最新ニュース、芸能、ネットの話題をまとめ読み

 

なぜ子どもは子どもが描くような絵を描くのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

5歳の娘が自身が描いた芸術作品(最新の傑作は滑り台になっている虹の絵)を見せに来たときはいつも、「これ何?」なんて聞かないように気をつけてコメントするようにしています。でも内心は「脳の中でいったい何が起きたら、こんな絵になるのだろう」と不思議に思っていました。

Fractal Mediaが制作したこちらの動画が、その疑問を解くヒントを与えてくれています。この研究プロジェクトでは、視線トラッキング技術を用いて、子どもとプロのアーティストで絵を描く時の視線の動きがどう違うかを調べました。

被験者らは視線トラッキング用のゴーグルを装着し、同じ情景(セザンヌの有名な絵画『カード遊びをする人々』に似たシーン)を描くように指示を受けます。絵を描くときに、視線がどう動いているのかを調べることで、芸術的なスキルがどのように発達するのかを知ることができます。

私にとって、この研究結果は子どもの親として、また自分自身が子どものような絵を描く大人の1人として、たいへん興味深いものでした。
20180215-kidsdraws01
被験者が描くように指示された情景
Image: Fractal Media

子どもとプロのアーティストでは、絵の描き方にどのような違いがあったのでしょうか?

最初に見るもの:描くべき情景が公開されると、プロのアーティストはまず全体像をざっと見て、要素間の関係を把握しようとしました。一方、子どもたちは、個別のオブジェクトにすぐに集中してしまいました(たとえば、ある少年は、最初に何を描くのかと尋ねられ、”帽子”と答えた)。

情景を観察する時間:もしかするとあなたは、プロのアーティストは情景をすばやく観察し、頭の中に入れた情景をもとに絵を描いていくと考えているかもしれません。実際はその反対です。プロのアーティストは、情景の観察、分析に、子どもたちの約2倍の時間を費やしていました。

プロポーション:プロのアーティストはワインボトルの高さを正確に描いていましたが、子どもたちはボトルを平均して49%以上高く描いていました。つまり、プロのアーティストは、物体と輪郭のプロポーショナルな関係につねに注意を向けていたということです。
20180215-kidsdraws02
Image: Function/YouTube

優先順位:プロのアーティストは、情景内のさまざまな要素の輪郭をざっと描いてから、各要素の細部にとりかかっていました。一方、子どもたちは、1つの要素(人物、帽子、椅子など)を集中的に描いてから、次の要素にとりかかります。プロのアーティストは個々のオブジェクトよりもコンテキストを描くことに力を注ぎ、子どもたちは人物の顔を描くのに多くの時間をかけていました。
20180215-kidsdraws03
プロのアーティストの絵 vs. 子どもの絵
Image: Fractal Media

このプロジェクトは純粋にエンターテイメントを目的としたものですが、脳の発達過程がよく表わされています。あなたの子どもが家族の絵を描く時に、チワワがいつもあなたの肩の上に乗っているのはなぜなのか、これでわかったと思います。ぜひ、お子さんが絵を描き続けようにうまくはげまし、作品の進歩をやさしく見守ってあげてください。

Image: YouTube, Fractal Media

Source: YouTube

Michelle Woo - Lifehacker Offspring[原文

外部リンク(ライフハッカー[日本版])

Yomerumoをフォローする

Yomerumoから人気記事をお知らせします!

Twitter

ライフ最新記事

記事一覧

注目ニュース

> もっと見る


掲載情報の著作権はニュース提供元企業等またはGMOアドマーケティング株式会社に帰属します。記事の無断転用を禁じます。
すべての人にインターネット
関連サービス