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「ソー・グッド」オースティン・マホーン(Song Review)

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ブルゾンちえみのキャリアウーマンネタに「ダーティ・ワーク」が起用されたことで、2017年は音楽番組やバラエティなど、日本のメディアに出まくり、大ブレイクしたオースティン・マホーン。2018年も引き続きアイドル・タレント的な活躍が継続されそうだが、本職であるミュージシャンとしての活動を期待しているファンは多いはず。

そんなファンのために届けてくれた、2018年第一弾シングル「ソー・グッド」は、2015年に全世界で大ヒットしたジャスティン・ビーバーの「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン」を下敷きにしたようなトロピカル・ハウス。時代の流れに逆らった感も否めないが、日本の若者にはウケが良さそうな、カラフルなポップ・チューンではある。

この曲は、来日時に「日本の男女は控えめ」と感じたことから、想いを寄せる相手に気持ちを伝える“告白の後押し”という意味を込めて書いた曲、とのこと。とはいっても、告白の方法論を綴っているのではなく、控え目な女性が自信を持てるような男性目線の応援歌。「何も言わなくても大丈夫」、「君は最高って叫びたい」、「君は僕のもの」など、噴き出してしまうほど激甘なフレーズで、女の子たちの自信と勇気を奮い立たせる。告白の後押しというか、“落とす”ための曲という気も……。

グリーンに囲まれたプライベート・スタジオや、バルコニーから見えるオーシャンビューを、自撮りしながら紹介するミュージック・ビデオも、彼氏目線で女子ウケが良さそうな作り。これも、ジャスティンの「ビューティー・アンド・ア・ビートfeat.ニッキー・ミナージュ」(2012年)の二番煎じ感がなくもないが、ファンが文句なしに盛り上がれるなら異論はないし、サービス精神旺盛な作品、という意味では100点満点だろう。非の打ちどころのないこの美しい顔でセルフィー撮影されたら、ねぇ……。

スペインのイケメン・シンガー=アブラハム・マテオと、「イン・ダ・クラブ」(2003年)などのヒットで一世を風靡した50セントとコラボした前シングル「Háblame Bajito」は、2017年に全米でブームを巻き起こした、レゲトンやラテンを取り入れた“責め”の一曲だった。この路線でガツガツいって欲しい気もするが、それは次のアルバムに期待しよう。抜群の歌唱力を活かしたメロウにも、もっと挑戦すればいいのに。

新曲「ソー・グッド」は、現在放送中の「サマンサタバサ」CMソングとウェブ・ドラマのテーマソングに起用され、早くも日本のiTunes PopチャートやLINE Musicデイリー・チャートで1位を獲得している。同曲のプロモーションと、5月~6月に開催されるジャパン・ツアーのために来日することも決定していて、オースティン自身も「会えるのが楽しみ」とファンに向けてコメントを発表。日本での歌手・タレント活動は大成功をおさめたが、アーティストとしての本当の勝負はこれからなのかもしれない。

Text: 本家 一成

◎リリース情報
「ソー・グッド」
オースティン・マホーン
2018/2/28 RELEASE


外部リンク(Billboard JAPAN)

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