【泊まれるアート】高円寺の新ホテル「BnA HOTEL Koenji」が、高円寺の新たな“入口”になる

じゃらんnews

2018/2/15 12:00




「遠くへ行きたいな」
「非日常の気分が味わえる場所、どこかにない?」

そう思ったら、東京・高円寺の「BnA HOTEL Koenji(ビーエヌエーホテル コウエンジ)」はいかがでしょう?

BnA HOTEL Koenji
BnA HOTEL Koenji

「BnA」は、「the Bed And Art project(以下、BnAプロジェクト)」の略称。

その名のとおり「泊まれるアート」をコンセプトにしたこのホテルは、旅行者と日本のアーティストの接点を生み出す数少ない交流地点。

“高円寺という街にアクセスできる不思議な場所”に、さぁ一緒に出かけましょう。

記事配信:じゃらんニュース
1階はカフェ・バー。2階、3階は1フロア貸切の客室!

フロント兼バースペース

訪れる人を迎えるのは、1階のフロント兼バースペース。
壁には毎月展示内容が変わる、高円寺ゆかりのアーティストたちの作品が並びます。

バー

このバーは宿泊客以外のビジターも楽しめる空間。

高円寺在住の来店客が店員でもないのに「いらっしゃい!」と声をかけてくれたり、「この絵を描いたの、私です」なんて、作品を描いたアーティスト本人がグラスを傾けていたりすることも。

客室

気になる客室は、2階と3階。それぞれ1フロア貸し切りタイプの部屋になっています。

特筆したいのは、それぞれの部屋のデザインを手がけているのがBnAプロジェクトに賛同した日本人アーティストという点。アーティストが数ヶ月かけて「作品」にした部屋に泊まれるのが 、BnA HOTEL Koenji の醍醐味のひとつ。

高橋洋平 二階 客室
たとえば2階は、ライブペインターとしても活躍する高橋洋平さんの作品。
「Into the foreign」と名付けられた部屋は、壁に描かれた狼が今にも動き出しそうな躍動感を生み出しています。

Ryuichi Ogino 3階 客室
ちなみに今回筆者が宿泊した部屋は、Ryuichi Ogino さんが作った3階の客室、「Ten」!

Ryuichi Ogino 3階 客室
部屋にはいるとまず目に飛び込んでくるのは、鮮やかなイエローの照明。そしてRyuichi Ogino さんが「黄金比を意識した」という幾何学模様です。

Ryuichi Ogino 3階 客室

Ryuichi Ogino 3階 客室

数分部屋に滞在しただけで、なんだか気分は宇宙船の中に紛れ込んでしまったよう。

一時間後には、「もしかしてこのベッド、眠ったらどこか遠くへワープできたりするのでは」なんて気持ちすら、芽生えてきます……。

Ryuichi Ogino 3階 客室
とにかく内装が凝っていて、随所に遊び心が散りばめられている。さながら美術館にいる感覚。

スイッチ Ryuichi Ogino 3階 客室
電気のスイッチもちょっぴり不思議。「これ、どうやって使うのかな……?」と迷ってしまう。

Ryuichi Ogino 3階 客室
おもむろに部屋に置いてあるこの棒は、一体何?(後ほどインテリアだと教えていただきました)

カーテン Ryuichi Ogino 3階 客室
カーテンは、陽が射すと透けて幾何学模様が浮かんできます。

洗面所 トイレ
もちろん洗面所やトイレも、洗練されたデザイン。
泊まれるだけじゃない。イベントも楽しめます。

BnA HOTEL Koenji

BnA HOTEL Koenji の楽しみ方は、ただ宿泊するだけではありません。

たとえば地下は、ギャラリー兼イベントスペース。1階のバーと連動し、月ごとに変わる展示のオープニングパーティーで盛り上がります。

宿泊した日がイベント当日なら、席がある限りは当日参加OK! 宿泊客の7割は外国籍の方で、クリエイターや建築家の滞在も多いというから、普段あまり関わることのない刺激的な人々と出会えるかも。

イベントは事前にSNSで告知されることが多いので、興味のある方はぜひチェックを。

■参考:
BnA HOTEL Instagram https://www.instagram.com/bnahotel/
BnA HOTEL frontdeskbar Instagram https://www.instagram.com/bna_frontdeskbar/
Bed & Art Project - BnA hotel https://www.facebook.com/BNAHOTEL

イベント BnA HOTEL Koenji

イベント BnA HOTEL Koenji

けれど、なぜ、ホテルにこんなスペースを作ったの?
そもそも、なぜこんなに「イケてる空間」が高円寺にあるの……?

