【もぐもぐの日】子どもが変わる 学校と家庭が連携し生きる力を育む お手伝い大作戦

OVO

2018/3/10 07:00


 1年生のみそ汁作りをきっかけに、3年生の今もお父さんの弁当を作っている子から届いた手紙。

“先生、今日もお父さんの弁当を作りました。たまご焼きと塩サバとチキンとエビのすり身揚げと、ピーマンとウインナーの炒め物と、ハムで花びらを作りました。お母さんから、魚を焼いている間に揚げ物をしたり、野菜を切ったり、段取りよく料理するコツを教わりながら、作るのにかかった時間、30分でした。慌てて少しやけどしたけれど、「一人であれもこれも全部するのは大変ね」と言いながら楽しみました。お父さんは「おいしそう」と言って喜んでくれたので、それが嬉しかったです。”

初めての弁当作り、おかずはオクラのベーコン巻きやたまご焼きでした。火傷をしながら、家族5人分を2時間かけて作りました。家族みんなが「ありがとう、おいしい」ととても喜んでくれました。その時「一人前になった」「喜んでもらえることはこんなに気持ち良いのだ」と思ったのです。

そんな子どもの姿が、ラーメン程度しか作ったことがない父親を動かしました。「仕事で帰りの遅いお母さんのために夕食を作って、驚かせたい」と子どもと一緒にカレーとマカロニサラダを作りました。母親から「小さいお母さんありがとう。とってもおいしかったよ」と感謝され、彼女は「料理は楽しい、また喜んでもらいたい」と思いました。母親を喜ばせようとした父親の思いやりも背中を押し、「今度はお父さんを喜ばせてあげたい」と父親のための弁当作りが始まりました。

弁当を作っている間は、調理の仕方や食べてくれる家族の反応をあれこそ考えます。切る・炒める・煮る・味付けをする・盛り付けるなどの作業は脳の働きを活発にします。家族の笑顔を想像することは、人間らしい優しい心や豊かな感性、知恵を育みます。

子どもを台所に立たせると、家族のために料理をすることは楽しいと感じ、旬を楽しみ、食材から料理のイメージを膨らませることができるようになります。料理を楽しめる子が大人になると、子どもと一緒に料理を楽しむ親になります。台所は親子のコミュニケーションを豊かにし子どもが学び成長する場になります。子育てを楽しめる、笑顔あふれる食卓は、家族の元気の源です。家庭こそ一番の「パワースポット」だと思います。

佐世保市立広田小学校教諭
福田泰三

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