イ・ビョンホンが大絶賛! 衝撃的すぎるシナリオの中身とは?

ananweb

2018/2/15 17:00



日々の忙しさを言いわけにいろいろなことを後回しにしていませんか? そこで、仕事に追われてばかりで、大切なことを見失いがちな人にオススメしたい映画をご紹介します。それは……。

■ イ・ビョンホン主演最新作『エターナル』!

【映画、ときどき私】 vol. 142

韓国にある証券会社で支店長を務めるカン・ジェフン。英語教育のためにオーストラリアに留学させた息子と妻とは離れ離れに暮らしていた。ところがある日、ジェフンの会社が膨大な不良債権を出して破綻し、一瞬にしてすべてを失ってしまう。

失意のなか、ジェフンは家族が暮らすシドニーを訪れるが、そこで隣人の男性と親しくする妻の姿を目撃することに。そして、妻子の日常を密かに探り始めたジェフンだったが、そこにはある驚愕の真実が隠されていた……。

“超一級のサスペンス” と呼ぶにふさわしいほど、最初から最後まで息を飲むミステリアスな展開が繰り広げられている本作ですが、その裏側や見どころについてこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。

■ 本作で長編デビューを果たしたイ・ジュヨン監督!

もともと韓国の巨匠イ・チャンドン監督のもとで脚本を練り上げていたというイ・ジュヨン監督ですが、今回は人気俳優ハ・ジョンウさんが代表を務める映画制作会社によって制作が決定。さらに、主演にはハリウッドスターとしても活躍するイ・ビョンホンさんを迎えるという豪華な布陣が揃ったことでも注目を集めています。

■ 新人監督の初長編作に韓国映画界を代表する方々がこれだけ集結することは珍しいと思いますが、いかがですか?

監督
 最初からこんな素晴らしい方々が集まるとは思ってもいなかったので、ものすごく大きなプレッシャーを感じました。脚本を作っていくなかで、イ・チャンドン監督の指導を受けることになり、企画にも参加していただけることになりましたが、そもそも私はこの映画が商業映画になるとは考えてもいなかったんです。

そんななか、イ・ビョンホンさんが出演しますと快くおっしゃって下さってから大きな話になり、ハ・ジョンウさんの制作会社にも加わっていただいたので、すべてが終わってみたら、華やかなメンバーが揃っていたという感じでした。でも、そのぶん観客の方たちの期待値がすごく高くなっていたので、それに対するプレッシャーも大きかったですね。

■ 脚本を作る過程でイ・チャンドン監督から影響を受けたことはありますか?

監督
 私はもともと広告関係の仕事をしていたので、どんなふうに見せるかということをこれまでは大切に考えてきました。でも、イ・チャンドン監督のもとで勉強していくなかで、何を見せるかということ以前に「人間とは何か」ということについて悩んだり、人間を見つめる眼差しが大事なんだということを教えていただきました。なので、生きている人たちに対する視線が変わったというのが、一番大きな影響を受けた点ですね。

そうして作られた脚本に対して、イ・ビョンホンさんは「10年ぶりに素晴らしい小説を読んだかのような、心に深く響く作品」と大絶賛。実際に脚本を読んだあとはその余韻でしばらく呆然としてしまったそう。

■ イ・ビョンホンさんから高く評価されたことに関してはどう感じましたか?

