祝15周年!「歴代プリキュア主題歌」オススメ楽曲ベスト10【アニソンライター厳選】

ウレぴあ総研

プリキュアシリーズの記念すべき15周年作としてスタートした新番組『HUGっと! プリキュア』。

同シリーズが始まる以前に、テレ朝の女児向けアニメを数多く手掛けていた佐藤順一監督のプリキュア作品への参加でもアニメファンの注目を集める本作は、その丁寧な作劇とキャラクター描写で、早くも大きな話題を集めています。

本コラムでは、『ハグプリ』のヒット祈願と、プリキュアシリーズ15周年のお祝いの意味も込めて、歴代プリキュア主題歌から、オススメの楽曲をベスト10形式でご紹介(順番は順不同です)。

様々な楽しい"仕掛け"が施されたプリキュアソングの中でも、特にお気に入りのナンバーをピックアップし、その魅力と歴史に迫ります!

■五條真由美『DANZEN! ふたりはプリキュア』(『ふたりはプリキュア』)

現在までに続くプリキュアシリーズ、その幕開けとなった伝説級の名曲。

打ち込みサウンドにオーケストラ的な装飾音と、実に当時のアニソンらしいアニソンで、今になって聴き返してみると、その真っ直ぐさに改めて新鮮な感動を抱きます。突き抜けたポップさと、エネルギッシュなメロディが素晴らしく、まさに、15年の時を経た今も眩い光を放つ"不朽の名作"です。

口語体での若者言葉を多用し、"ヒーロー"なれど、あくまで女子中学生の心情に沿った歌詞も斬新で、成る程、この曲が今もシリーズの原点にして、アニソンのスタンダードとして様々なアレンジやカヴァーで歌い継がれるのも納得です。

この曲でアニソンファンに衝撃を与えた五條真由美さんは、長年に渡って各シリーズを支えるプリキュアソング界の歌姫に。その陽性で親しみやすい歌声で、今もファンを魅了し続けています。

■五條真由美 with フラッピ&チョッピーズ『ガンバランスdeダンス』(『ふたりはプリキュア Splash Star』ED)

こちらも五條真由美さんによるプリキュアソングの一つ。『DANZEN! ふたりはプリキュア』と同じく、作曲を小杉保夫さんが担当しており、初期シリーズの主題歌や劇中歌に一貫して流れていた明るく、楽しく、リズミカルな音世界を強く感じることができます。

とてもリズミカルかつダンサンブルな楽曲で、エンディングアニメーションでは各キャラクターがダンスを披露。現在まで続く、「エンディング・ダンス」の元祖とも言える曲で、こちらもファンにとっては決して忘れられないナンバーです。

また、本曲は、初出の『ふたりはプリキュア Splash Star』に続いて、『Yes! プリキュア5』と、その続編の『Yes! プリキュア5GoGo!』の計3作品で、主題歌として使用される超ロングヒットに。

各バージョン毎に歌い手の顔ぶれやメロディのアレンジに変化が加えられており、それらを聴き比べるのもファンにとっては楽しみの一つとなっていました。

■林桃子『H@ppy Together!!!』(『フレッシュプリキュア!』ED)

スラリと頭身の長いキャラクターデザインや、所謂"光落ち"を経てプリキュアへと転身する新しいタイプのキャラクターの登場、そして、劇場映画『プリキュアオールスターズ』でのクロスオーヴァー路線の拡張……などなど、そのタイトルに違わぬ「フレッシュ」な新要素を数多く盛り込むことで、シリーズの作品性を大きく広げたのが、『フレッシュプリキュア!』です。

同作における画期的な新基軸の中でも、ファンの目を引いたのがエンディング曲での3DCGによるキャラクターモデルを用いたダンスアニメーション。振付けを同作にレギュラー声優としても出演していた故・前田健さんが担当したことでも話題となりました。

本作のダンスシーンが好評を得たことで、後続のシリーズにおけるエンディングでもCGキャラクターによるアニメーションは継続され、プリキュアの新しい"伝統"として、こちらも後の路線に大きな影響を与えました。

楽曲も、これまでのシリーズよりも視聴者層の対象を上げた作品ということで、大人びた曲調になっており、リズミカルでパワフルなメロディが特徴だった従来のエンディング曲に比べると落ち着いてオシャレな雰囲気に。

