くドラマや映画化されている。2008年の第1回大賞『岳』(石塚真一)は小栗旬主演、第3回の『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)も阿部寛主演で映画化。また、2012年大賞の『銀の匙』(荒川弘)はフジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」でアニメ化&Sexy Zone・中島健人主演で実写映画化されている。

『BEASTARS』も実写化の流れに乗るのかと質問されると「実写化は無理だろうと考えています。アニメ化を考えると、生々しいキャラクターが多いと自覚しているので、(キャストは)あまり誇張しない演技、アニメ会社のアニメーターさんが声をあててもいいですね。声優さんもすばらしいのですが、自然体でボソボソとしゃべってくれる人にやってもらいたい」と独特なキャスト起用を提案した。

◆今年の結果一覧
大賞:『BEASTARS』板垣巴留/78ポイント
2位:『我らコンタクティ』森田るい/68ポイント
3位:『凪のお暇』コナリミサト/56ポイント
4位:『ダンジョン飯』九井 諒子/52ポイント
5位:『不滅のあなたへ』大今良時/47ポイント
6位:『ランウェイで笑って』猪ノ谷言葉/46ポイント
7位:『とんがり帽子のアトリエ』白浜鴎/42ポイント
8位:『メイドインアビス』つくしあきひと/40ポイント
9位:『映像研には手を出すな!』大童澄瞳/38ポイント
10位:『映画大好きポンポさん』杉谷庄吾【人間プラモ】/28ポイント
11位:『約束のネバーランド』出水ぽすか・白井カイウ/26ポイント
12位:『ゴールデンゴールド』堀尾省太/13ポイント

■歴代大賞作品
第1回(2008年):『岳』石塚真一
第2回(2009年):『ちはやふる』末次由紀
第3回(2010年):『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ
第4回(2011年):『3月のライオン』羽海野チカ
第5回(2012年):『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘
第6回(2013年):『海街diary』吉田秋生
第7回(2014年):『乙嫁語り』森薫
第8回(2015年):『かくかくしかじか』東村アキコ
第9回(2016年):『ゴールデンカムイ』野田サトル
第10回(2017年):『響~小説家になる方法~』柳本光晴

『記事提供:ORICON NEWS』

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