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「MASKMEN」5話。斎藤工マスクを脱ぐ「僕じゃなくてもいい」くっきーとの別離

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楽屋からくっきーが去った後、斎藤工はテーブルの上にある人印(ピットイン)のマスクを見ながらつぶやいた。

「被りたくないですね、正直。もう被れない」

時は2017年11月18日。場所はヨシモト∞ホール。斎藤工がマスクを脱ぐ決断をしたのはなぜか。『MASKMEN』(テレビ東京系)。第5話のタイトルは「岐路」。


くっきー、成功を祈願する
前回、人印のネタを改良したくっきーは、次のライブ出演を決めていた。11月18日、ヨシモト∞ホールで行われる「ファースト∞ライブ」。出演者リストには相席スタート、ジャングルポケット、おかずクラブなど実力派が揃い、斎藤工も「こんなメンバーでやるんですか!?」と驚く。

それもそのはず。「ファースト∞ライブ」は東京よしもと若手のトップ集団(ファーストクラス)を中心にしたライブなのだ。ヨシモト∞ホールでは、若手芸人をファーストクラス、セカンドクラス、サードクラス、トライアルクラスの4クラスに分け、熾烈な生き残り競争が行われている。トライアルクラスが500組なのに対し、ファーストクラスになれるのは約15組だけだ。

そんな場所にグレープカンパニー所属の新人(芸歴2ヶ月)が出演するのである。アウェー感この上ない。

ライブ当日。本番3時間前に合流し稽古を重ねる二人。「他の仕事より何より恐ろしいです」と緊張を隠せない斎藤工に、くっきーは「お守り買ってきたんですよ」と包みを渡した。中身は十番稲荷神社の「順調成功祈願」のお守り。ボケだと思っていたのか「本当のやつじゃないですか」と驚く斎藤工。

くっきーは空き時間に自ら神社に行き、人印の成功を祈願していたのだ。お守りと一緒におみくじ(未開封)も買ってきていた。斎藤工が封を切ると中身はなんと「大吉」。「マジすか!やりましたね」と喜ぶくっきー。「神頼みというわけではないですけど、なんか心の支えにね」と、斎藤工の背中を押す。

ただ、画面に映ったお守りの文面をよく見ると「商売 ひそかにすれば吉」の文字がある。これから舞台に立つというのに、「ひそかにすれば」とは穏やかではない。

人印、大喜利で出した「答え」
斎藤工はマスクを被り、人印としてヨシモト∞ホールに入る。誰にも斎藤工とバレてはいけない。マスクを取らず、一言もしゃべらぬままリハーサル。照明や音響はくっきーが全部指定した。19:00。満員の客席を前にライブがスタートする。客席からの笑い声が漏れ聞こえるなか、楽屋ではくっきーと人印が向かい合っていた。

くっきー「とうとう巣立ちの時間が来ましたね。僕というエアポートから旅立ってください」
人印「いや、まだまだこのエアポートにいたいです」
くっきー「……泣けてくるでしょ」

いよいよ人印の出番。真っ暗な舞台の上、スポットライトに浮かび上がる人印。客席の反応は……爆笑どころか戸惑いに近い。

前回、斎藤工はネタ中に用意された大喜利(「どうしてパンチを避けられるのか」を舞台上でスケッチブックに書いて出す)に戸惑い、学者芸人・サンキュータツオにアドバイスを求めていた。くっきーが「客層で判断して」と即興性を求めたのに対し、サンキュータツオは「事前に用意してもいい」と安全策を提案。どちらの意見を取るか、斎藤工は悩んでいた。

その下りが近づく。「なにかやってたの?」のフリに反応し、人印がマジックを走らせる。効果音と共に出した答えは「公文式」。教科書通りのきれいな回答。サンキュータツオ側の意見を取ったのか。

その後は稽古通り、パンチを避けながらバタフライナイフで腹をめった刺しにし、舞台上にひざまづき、暗転して終了。客席からの笑い声は、最後までほとんど聞こえなかった。

「これは僕じゃなくてもいい」
楽屋に戻ってきた二人は無言だった。うなだれる斎藤工。宙を見るくっきー。放送でもたっぷり30秒近く無言の時間が流れる。

斎藤工が気になったのは、出番後のトークコーナーのことだった。コーナーでは人印のプロデューサーとしてくっきーも舞台にあがり、他の芸人や人印をいじって笑いに変えていた。人印は一言もしゃべらない。斎藤工は思った。「これは僕じゃなくてもいい」

斎藤工「結局、くっきーさんがそこでどう答えるかで笑いが起こるんだったら、変な話、僕はマネキンでもいいんじゃないかなって……」

「いやいや斎藤さんだからやってることですけど」と言うくっきーに目を合わさず、声を震わせ斎藤工は続ける。

斎藤工「与えられたものをやるっていうことに、執着しすぎていたんじゃないかと思うんです」「今日感じたことは、くっきーさんのお庭で飼われてるなっていう。首輪が小屋からついたまま、その半径でいるピン芸人だなって」

そもそも、「匿名」「覆面」「くっきーの世界観」で芸人を始めたのは斎藤工だ。くっきーも「斎藤さんというものを消して(ネタ)を作らなければならないと思っていた」と言う。マスクの外側をできるだけ強固にしてきたからこそ、内側が「交換可能な存在」になってしまった。

これまで人印になりきろうとし、「内側」を受け入れてきた斎藤工だったが、ライブに出たことで考えが変わった。大きな要因は「笑い声」だ。

斎藤工「ジャンポケさんのネタを袖で見させてもらって、的確にお客さんのニーズに応えていくっていう種類の、スゴいネタだなって思って。目指すところがズレてきている気がしたので……」

芸人になるからにはみんなに笑ってほしい、と斎藤工は言う。ウケなければ芸人になれない。今はウケなくても「シュールなネタだから」とくっきーの世界観のせいにできてしまう。ならば、くっきーから離れなければ芸人になれないのではないか、と。

ただ、この主張にはモヤモヤしたものが残る。では、くっきーのネタがウケていたら、斎藤工は芸人になれたのか? ウケたことも「くっきーの世界観」のせいにできないか? コンビの片方がネタを書いている芸人たちは、離れなけば芸人になれないのか?

くっきー「そやったら、まぁええんちゃいます? 斎藤さんからのネタのオファーで僕は作らしてもらてるだけなので」「ウケたいんなら別の人にネタ書いてもらったほうがいいと思います。……僕はこういうネタしか書けないので、だから、僕は全然大丈夫なんで、他の人に頼むなりしたらいいと思います」

すんませんおつかれさまでした、と、くっきーは楽屋から去った。
僕はくっきーさんから離れます、と、斎藤工はカメラに宣言した。

「自分が面白いと思うもの」と「世間が面白いと思うもの」は違う。くっきーは前者を取り、斎藤工は後者に傾いた。

今夜2月16日放送の『MASKMEN』(テレビ東京系)では、バイきんぐ小峠が登場。予告では小峠が「工くんはこういうのやりたいっていうのはあるの?」とストレートに問う。 第6話のタイトルは「苦悩」だ。

(井上マサキ)

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