もうすぐ千葉県の畑に怪物が現れる!? 怖い顔で働き者のモンスター、実用化が決定

grape

2018/3/14 19:34


SankeiNews
イノシシなどの有害鳥獣による農作物の被害を食い止めるために千葉県の木更津市農協が実証実験を行ってきたところ、ある一定の効果があったとして、なんとオオカミ型ロボット『スーパーモンスターウルフ』の実用化を決めました。

スーパーモンスターウルフは北海道奈井江町の機械部品加工、太田精器が北海道大、東京農業大と共同研究で約7年かけて開発し、オオカミの姿をリアルに模した動かないカカシのようなロボット。

体長65センチ、体高50センチのオオカミに似た風貌で、4本の足は鉄パイプでできています。開いた口から鋭いキバがのぞき、目は火炎色に点滅し、首は左右に稼動。

赤外線センサーで動物を感知すると、内蔵スピーカーからは最大90デシベルの大音響で、オオカミの遠吠えや、銃発砲音、猟犬の吠える声を始め、電子音など18種類の威嚇音が出せ、周囲1キロに響きわたるそうです。


バッテリーにソーラーパネルをつなげて電源とするため、どこにでも置くことができます。ちなみに本州以南での設置は千葉県が初だそうです。

木更津市農協によると、市内の有害鳥獣による農作物被害は、2012年度は約500万円程度でしたが、2016年度には2200万円にまで増加。そのうち6~7割がイノシシによるものと判明しました。

出典:SankeiNews

そこで、イノシシの食害に悩む同市矢那(やな)の水田で昨年7月から2カ月間、クリ畑で9月から1カ月間『スーパーモンスターウルフ』を設置。

水田では、ロボットから離れた場所で多少の被害があったものの、全体としては食害が減少。収穫がとても楽になったと園主は話しているそうです。

ちなみに、昨年早々には秋田でも鳥獣被害の現状を察知して秋田県立大学の齋藤敬准教授らが、ここに近づいてはいけないというところを巡回させ、必要に応じて威嚇を行う『動物型ロボットかかし かみやぎ』の開発に着手するため、クラウドファンディングサイト『Readyfor』で開発費を調達。目標額を上回る255万7千円を集め、開発に着手しています。

この研究室はもともと、神経情報で直接義手や義足を制御できるようなロボット義手やロボット義足などの研究を行っていましたが、秋田県でクマによる被害が深刻だと聞き、以前から取り組んでいた動物型の多脚歩行ロボット『しろやぎ(Whitegoat)』を使って、クマの飼育施設等を活用するなど様々な動物の反応を調査。

その調査結果を反映して量産できるよう改良を重ね、人里の『まもりがみ』の意味を込めて名付けられた『かみやぎ』が誕生する日もまぢかです。

話は戻って千葉県木更津市の『スーパーモンスターウルフ』ですが、木更津農協でも10台を導入することが決定し、一般にも4月からは量産も始め、農協を窓口としてリースを開始するということです。

AIなどまったく関係なくても、世の中のためになる装置はまだまだ作れます!


[文・構成 土屋夏彦]

土屋夏彦


上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

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