高良健吾&城田優「バイバイ、ブラックバード」の魅力を語る【インタビュー前編】

ザテレビジョン

2018/2/17 22:30

伊坂幸太郎の同名小説を映像化した「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」が、2月17日よりWOWOWプライムにてスタートする。

伊坂作品が連続ドラマ化されるのは今回が初。主人公・星野一彦を高良健吾、謎のヒロイン・繭美を城田優が演じる。

借金のかたに連れ去られることになった星野は、監視役の繭美に、連れ去られる前に5股をかけていた恋人たちに別れを告げたいと懇願する。繭美の監視を条件に、星野は5人の女性に別れを告げる“お別れ行脚”を始める。

今回、初共演の高良と城田にインタビューを行い、お互いの印象や役作りについて、作品の見どころなどを語ってもらった。

■ 高良&城田が明かす役作り秘話

――初共演してみた感想から教えてください。

高良:お会いするまで(城田に対する)イメージをはあまり持たずにフラットな状態だったんですけど、実際にお会いしてすごく優しくて頭の回転が速い方だなと思いました。

城田:僕も同じですね。共通の友達がいるというわけではないので、どういう人かは分からなかったのですが、わりとクールで寡黙な、若いころの高倉健さんのようなイメージでした。でも初めて会った時から、すごく熱いのが伝わってきて、気の合う感じがあって、すごくうれしかったですね。

――今回、借金を抱える“5股男”と謎のヒロインというユニークな役に挑戦されていますが、どういった役作りをされたのでしょうか?

城田:健吾は本当に5股していました!(笑)

高良:(苦笑)。実際の役作りは、目の前で起きていることに迷わないということを意識していました。

城田:5股をかけているという自覚がない人だからね。

高良:みんなとちょっとずれた誠実さのある、ばか正直な人物だと思います。

城田:最近、星野の気持ちが分かるんですよね。女性に対してというか、いろいろな人に助けや意見を求められたりすると、みんなにちゃんと接してあげたいというのがあって…この延長線上に星野がいるんだなと。

高良:確かに星野はそうかもしれないですね。

城田:そういう意味では5股男というよりは、ばか正直で、ちょっと残念な失敗をしてしまったが故に、連れ去られることになってしまった、いいやつなんですよ。

■ 城田「女優が調子に乗っちゃう気持ちが分かった」

――城田さんは今回の女性役のために脱毛もされたと伺いました。

城田:脱毛しましたよ。本当に一回やっただけで二度と生えてこないの。

高良:不思議だよね。

城田:最初は毛がない手が気持ち悪かったですけど、慣れましたね。あとはエステも通って、女性らしいフェイスラインを作っていただきました。女性らしい女性を演じるという訳ではなかったんですけど、女性の役なのでブラジャーもしていました。

――女性のしぐさを研究されたりもしたんですか?

城田:あまりしてないです。繭美は女性らしく生きている人じゃないんですよね。監督にも元々、「女性っぽくしなくていい」と言われていたんです。メークやネイルはしているんですけど、手の動きとか角度とかは意識せずに、普段は女であるということをあまり出したくない、でもふいに無意識なときに女性が出ちゃうんですよ。

だから、繭美を演じている中で無防備な瞬間になれば、勝手に女性らしくなるという感じでした。でも、一応女性のつもりでやっていましたし、変な話ブラジャーを着けると女性の気持ちになるんですよね。

高良:僕が触ると恥ずかしがるんですよ(笑)。

城田:(笑)。本当に恥ずかしくなるんですよ。着替えているときにのぞかれたりすると、「ちょっとやめろよ!」みたいな(笑)。皆さん(女性)もたぶん男っぽいカツラをかぶって、ひげを付けたりすると、男っぽい感覚になると思うんですよ。それと一緒で、カツラをかぶって、衣装を着て、ブラジャーをすると、どこかで女性っぽくなる感覚がありました。

――繭美のメークはどれくらいかかっていたんですか?

