「アートフェア東京2018」クイックレポート 入場無料のロビーギャラリーも見どころ満載!

SPICE

2018/3/8 18:24


2018年3月9日(金)~11日(日)にかけて一般開催される、日本最大級の国際的なアート見本市「アートフェア東京2018」。8日(木)に実施されたプレスビューより、本フェアの見どころをいち早くレポートする。

今年で13回目となるアートフェア東京では、「Art is Life」をテーマに、さまざまな企画を展開している。東京国際フォーラムのホールEで開催されるメインイベント「Galleries」はもちろん、入場無料のロビーギャラリーにて催されている4つのイベントにも注目だ。

今年はアウトサイダー・アート作品が選出! 「Art Car MIRAI」

Art Car MIRAI
Art Car MIRAI

今年も、アートフェア東京の入り口を飾るアートカー。「領域を超え、多様な表現者にひらかれた未来社会」を目指し、公募により選ばれた浅野春香さんの作品《シワの絵》が、トヨタの燃料電池自動車「MIRAI」を覆う。

浅野さんは、20歳の時に統合失調症を発症し、29歳から本格的に作品制作をスタートした、いわゆる「アウトサイダー・アート」の作家だ。さまざまなバックグラウンドを持った芸術表現であるアール・ブリュットの分野においても、多様な表現者や若手アーティストの育成を支援するという想いも込めて、今回浅野さんの選出に至ったという。

《シワの絵》は、切り開いた米袋をキャンバス代わりに描かれた作品だ。カラフルでユニークな線のリズムと、平面から立体に再構成された遊び心いっぱいの一台をぜひ間近で堪能してほしい。

各国駐日大使の推薦作家による9カ国の国際展
『World Art Tokyo — パンゲア・テクトニクス —』



今年初開催となる本展は、9ヶ国の駐日大使が推薦する、今後グローバルな活躍が期待されるアーティストの国際展だ。本展のキュレーターは、第7回モスクワビエンナーレでもアシスタントキュレーターを務めた、東京藝術大学大学院の学生・黒沢聖覇さん。タイトルの『パンゲア・テクトニクス』とは、約2億5千万年前の地球にあった超大陸「パンゲア」が、地殻変動を経て現在の6大陸に分断したという地質学的仮説をもとに作った造語だそう。
黒沢聖覇
黒沢聖覇

本展には、玄武岩という自然環境と直接的に結びつく物質性を扱う彫刻から、蛍光灯という極めて都市的な素材を用いたインスタレーションまで、多種多様な作品が並ぶ。これについて黒沢さんは、「こうした作品は、自然環境と現代の人工環境が衝突し、ずれ込み、変形していく今の地球環境を反映しています」と語る。地域の土着性や宗教文化といった、さまざまな“ものがたり”を体感できる展示空間に注目だ。
(左)Yochai Matos《The Crying Artist》2018年、(右)Federico Uribe《Hang me out to dry》2016年
(左)Yochai Matos《The Crying Artist》2018年、(右)Federico Uribe《Hang me out to dry》2016年
(手前中央)Olivier Sévère《Entre-temps(In the meantime)》2016年
(手前中央)Olivier Sévère《Entre-temps(In the meantime)》2016年

芸術系大学6校が集まる展覧会
『Future Artists Tokyo— スイッチルーム —』



続く『スイッチルーム』も、キュレーターを務めるのは大学生たちだ。本展では、日本を代表する芸術系大学の学生キュレーター6名がチームとなり、東京藝術大学、筑波大学、女子美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、武蔵野美術大学の6大学から選ばれた12名の学生作品を展示している。

キュレーターの内海潤也さん(東京藝術大学)は、「どれかひとつの作品が主役になるというわけでもなく、それぞれの作品が有機的に繋がってコラボレーションしているかのような空間に注目してほしい」と話す。展示会場の天井はガラス張りということで、日中に自然光が入る時と、徐々に陽が陰っていった時の展示風景の変化も楽しめるとのことだ。

【学生キュレーターチームへのインタビューはこちらから】
芸術系大学6校が集まる展覧会、学生キュレーターにインタビュー アートフェア東京2018『Future Artists Tokyo—スイッチルーム』
『スイッチルーム』展示風景
『スイッチルーム』展示風景
(右手前)志澤京香《取り巻く願い》2016年、(奥)阿部智子《聯/断 triage INS-4》2017年
(右手前)志澤京香《取り巻く願い》2016年、(奥)阿部智子《聯/断 triage INS-4》2017年

気鋭の11ギャラリーが個展ブースを展開する「Projects」



「PROJECTS」では、これから国内外のアートシーンで活躍が期待される若手を中心に、11軒の現代アートギャラリーがズラリと並ぶ。こちらも、絵画はもちろん、写真や現代根付、インスタレーションまで、今後注目のアーティスト11名の作品を展示・販売している。
アイランド(island JAPAN)
アイランド(island JAPAN)

入場無料のロビーギャラリーだけでも、見どころ満載の「アートフェア東京2018」。「Galleries」目当ての方はもちろん、会期中に有楽町近辺を訪れる機会がある方も、ぜひこれらのイベントに立ち寄ってみてはいかがだろう。

【「Galleries」のレポートはこちらから】
「アートフェア東京2018」レポート 歴史に残る名画から若手アーティスト作品まで、過去最多の164ギャラリーが出展!

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