特に後期のエンディング曲『H@ppy Together!!!』は、ブラック・ミュージックを思わせるアーバンなメロディとホーンの音が多幸感を盛り上げてくれる名曲。近年のポップで明るいエンディング曲の数々も素敵ですが、また、こういった路線の楽曲も聴いてみたくなります。

■池田彩『Alright! ハートキャッチプリキュア!』(『ハートキャッチプリキュア!』OP)

プリキュアシリーズの主題歌において、作曲面での重要な役割を担ったキーパーソンの一人が、特撮、アニソンシンガーとしても高名な高取ヒデアキさんです。

主人公の成長譚やヒューマンドラマ的な色合いを全面に押し出し、その重厚な作劇から「名作」の呼声も高い『ハートキャッチプリキュア!』の『Alright! ハートキャッチプリキュア!』は、そんな高取さんの代表曲の一つ。

自身のヴォーカルによる特撮ヒーロー作品やアニメ作品の主題歌でもお馴染みの「作曲・高取ヒデアキ、編曲・籠島裕昌」という黄金コンビによる楽曲で、ふんだんに用いられたホーンセクションの装飾音が曲全体を華やかに盛り上げます。

可愛らしく、ポップでありながら、高らかなホーンサウンドやハードロック調のギターソロなど、ところどころにコンポーザーの"らしさ"が感じられる1曲。

優しさに溢れた池田彩さんの歌声も耳に心地よく、その作品性同様に、本曲もシリーズのファンから長く愛される名曲です。

■工藤真由『ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪』(『スイートプリキュア♪』OP)

シリーズ8作目となる『スイートプリキュア♪』は、"音楽"と"友情"をメインテーマに据えたプリキュアで、その作品性に沿うように主題歌やキャラクターソングアルバムも大充実の出来に。

当初は敵側の幹部だったセイレーンが、物語の中盤から味方となり変身するキュアビートと、シリーズ初の"小学生プリキュア"であるキュアミューズという2人の追加戦士の登場に加え、単純な「善」と「悪」の二元論では割り切れない世界観など、様々な仕掛けが施された物語を素晴らしい歌の数々が盛り上げてくれました。

中でも、工藤真由さんが歌うオープニング主題歌『ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪』は、その華麗なメロディと感動的なサビパートの美しさでファンの印象に強い印象を残したナンバー。

ポップでありながら、適度にロックなアタック感も残したバンドサウンドが抜群にカッコ良く、間奏では、短いながらも歪みを効かせたギターソロも。

音楽と人が紡ぐ繋がりに向けた賛歌な歌詞も胸に強く響くものがあり、全編に渡って涙腺を刺激するようなエモーションに満ちたナンバーとなっています。

■吉田仁美『この空の向こう』(『ドキドキ! プリキュア』ED)

突如として"テクノポップ"への急接近を果たし、ファンを驚愕させた楽曲が『ドキドキプリキュア!』の前期エンディング曲として使用された『この空の向こう』です。

歌唱は、各シリーズの主題歌や名曲『プリキュアたいそう』でファンにはお馴染みの吉田仁美さんが担当しており、曲調に合わせた可愛らしい歌声を聴かせてくれます。

ピコピコした装飾音とキラキラと輝くメロディを主軸にしたスタンダードなテクノポップナンバーで、これまでのプリキュア主題歌になかった実験的なアプローチの楽曲なれど、とことんキャッチーな歌とサウンドは、一瞬にしてファンのハートを掴みました。

作曲を担当しているのは、テクノポップ、ニューウェーヴバンド「MOTOCOMPO」のメンバーであるDr.Usuiさん。アニメ専門ではないコンポーザーの起用も当時のシリーズとしては画期的で、プリキュアという作品に新風を吹き込んだ1曲といえるでしょう。

同じく、Dr.Usui氏の作曲による後期エンディング曲『ラブリンク』も良質なテクノポップソングとして大推薦です。

■吉田仁美『プリキュア・メモリ』(『ハピネスチャージプリキュア!』ED)

シリーズ放送開始10周年を記念のメモリアル作として制作された『ハピネスチャージプリキュア!』。各エピソードの冒頭に歴代プリキュアがゲスト出演しお祝いコメントを送る粋な演出も話題を呼んだ作品です。

前期エンディング曲として使用された『プリキュア・メモリ』にも、歌詞の中に歴代シリーズのタイトルが散りばめられいるという記念作に相応しい楽しい仕掛けが施されています。