城田:最初1時間半くらいかかっていて、だんだん慣れていって1時間、最終的には40~50分になりました。女優さんの入り時間でした。ベースから眉毛やまつげまで全部やるから時間はかかりましたけど、メークさんがやってくれるので楽でしたね。全部やってくれるから、女優が調子に乗っちゃう気持ちが分かりましたね(笑)。本当に全部やってくれるから! 爪から髪の毛、マッサージもしてもらって…これで女優は調子に乗ってしまうんだなって(笑)。

高良:勘違いしちゃう?

城田:そう。これで私はすごい!みたいな勘違いをしちゃうんだろうなって思いました(笑)。

――高良さんから見て、城田さんのヒロインぶりはいかがでしょうか?

高良:何の違和感もなく。この現場に入る前に繭美役は誰なんだろう?と思っていたんですけど、優くんと聞いたときにこういう攻め方があるんだと思って、めちゃくちゃそれが楽しみでした。

(森義隆)監督も優くんも女性っぽくキャラクターや声を作るわけでもなくて、そこがすごく面白かったです。あと、繭美に感じる色っぽさというのは、優くんが元々持っている品の良さなのかなと思うんですよね。だから繭美が下品過ぎない。

城田:そう?(笑)

高良:言っている言葉とかは下品というか明らかにゆがんでいるのですが、許せるし見ていて痛快です。

■ 過酷な撮影現場?「森監督は追い込むイメージ」

――今回の撮影で大変だったことや苦労されたことはありますか?

高良:今回は真夏に真冬の設定の撮影をしたので、それが何より大変でしたね。

城田:本当にそう! 7、8月の一番暑い中で2カ月間撮影していたんですけど、ずっと冬服だったので、めっちゃきつかったですね。

高良:しかも優くんは冬物の上着を着てカツラかぶっているし。

城田:暑かったですね。

高良:汗も出るじゃないですか。それに対する体力の持たせ方は大変でした。

城田:一日丸々朝から晩まで部屋でのシーンとかもあったんですけど、部屋のシーンは音が入っちゃうからエアコンも付けられなくて。

高良:部屋のシーンは一日で終わらせるんです。

城田:だから10ページくらいあるような分量が多いシーンをずっとやるんですけど、登場人物が3人なのでせりふも多くて、俺と健吾はずっとしゃべっているし、暑さと頭脳労働のせいで意識がもうろうとしてきたりして。

高良:せりふは多かった。(カットを)割らないし。

城田:そういういろいろな関係でとにかく大変でした。

高良:初めてこんな真夏に真冬の撮影をしました、すごくきつかった。

城田:それで言うと、「女優だね」と言われることがあって。僕は顔に汗をかかないんですよ。「他の男性がやっていたら成り立たなかった」ってみんなに言われます。それだけが不幸中の幸いです。映像を見ると冬っぽいですけどね。

高良:うん、冬っぽいですよね。

城田:でも真夏ですから、セミもずっと鳴いていて…セミによるNGが何回あったことか(笑)。

――きついといえば、高良さんは1話でラーメンの大食いにも挑戦されているんですよね。

高良:あれはきつかったです。普段そんなにラーメンを食べる訳じゃないので。

城田:あの日、何カ月かぶりに食べたんだよね?

高良:そうそう、グルテンフリーしていたからね。調子良かった時にラーメンの大食いをやったのですが、何か体調が悪くなってしまって…。

――実際どれくらい食べられたんですか?

城田:見ていましたけど、監督が長回しするんで4、5杯分は食べているんじゃないかな。

高良:そうですね。ただそんなに使わないだろうなと思ったら結構使われていて…。

城田:しかも、それが臨場感あるというか。「無理しています」という芝居をしているんじゃなくて、本当に無理みたいな。たぶん監督の狙いだったんだと思います。「今日は食ってもらうよ~」て言っていたよね。

高良:言っていたね。森監督はそういう追い込むイメージです。1番追い込まれたのはそこかな。

城田:1話でいきなり(笑)。

【インタビュー後編に続く】(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/137701/

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