その疑問に答えてくれたのは、BnAプロジェクト共同代表の田澤さんです(これがまたイケメンなのだ!)。
アドリアンさん 田澤さん左)バーテン兼DJのアドリアンさん 右)田澤さん
BnAプロジェクト創設者は、福垣、田澤、前田、大黒さんの4名チーム。
アートコミュニティが息づく、高円寺という街全体に惹かれてやってきた

「もともと『建築にアートを取り入れる』というテーマで活動していた福垣と、外資系コンサル出身の僕と前田がまず出会いました。僕自身もアートにはずっと興味があって、海外の美術館をめぐったり、自分で創作活動をしたりしていた背景があって。

そこに高円寺のアートコミュニティの中心人物となっていた大黒が加わり、BnAプロジェクトが形作られていった流れです」
BnAプロジェクト左から、田澤さん、福垣さん、大黒さん、前田さん
この4名全員が、現在高円寺在住。大黒さん以外の3名は、その前は港区に住んでいたそう。高円寺に引っ越した理由は、「こっちの方が断然楽しい!」からなのだとか。

BnA HOTEL Koenji

「高円寺は、コミュニティがすごくしっかりしている街だと僕らは感じています。

たとえば恵比寿で飲んでいても、偶然隣の席に座った方と話すことってあまりないですよね。たとえ話すことがあったとしても、みんな恵比寿に住んでいるわけではないから、次に会う可能性はものすごく低い。

でも、ここ(高円寺)は飲みに行って隣に座った人は、大体みんな高円寺に住んでいる(笑)。そして、次にどこかに飲みに行ったら、また絶対に出会います。それを繰り返していくと、いつの間にか知り合いがどんどん増えるという仕組み。

高円寺って、快速は停まらないし駅ビルがあるわけじゃないし、特段便利な街ではないと思います。けれどわざわざみんながここを選ぶ理由は、やっぱり『高円寺が好きだから』」。
BnA HOTEL Koenji

もともと音楽の街として発展した高円寺。地方から上京してきた「おもしろいこと好き」な人たちが住み着き、現在60歳以上になった先輩方が一世代目の街だからこそ、アートコミュニティが根付ける懐の深さがあったと田澤さんは話します。

「みんな、変な高円寺が好きなんです。町の年長者さんたちの目下の心配事は、『息子たち世代の時代がきたら、駅ビルやチェーン店ができて町が変わってしまうのではないか?』という可能性。

時折『よくアートホテルなんてコンセプトの場所づくりを、町の方に許してもらえたね』と感想をいただくことがありますが、高円寺はそんな背景があるので、むしろ『頑張ってくれ!』と応援してもらえました(笑)。おじいちゃん世代がそう言ってくれるって、めちゃくちゃ格好いいと思いませんか?

こんな町はそうそうない。僕らは本当に高円寺が大好きです」。
高円寺

田澤さんのように、高円寺に暮らす人だからこそ見える「しっかりしたコミュニティ」が、たしかに高円寺にはあるようです。そしてそれは、普通なら住まなければ体験できないあたたかなつながり。

BnA HOTEL Koenji の本当の狙いは、そこです。「泊まれるアート」を軸に、高円寺というディープな町のコミュニティにもアクセスできるーー。まさにここは、高円寺の「入り口」であり、最初の拠点なのです。
これからも変化し続ける高円寺と、BnAプロジェクト

BnAプロジェクト

実は、BnAプロジェクトの構想はまだ完成していないそう。

「最終目標は、レストランやスパなど地元の商業施設と提携し、街中にアートルームを散りばめて、クリエイティブ・コミュニティーとして高円寺全体をホテルにすること。

近い未来には、高円寺エリア内に30~40部屋のアートルームを展開したい」と田澤さんは語ります。
BnAプロジェクト最近は、高円寺エリアのウォールアート創作にも力をいれているBnAプロジェクトチーム
取材の帰り道、田澤さんに教えてもらった高円寺のおいしいお店をめぐりながら、私はちょっぴり高円寺に住みたいなと思い始めている自分に気が付きました。
CURRY BAL くじら インドカレー立ち寄った「大一市場」の「CURRY BAL くじら」のインドカレー
BnA HOTEL Koenji は、いつもと違う終末の過ごし方が叶う場所、非日常が味わえるまったく新しい空間です。

次の週末は、BnA HOTEL Koenji で小さな旅をしませんか?

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