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さよなら、ル・マン──栄光を纏ったポルシェ マカン

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赤・水色・紺の“マルティーニ・ストライプ”は、最も有名なカラーリングのひとつ


ポルシェが作るのは市販車だけではない。レーシングカーのコンストラクターとしても輝かしい実績を誇る。なかでも、世界3大レースのひとつ、ル・マン24時間でのポルシェの強さは有名だ。これまでに歴代最多の19勝を挙げている。

しかし、ポルシェは2017年7月、この年限りでWEC(世界耐久選手権)とル・マン24時間レースでの活動を終了するという衝撃的な発表を行った。

その節目となる年の終わりに公開したのが、過去にル・マン24時間を戦ったマシンのカラーリングを施した5台の特別な『マカン』だ。撮影場所にはシンガポール内にある5つの象徴的なスポットが選ばれた。

下の写真は、赤・水色・紺の「マルティーニ・ストライプ」を纏った『マカン』。マルティーニとはイタリアの酒造メーカー、Martini & Rossi(マルティーニ・エ・ロッシ)のこと。ポルシェのル・マン参戦マシンのうち、最も有名なカラーリングのひとつがこのマルティーニ・ストライプである。

1982年のル・マン24時間で表彰台を独占した“ロスマンズカラー”と“ピンク・ピッグ”


「ロスマンズカラー」も、1980年代から1990年代にかけてのモータースポーツシーンでおなじみのカラーリングだった。

Rothmans(ロスマンズ)は、BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)の前身となったイギリスのタバコ・ビールメーカー。 1990年代のWGP(ロードレース世界選手権、現在のMotoGP)でこのカラーを纏ったホンダ『NSR500』が大活躍したのを覚えている人も多いはずである。

1982年のル・マン24時間では、ロスマンズポルシェの『956』が圧倒的な強さを見せ、1位から3位を独占した。


一方、こちらの鮮やかなピンク色のカラーリングが施されたル・マン参戦マシンを知っている人は、かなりのポルシェファンかレース通に違いない。

これは通称「ピンク・ピッグ」と呼ばれるカラー。赤の文字と点線は、ドイツ語で豚肉の部位を表している。ポルシェは1971年のル・マン24時間にフランス製のエアロパーツを採用して丸みを帯びたボディの『917』を投入。そのスタイリングが豚をイメージさせたことから、ポルシェデザインスタジオがこのユニークなカラーリングを考案したのだ。

ちなみに、ピンク・ピッグの『917』はマシントラブルによってリタイヤに終わっている。

『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが駆った『917』のカラーリング


下の『マカン』に施された赤と白が印象的なカラーリングは、「ザルツブルクカラー」だ。

ポルシェが成し遂げた19回の優勝のうち、その記念すべき1勝目を挙げたのが、今から48年前に行われた1970年のル・マン24時間だった。マシンはポルシェザルツブルクの『917KH』。そのときのカラーリングがこのザルツブルクカラーである。


最後の5台目となる『マカン』が纏ったのは、水色とオレンジのコンビネーションの「ガルフカラー」(トップ写真)。もしかすると、マルティーニ・ストライプより有名な色かもしれない。

これはアメリカ発祥の石油ブランドであり、かつて「セブン・シスターズ」を形成した石油メジャー、Gulf Oil(ガルフ・オイル)のイメージカラーだ。

ポルシェは、1970年と1971年のル・マン24時間にガルフカラーの『917』で出場(下の写真)。しかし、この色を見て多くの人の脳裏に浮かぶのは、1971年に公開された映画『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが駆った『917』かもしれない。

ル・マン24時間を辞し、2019年から「フォーミュラE」への参戦を決めたポルシェ


ル・マン24時間を去ったポルシェは、2019年からフォーミュラEに参戦するという。フォーミュラEとは、もちろん、EVのフォーミュラカーで争うチャンピオンシップだ。

ポルシェは2025年に向けて、従来のピュアGTスポーツカーと『ミッションE』のようなEVスポーツを並行して開発していく方針を掲げている。そのためには、ル・マン24時間よりフォーミュラEへの参戦のほうが戦略に合致する。

寂しさはあるが、これも時代の要請。フォーミュラEでも、マルティーニ・ストライプやガルフ・オイルカラーのような、のちに伝説となるカラーリングのマシンが生まれるに違いない。


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