欧米人から見ると、日本人は「ちょこちょこおしっこに行くヤツ」!?

Excite Bit コネタ

2018/3/14 12:30



「トイレは我慢せずに行きなさい!」
「トイレをあんまり我慢すると膀胱炎になっちゃうよ」

そんなことを幼い頃から親などに言われてきた人、あるいは子どもに言っている人は少なくないはず。

また、出先や、何かしている最中にトイレに行きたくなったことを親や先生に伝えると、

「なんで先に行っておかないの!?」
「だって、さっきは行きたくなかったんだもん」
「行きたくなくても、行っておくの。後で行きたくなったら困るでしょ? トイレに座ればちゃんと出るんだから」

そんなことを言われたことのある人、子どもに言ったことのある人もたくさんいるだろう。

だが、これは実は医学的には間違いだという。
おしっこをある程度我慢することによって、膀胱が大きくなり、溜められる機能が発達するのだ。

頻ぱんにトイレ 日本の文化も背景に
女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口由紀先生は言う。
「おしっこは尿意が起こって出ますが、それを大脳で抑え、抑えることによって膀胱がさらに大きくなり、いっぱいになった時点でゆっくりトイレに行くという機能が、大人には備わっています。それは実は非常に高等な機能で、子どもも幼いうちはできませんし、大人も高齢になったり脳梗塞になったりすると、できなくなってしまうことがあります」

一般的に軽い尿意を感じるのは、膀胱に150~200mlくらい溜まった段階だそう。しかし、その段階ではトイレに行かず、もう少し経ってから行くのが正常な人であり、700mlくらいまで溜められる人もいれば、300mlくらいで出す人もいるとか。
「一方、ちょこちょこトイレに行く人は、最初の150~200mlくらいの段階の軽い尿意でも、ちょこちょこトイレに行く習慣によって、強い尿意に感じるようになってしまっている人です。排尿回数は1日に3~8回くらいが正常で、それよりも多い人は、少し我慢した方が良いですよ」

ただし、「ちょこちょこトイレに行く」のは、日本の文化でもあるという。
「日本人は欧米人から見ると、『ちょこちょこおしっこに行くやつ』みたいに言われるそうです。食べるものも生食文化で冷えやすいですし、教育的な要因もあります」

日本は文化的におしっこを漏らすことに対して非常に厳しい国で、そうした影響もあるそう。
「日本はオムツがいちばん早くとれる国のひとつなんですよ。その理由は、『オムツがとれることが、成長の証』という認識があり、真面目にトイレトレーニングをするから。世界的にはそれほどオムツにこだわっていない国もたくさんあって、5~6歳でもオムツをしている国はたくさんあります」

また、日本では「会議や打ち合わせの前」「食事や映画の前」など、「途中で行きたくなるといけないから」という理由で、何かイベントの前やアクションを起こす前などに「とりあえずトイレに行っておく」という人が多い。
しかし、実はこうした習慣も尿トラブルの原因になるそう。

「『尿意を我慢して溜める』機能を発達させるためには、本来はトイレに行きたくなったら行くというのがベストです。トイレに行きたくないなら、行かないほうが良いんです。逆に言うと、日本の場合、どこにでもトイレがあるので、たいてい2時間もトイレを我慢すれば何の不安もなく日常生活が送れます。しかし、ヨーロッパなどではあちこちにトイレがないので、3~4時間我慢できて普通のこと。1時間半くらいでトイレに行きたくなる人は、非常に生活に困ることになってしまいます」

ちなみに、今は日本でも「立ちション」がほとんどなくなっているが、欧米はもともと「立ちション」の文化がないことから、フランス料理など、3~4時間かけて食べるコース料理などの間にトイレで中座をするのも失礼になるという。

回数にこだわるのも日本人ならでは?
先述の通り、トイレに行く回数は1日3~8回が正常だが、「回数にこだわるのも日本人ならでは」だそう。
「国際的な定義では、『頻尿』は回数じゃなく、『本人が困ったら』なんです」

自分などは心配性で、映画や観劇に行く前など、家を出る前に一応トイレに行くのに、上映&上演直前にも「念のため」とやっぱりトイレに行ってしまう。
こうした「途中で行きたくなったら困るから、とりあえずトイレに行っておこう」の習慣が、ますます「ちょこちょこトイレに行きたくなる」状態を生み出しているらしい。

ちょこちょこトイレに行く人は、まずは日頃の習慣を見直してみては?
(田幸和歌子)

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