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井浦新の強烈な存在感、積み上げてきた20年

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 モデルから役者業に進出して成功している俳優は、意外と多い。阿部寛(53)、沢村一樹(50)などはその筆頭で、竹野内豊(47)や伊勢谷友介(41)らを含め、彼らはみな存在感のある俳優たちだ。中でも昨年から今年にかけてさらなる飛躍を感じさせるのが、井浦新(43)だ。現在放送中の金曜ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)で無作法な解剖医・中堂系を演じ、強烈な存在感を発揮している。

中堂医師は、口が悪くモラハラまがいの発言もはばからない男。恋人が殺害された事件の真相を追い続けており、一話完結の事件ものである『アンナチュラル』だが、中堂の恋人殺害は全話を縦に結ぶ重要性の高い事件だ。序盤では優秀だがぶっきらぼうなキャラクターだった中堂だが、事件の真相に近づくにつれ別の側面も描かれるようになり、その多面的で複雑な人物像を井浦新が見事に表現した。

3月17日公開の映画『ニワトリ☆スター』(かなた狼監督)では井浦新は成田凌とのダブル主演で、自堕落な生活を送る大麻の売人を演じる。その宣伝を兼ね井浦新は、いとうせいこう(56)とユースケ・サンタマリア(47)が司会を務めるトーク番組『オトナに!』(TOKYO MIX、水曜20時~20時30分)に、かなた監督とともに三週連続でゲスト出演している。前編は3月7日、3月14日に中編放送、3月21日に後編が放送予定となっている。

間もなく公開される『ニワトリ☆スター』は、10年前、井浦とかなた監督の共通の友人であるミュージシャン・TERRY THE AKI-06が34歳の若さで他界したことをきっかけに生み出された作品だという。共通の友人の死を介して出会い、同じ痛みを共有するふたりの間に友情が芽生え、井浦はかなた監督と一緒に何かを残したいと思ったという。かなた監督は井浦が主役の映画を作ると宣言し、井浦も出演を約束。構想から10年の年月を経て2016年に撮影、ついに映画は完成した。
芝居への興味は「まったく」なかった
 大学在学中だった19歳のとき、モデルとして芸能界入りした井浦新。きっかけはスカウトだったが、よくある原宿スカウトではない。調布の寺でファッションショーがあり、「お前、背が高いから出てほしい」と友人に頼まれて快諾し、ショーに出たところをスカウトされたのだ。本格的にファッションモデルとしての活動をおこなうようになったが、元々ファッションが好きだった井浦は、モデルの仕事ができることをうれしく思ってはいたものの、芝居への興味は「まったく」なかったという。

モデルを続けていく中で服作りがしたいと思うようになり、23歳でモデルをやめてブランドを起ち上げたのだが、その準備をおこなっている最中に、もうひとつの転機が訪れる。写真家のHIROMIX(41)が撮影した写真集に登場する井浦を見た是枝裕和監督が「この子に会ってみたい」と言ったのだ。要望を受けて井浦はオーディションを受け、映画『ワンダフルライフ』(是枝裕和監督、1999年公開)の主演に抜擢された。

“思い出作りに”と出演した映画『ワンダフルライフ』は、海外でとりわけ高い評価を得て複数の賞を受賞。井浦新は高崎映画祭で最優秀新人男優賞を受賞している。主演の柳楽優弥が第57回カンヌ国際映画祭において最優秀主演男優賞を受賞した是枝監督作品『誰も知らない』と同様、『ワンダフルライフ』も台本は状況設定のみで、役者は即興で台詞を言う方法が取られたそうだが、井浦は必死でそれに応じた。同時に、本物の役者たちを目の当たりにして「自分がここにいていいのか」葛藤も覚えたという。

その後、井浦の芸能活動は映画を中心にしたものとなり、『DISTANCE』(是枝裕和監督、2001年公開)、『ピンポン』(曽利文彦監督、2002年公開)、『青い車』(奥原浩志監督、2004年公開)、『蛇にピアス』(蜷川幸雄監督、2008年公開)など多数の作品に出演、現在までに出演した映画は70本以上に上る。2008年頃からは、テレビドラマにも出演するようになった。2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』にも崇徳上皇役で出演。2014年の連続ドラマ『同窓生~人は、三度、恋をする~』(TBS系)や、『コントレール~罪と恋~』(NHK)など恋愛をメインに描いたドラマ作品でも主演しており、特に後者は石田ゆり子とのせつない恋が話題となった。涼しげな風貌であり、感情を抑えた大人の男性を演じることが多い印象だが、前述したように『アンナチュラル』では終盤にかけて感情の起伏を表現する場面も増えている。同作を通じて、井浦新は実はこんな役者だったのか、と気付かされた視聴者は多いだろう。

昨年11月公開の映画『光』舞台挨拶で、共演の瑛太が井浦を心から尊敬している存在であり「心中してもいい」とまで言っていた。『ワンダフルライフ』から約20年の月日が流れたが、多くのクリエイターや役者に愛され、信頼される俳優になったことは間違いないだろう。『アンナチュラル』は3月16日に最終回を迎え、“中堂ロス”に陥る視聴者も多いことは想像に難くないが、出演作は途切れそうにない。

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