こちらの楽曲も編曲をDr.Usuiさんが、歌唱を吉田仁美さんが担当しており、電子音をメインにしたポップで明るい音作りと歌がチャームポイントに。

遊び心と思い出が一杯に詰まったリリックと、楽しいサウンド。"プリキュア"というシリーズの10周年を祝うに相応しいギミックに心が躍るチャーミングな1曲です。

■礒部花凜『Miracle Go! プリンセスプリキュア』(『Go! プリンセスプリキュア』OP)

「プリンセス」をメインモチーフとし、「夢」をテーマに、ドラマ性の高いストーリーでファンの心を震わせた名作『Go! プリンセスプリキュア』からは、オープニング主題歌の『Miracle Go! プリンセスプリキュア』をベストに。

軽快なメロディと小気味良いビートが曲を引っ張るテンポの良いナンバーですが、ただ単に"ポップ"なだけで終始することなく、より楽曲を印象深いものにする為の一工夫が。何と、曲の途中で、リズムがワルツの三拍子に変化するのです。

急激なリズムチェンジは、その後に訪れるサビパートの歌声をより活き活きと飛翔させるだけでなく、「プリンセス」というモチーフを持つ作品に相応しく、優雅でエレガントなイメージを楽曲に付与しています。

ミュージカル作品への出演経験もある礒部花凜さんの広い音域を活かした歌声もビューティフルで、高温域での歌唱部分は、特に気持ちが良い。サウンドも歌も、メリハリがクッキリした構成が特徴であり、この曲の最大のチャームポインとなっています。

プリキュアの主題歌は、様々な音楽ジャンルを持ち込んだり、この曲の様にリズムやメロディに一工夫を加えたり……と、様々な"仕掛け"で、各作品毎にファンを楽しませてくれますが、そうした魅力を強く感じられる1曲だと思います。

■北川理恵『Dokkin◇魔法つかいプリキュア!』(『魔法つかいプリキュア!』OP)

シリーズ通算13作目の作品として2016年に放映を開始した『魔法つかいプリキュア!』。「人間界」と「魔法界」という2つの世界を舞台とし、それぞれの世界に暮らす少女がプリキュアに変身する"異世界交流モノ"としての色合いを色濃く打ち出したファンタジックな世界観が特徴の作品。

異なる世界を行き来しながら進行するシナリオに、中盤での敵組織の中途退場と新たな巨悪の登場を挟んだ2部構成によるストーリー展開など、スケールの大きな物語が展開されました。

主題歌に参加したクリエイター陣も非常に豪華なラインナップで、オープニング曲の作詞には、何とあの森雪之丞さんが参加! 森さんの作詞曲らしい楽しさと斬新さが入り交じる歌詞世界は、作品をより一層豊潤なものに。

歌唱を担当した北川理恵さんは、シンガーとしても活躍するミュージカル俳優で、その豊かな声量は、本曲のリリックやメロディとも相性ピッタリ。この曲もまたファンから愛され続ける1曲です。

■キュアエール(引坂理絵)、キュアアンジュ(本泉莉奈)、キュアエトワール(小倉唯)『HUGっと! 未来☆ドリーマー』(『HUGっと! プリキュア』ED)

ラストの10曲目は、シリーズ最新作からエンディングのこの曲を。主役のプリキュアを演じる声優陣によるキャラクター名義での楽曲で、これまでのシリーズのエンディング曲に比べると、パンキッシュでテンポの早いメロディが大きな特徴となっています。

作・編曲は、クリエイターチームの「(K)NoW_NAME」でも活躍する睦月周平さんで、深夜アニメの音楽や声優への曲提供を中心に、素晴らしい仕事を次々に世に送り出している凄腕の音楽家にプリキュアの曲を依頼する人選の確かさが素晴らしい。

各声優さんの美声は勿論、ユニットアイドル的な譜割りも楽しく、近年、益々の大充実と深化を遂げているアニソン、声ソンのムーブメントにも合致した1曲だと思います。

「未来」を物語の軸に据えたプリキュアらしく、様々な職業がリズム良く飛び出す歌詞もポジティヴで、生きることを全力で肯定してくれるようなエネルギーに満ちており、聴いているだけで元気いっぱいに。

作品そのものへの期待値もグングン高めてくれるポップでロックな1曲です!

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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