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「わろてんか」130話「最後の笑い」いきなり深刻な話に突入

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連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月~土 朝8時~、BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~)
第23週「わろてんか隊がゆく」第130回 3月7日(水)放送より。 
脚本:吉田智子 演出:川野秀昭


130話はこんな話
「わろてんか隊」の慰問公演にリリコとシローも参加。公演は軍人さんに大受けで・・・。

わろてんか隊 上海へ
風太(濱田岳)率いる笑いの慰問団「わろてんか隊」は、出陣式だけでも新聞に大きく取り上げられた。
新聞社と組んでいるのだから、取り上げられるのも当然だ。北村笑店の宣伝をしたいという風太の狙いは当たった。
楓(岡本玲)も元新聞記者だから、上海についたという第一報をいち早く聞きつけてくる。

上海で兵隊たちに「妙な里心がつく」ことを気にする、何やら厳しそうな阿久津少佐(八十田勇一)は、わろてんか隊のモチーフわらわし隊をやはりモチーフにしたであろうと思われる、明石家さんま主演の舞台「七人ぐらいの兵士」(00年、15年)に出演していた。
余談になるが、この舞台、生瀬勝久が脚本を書き、「anone」(日本テレビ 水曜10時~)を演出している水田伸生が演出していた。それこそ、どんな状況でもふざけ続けるさんま(爆笑王の異名をとる漫才師役)の魅力炸裂の、かなり笑って泣ける作品であった。再再演希望。

兵隊たちに「里心がつく」ことを気にする阿久津少佐は、わろてんか隊に、衣裳を着ないで、制服のままでやれと言う。
それはまあ、身一つ、ネタだけで勝負ということだと、皆は前向きに捉える。
だが、ちょび髭キース(大野拓朗)の制服姿は、別のコスプレみたいに見えてしまった。

漫才コンビ またまた復活
リリコ(広瀬アリス)が風太を訊ねてきた。
シロー(松尾諭)の楽団は、戦況の悪化で早くも解散してしまったが、それを風太たちに報告することはプライドもあってできなかったらしい。彼らの生活が苦しそうなので、風太はリリコとシローも「わろてんか隊」に加える。
リリコとシローの漫才も大受け。
だが、みんなは、気づいてしまった。やたらと受けているのは、“最後の笑い”だからではないかと。
公演を見に来た軍人たちは、そのあと前線に向かうのだ。
「責任重大」とリリコは考える。しかも、若い軍人から手紙を預かってしまう。

公演中の音響の仕事に注目したい。
事実を知る前は、漫才のネタの前に先走ったような笑いがかぶって奇妙に感じたが、むやみに笑っていることの現れだったのだなあとわかる。なんとも切ない。

節約や出産奨励
上海は上海で大変だが、大阪は大阪で、締め付けが厳しくなっている。
楓は、「節約や出産奨励」というお題で、どうおもしろく構成台本を書くか悩む。
129話では、「忠義」と「親孝行」ものをと言われていた。
あれあれ、なんとな~く、現代にもこの流れ来ているように思いませんか。大丈夫なんでしょうか日本は。

省略するということ
夢(楽団)破れて暮らしぶりも良くないが、意地で北村笑店に連絡しなかったリリコが、いくら風太たちが上海に来たからといって、のこのこやって来るとも思えない。ここは、風太たちがたまたま立ち寄った店でリリコかシローが働いていて・・・という流れのほうがドラマティックに思うが、尺の問題で省略せざるを得ないのであろう。
作っている人だって、こんなふうにざっくり書きたくないが、いろんな制約のなかでがんばっているのだ(と思う)。
理想は、書きたいことを書きたいようにたっぷり書くことだが、制約があって15分のなかで話を進めないといけない場合、リリコを風太の元にやってこさせ、彼女の事情を台詞で説明させる。もっと時間がない場合、ナレーションで説明する。今回の場合、ナレーションで「上海で、リリコとシローも合流することになりました」とならなかっただけマシだと思うしかない。

「そして隼也もいなくなってしまったんです。どうするんだろ、あと短いのに。まだまだ目が離せないということにしておきましょう。いやきっとそうです」という、3月6日放送の「おはよう日本」関東版の高瀬アナの朝ドラ前のお言葉が思い浮かぶ。130話で隼也(成田凌)は出てきた(孫の藤一郎も)が、確かに、まだまだ目が離せません。宮藤官九郎調だったら「離せますん」「どっちやねん」といったところか。
がんばれ「わろてんか隊」。
(木俣冬)

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