第15回〈世界バレエフェスティバル〉世界最高峰のダンサーが集結! 若年層向けにコーセーU29シートも発売

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2018/3/14 21:55



3年に1度、バレエファンの熱い夏の祭典、第15回〈世界バレエフェスティバル(WBF)〉が2018年7月末から東京・大阪で開催される。過日、記者会見で概要と出演者がNBS/公益財団法人日本舞台芸術振興会より発表された。

高橋典夫・NBS専務理事は、15回目となる今年はWBF創始者の佐々木忠次氏亡き後、初の開催であり、また2020年東京五輪を控えたタイミングでもあることから「節目となるフェスティバル」と位置付ける。また今年はコーセーが協賛企業として参加。若年層向けのバレエ鑑賞普及の一環として、C席を定価の1/4の価格で購入できるという「コーセーU29シート」を発売するなど、新たな取り組みも行われる。


■WBFは日本の文化資源


WBFは東京で7/27・28に全幕『ドン・キホーテ』、Aプロ(8/1~8/5)、Bプロ(8/8~8/12)、恒例のガラを「ササキ・ガラ」として8/15に、さらに大阪で8/18に全幕『ドン・キホーテ』を上演する予定だ。

WBFは故・佐々木忠次氏が「世界のトップダンサーを1人でも多く日本に紹介したい」と始めたフェスティバル。1976年に開催された第1回にはマーゴ・フォンティン、マイヤ・プリセツカヤ、アリシア・アロンソといった当代きっての名ダンサーが登場した。

それから42年。第2回以降はオープニングに「戴冠行進曲」、フィナーレに『眠れる森の美女』アポテオーズを加え、3年に1度、世界屈指ダンサーを集めた、世界にもその名を知られるバレエの祭典として開催を続けている。NBSの高橋専務理事は「日本のバレエをいち早く国際化し、東京がバレエの中心地となったことに、このWBFが寄与した役割は大きい。WBFは日本の文化資源だ」と話す。そのうえで、2020年にはオリンピック・シーズンに「WBF特別編」の開催や、WBFのパブリック・ビューイング案、昨今急増している外国人客へのチケット販売なども視野に入れ、さらなる拡大を考えていると明かした。
高橋典夫(NBS専務理事)
高橋典夫(NBS専務理事)

■若年層に対する間口拡大「コーセーU29シート」発売


今年はコーセーが特別協賛企業として参加する。同社執行役員・宣伝部長の北川一也氏は会見で「WBFはクオリティの高い、世界中の研鑽された美が集う、本物の美を目にすることのできる機会。社内には流行りものではなく、本物の美を追求する認識がある」と話す。そして同社がこれまでフィギュアスケートやバレエの支援を行ったことにふれ、「そうした経験を活かし、バレエファンの間口を広げられれば」とも。

高橋専務理事も「若年層の観客を育てるのは、バレエに限らずオーケストラなどすべての課題」としたうえで、その取り組みの一環として、今年は29歳以下に適用される「コーセーU29シート」を発売するという。これは満29歳までを対象に座席数限定で、A・BプロのC席相当の席を4000円、全幕プログラム『ドン・キホーテ』を2000円で販売するもので、WBFでは初めての取り組みとなる。
北川一也(コーセー執行役員・宣伝部長)
北川一也(コーセー執行役員・宣伝部長)

■初参加9人。30人以上のダンサーが登場


今回出演予定のダンサーは、アリーナ・コジョカル(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)、マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ団)、シルヴィア・アッツォーニ(ハンブルク・バレエ団)やアレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ団)といったおなじみのメンバーに加え、ドロテ・ジルベール(パリ・オペラ座バレエ団)、ダニエル・カマルゴ(オランダ国立バレエ団)、デヴィッド・ホールバーグ(アメリカン・バレエ・シアター)など初参加が9人。現時点で33人のダンサーが名を連ねている。さらにモーリス・ベジャール・バレエ団から芸術監督推薦で数名のダンサーが加わる予定だ。

全幕『ドン・キホーテ』主演は7/27にウルド=ブラーム&エイマン、7/28にコジョカル&コラレス、さらに記者会見で語られたところによると、大阪8/18はアレクサンドロワ&ラントラートフが予定されているという。

バレエファンの「熱い夏」が、いよいよ始まる。

第15回世界バレエフェスティバル プロモーションムービー

≪予定される出演ダンサー≫
マリーヤ・アレクサンドロワ(ボリショイ・バレエ)
シルヴィア・アッツォーニ(ハンブルク・バレエ団)
エリサ・バデネス(シュツットガルト・バレエ団)【初】
レオノール・ボラック(パリ・オペラ座バレエ団)【初】
アリーナ・コジョカル(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
オレリー・デュポン(パリ・オペラ座バレエ団)※Aプロのみ
マリア・アイシュヴァルト(元シュツットガルト・バレエ団)
ドロテ・ジルベール(パリ・オペラ座バレエ団)【初】
マリア・コチェトコワ(サンフランシスコ・バレエ団)
サラ・ラム(英国ロイヤル・バレエ団)
アンナ・ラウデール(ハンブルク・バレエ団)
ミリアム=ウルド・ブラーム(パリ・オペラ座バレエ団)【初】
タマラ・ロホ(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
ヤーナ・サレンコ(ベルリン国立バレエ団)※Aプロのみ
ポリーナ・セミオノワ(ベルリン国立バレエ団)

ロベルト・ボッレ(ミラノ・スカラ座バレエ団/アメリカン・バレエ・シアター)
フェデリコ・ボネッリ(英国ロイヤル・バレエ団)
ダニエル・カマルゴ(オランダ国立バレエ団)【初】
セザール・コラレス(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)【初】※Bプロのみ
マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ団)
デヴィッド・ホールバーグ(アメリカン・バレエ・シアター)【初】
イサック・エルナンデス(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)【初】
マチアス・エイマン(パリ・オペラ座バレエ団)
ヨハン・コボー
ヴラディスラフ・ラントラートフ(ボリショイ・バレエ)
ジェルマン・ルーヴェ(パリ・オペラ座バレエ団)【初】
スティーヴン・マックレー(英国ロイヤル・バレエ団)※Aプロのみ
マライン・ラドメーカー(オランダ国立バレエ団)
エドウィン・レヴァツォフ(ハンブルク・バレエ団)
アレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ団)
レオニード・サラファーノフ(ミハイロフスキー・バレエ団)
ダニール・シムキン(アメリカン・バレエ・シアター)
フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ団)

※3/5発表による。ほか、モーリス・ベジャール・バレエ団から参加、他にも数名のダンサーが参加を予定。

取材・文=西原朋未

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