監督
 私が思っている以上に褒めていただいたので、「褒められすぎだな」と思って、それもプレッシャーにはなりましたね(笑)。というのも、私は新人監督ですし、これまでのフィルモグラフィーをまったく知らない方たちからは、「どうしてそんなに大騒ぎしているんだ?」と言われていたからなんです。

ただ、イ・ビョンホンさんは韓国公開して1年が過ぎたいまでも、インタビューでは自分が好きな映画として必ずと言っていいほどこの作品を挙げて下さっています。なので、本当に感謝していますし、何よりもうれしいです。

■ 本作では、驚きのラストを迎えますが、演出でこだわった点を教えてください。

監督
 まずはイ・ビョンホンさんの姿が変わらないというところに重点を置きました。今回、イ・ビョンホンさんは9割近くのシーンに出演していますが、最後まで姿がほとんど変わっていないので、観客のみなさんにもそこに注目して欲しいなと思っています。

もちろん伏線もいろいろとありますが、ここで驚いて欲しいとかこの伏線を知って欲しいというのは特に考えていません。韓国では、結末を知りながら再度観て下さる方もいらっしゃったくらいです。

■ 今回はオーストラリアでのシーンが大半でしたが、舞台をオーストラリアにしようと思ったきっかけは?

監督
 以前、コマーシャルの仕事をしていたときに撮影でよく訪れていた場所なんです。それもあって、見慣れた空間という気持ちがあり、脚本を書いているときから自然とオーストラリアが思い浮かびました。それと、韓国では英語教育に対して非常に関心が高いので、アメリカやカナダ、そしてオーストラリアに行く方が多いというのもありますね。

■ これまで撮影許可がなかなか下りないところでも撮影ができたそうですが、オススメのロケ地はありますか?

監督
 今回撮影を行ったシドニーは、2~3時間もあれば一周できるくらい小さな都市なんです。なので、みなさんもシドニーに行けば、意図していなくても私たちが撮影で使った場所に行くことになるとは思いますよ(笑)。

あと、オーストラリアはとにかく自然が豊かなところなので、都市部もいいんですけど、海辺もすごく素敵ですね。ラストシーンではタスマニアに行くという設定ですが、時間と費用が足りなかったので、実はメルボルンで撮影をしているんですが、そのあたりも大自然が素晴らしいところですよ。

異国での撮影では、現地スタッフと韓国のスタッフをまとめることや限られた時間のなかでのやりくりが大変だったという監督ですが、そもそもいまだ男性社会といわれている映画業界において女性であることで困難にぶつかったこともあるはず。

■ 女性監督だからこそ感じる苦労もありますか?

監督
 この映画が公開された当時、韓国でもよく聞かれましたが、そのときは「あまりよくない状況があります」ということはなかなか言えませんでした。日本も同じかもしれませんが、まだまだ女性監督というのは少ないですよね。私もそのひとりとして考えてみると、目に見える差別よりも隠されたところにある差別というものを時々感じることはあります。

ただ、韓国ではいまフェミニズムに関する話題が加熱しているので、これから変わってくるのではないかと思っているところです。すでに、女性が事件や問題に直面したときにだまって見過ごすのではなくて、自分で表に出すような状況になりつつあります。私の周りにも監督デビューのための準備をしている女性が多いので、韓国でも日本でも女性監督がどんどん増えて、活発に交流できたらいいですね。

■ 韓国の女性監督を引っ張っていく存在として期待が高まりますが、今後挑戦したいことを最後に教えてください。

監督
 私自身はやっと長編を1本撮ったばかりで、まだまだ経験が少ないので、先輩としてみんなをリードしていくことになるかどうかはわからないですが、そもそも先輩と後輩の関係というのも男性社会の関係ですよね。なので、これから出てくる人たちとは同僚として連帯していければいいなと感じています。

これから撮りたいのは、この『エターナル』の主人公と対極にあるような女性の物語で、人間の欲望を描くような作品。イ・チャンドン監督の影響だと思いますが、今後も人に関する物語を撮っていきたいと思っています。

■ 緻密な展開に言葉を失う!

静けさのなかにも、人生において忘れていけないものを突きつけられる本作。思わず声を上げてしまいたくなるほど衝撃的な結末とともに、胸に残るものが誰にでもあるはずです。

■ 引き付けられる予告編はこちら!



■ 作品情報

『エターナル』2月16日(金)、TOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー配給:ハーク(C)2017 WARNER BROS PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

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