自分で駐車場所を見つけてくれる! カメラとソナーで可能になった日産リーフのすごいところ

clicccar

2018/3/13 16:33


現在、日産自動車は「ニッサン インテリジェント モビリティ」をスローガンにクルマを開発しています。そうしたテーマで開発されてきた様々なテクノロジー、その市販化できる要素をすべて投入したのが新型電気自動車「リーフ」といいます。つまり、パワートレインの先進性だけではなく、幅広くユーザビリティを高めているというわけです。

そのひとつが、自動的に駐車することができる「プロパイロット パーキング」でしょう。国産車初となる、本格的な自動駐車機能は、車両のセンサーによって駐車位置を見つけ、そこに停めるまでをボタン操作だけで行なってくれるというもの。車庫入れや縦列といった駐車運転から解放される、まさに『インテリジェント モビリティ』を実感できる機能です。

この「プロパイロット パーキング」、実際に体験する機会がありました。そこで驚いたのは、「プロパイロット パーキング」を起動すると車両に搭載されているカメラ(前後左右4個)によって駐車場の白線を認識、駐車場所を設定できることです。自動駐車機能といっても超音波センサー(ソナー)だけを用いているクルマでは、他車に挟まれた場所でないと駐車スペースとして認識できないケースもありますが、リーフであればガラガラの駐車場でも機能するのです。

周囲が空いている駐車場ならば自動機能を用いなくてもいいだろう、と思うかもしれません。しかし、周りにぶつける心配がないからといって白線をまたいでしまったり、左右どちらかに極端に寄ってしまったりするのはNGですし、駐車することがストレスになるドライバーもいることでしょう。そうした人にとってはありがたい機能になります。

また、最初に設定した駐車位置に対して、リアルタイムに微調整しながら位置を合わせることができるのも「プロパイロット パーキング」の特徴です。今回、試したときにもドライバーのミスで最初の位置設定がわずかにズレてしまったのですが、自動駐車のステアリング操作によってピタリとスペースの中央に停めることができました。

こうした最新テクノロジーについて、日産自動車の浅見 陽さんにお話をうかがいました。

駐車したい場所に近づいたら、センターコンソールにある「プロパイロット パーキング」スイッチ(P AUTOの印があるスイッチ)を押してシステムを起動、車両が検知した駐車スペースをナビ画面で確認後、「駐車開始」ボタンを押して、ふたたび「プロパイロット パーキング」スイッチを駐車完了まで押し続けるだけというのが、リーフにおける作業。これだけで、自動的に前進・後退を切り替え、ステアリング操作を行ない、Pレンジに入れて、パーキングブレーキまでかけてくれます。こうした一連の動作が可能になった点について、浅見さんは次のように言います。

「すべての操作を自動化するためには、操作系すべてのバイワイヤ化(電気信号化)が必須でした。リーフについてはステアリング、ブレーキ・アクセル、シフト、電動パーキングブレーキといずれもバイワイヤとなっていることで、ボタン一つでの操作が可能になったのです」

しかし、こうした機能を実現するにしても多大なコストがかかってしまってはユーザーからすると手の届かないものになってしまいます。その点について質問するとそうではないと教えてくれました。

「カメラと超音波センサー(ソナー)をフュージョンさせていることがプロパイロット パーキングの特徴ですが、いずれのセンサーも珍しいものではありません。カメラはアラウンドビューモニターで実績のあるものですし、超音波センサーも広く使われているものです。ちなみにカメラは前後左右4か所に設置、超音波センサーは前後8個と左右4個の合計12個を使っています。このカメラと最新の画像認識技術によって駐車枠を自動検出することができました。また、超音波センサーにより周囲のクルマや歩行者なども認識していますので衝突が予測されるときには自動ブレーキをかけて停車することもできます」

ということで、運転に自信のないドライバーには強い味方となってくれる「プロパイロット パーキング」ですが、白線のない(かすれている)駐車場では位置を認識できないこともありますし、また夜間や雨天などでも位置を検知できないことがあるなど、まだまだすべてのシチュエーションをカバーするものではありません。そうした点については、今後の開発に期待したいところですが、それについてダメ出しするだけでなく、自動駐車機能の良さを引き出す操作も意識するとより便利に使える面もあるそうです。

「じつはプロパイロット パーキングをうまく利用するためのコツもあります。ディーラー(販売店)に説明できるスタッフがいると思いますので、そうしたスタッフの方にコツを伝授してもらいながら、実際に体感していただきたいと思います」

システムを開発した浅見さんから最後にアドバイスをいただきました。

(山本晋也)

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